1話
処女作です。
前まではずっと読むの専門でやってたのですが、
少し興味があったので書き始めてみました。
文法とか、史実と違う所がいくつか出てくると思いますが、ifの小説ですので余り詳しい事は突っ込まないでください。
俺の名前は一二三四五六
大学生2年生だ。簡単に自己紹介すると俺は、
それなりの身長にそれなりの顔、大してモテたりはしなかったが嫌われたりする事もない普通の男だ。
少しオタクの入った歴史好きという部分もあったがそれを共有出来る友人にも恵まれていた。
だったのだが夜自分の部屋のベッドで寝ていたら、いきなり体が金縛りにあったかのように動かなくなった。首ぐらいは動くのだが、寝返りも打てない状況だ。
今が何時なのかは分からないし、目がしっかりと開かず周りが真っ暗であることくらいしかわからない。
随分、長い時間このままの状態が続いているように感じるが、時計もなくただじっとこの暗闇の中で過ごしているのでどれだけ時間が経ったか分からない。
ふと、このまま永遠に続くのかと考えてしまい、絶望しかけた。読者のみんなも考えて見て欲しい。
人は、暗闇に閉じ込めるとあっという間に発狂するそうだ。俺の状態はまさにその状態であり、更には、自殺は愚かまともに体を動かせない植物人間状態だ。
このまま狂うのみなど、絶望するなというのが不可能だろう。
諦めかけた、その時いきなり視界が真っ白になり奇声をあげていた。
「おぎゃーうぎゃーうぎやぁー」
赤ん坊の泣き声が辺りに響く。
「御めでとうございまする。男児でございます」
永正12年遠江土方城で清和源氏吉良氏分家遠江、駿河国守護今川家の家臣福島正成に嫡男が産まれた。
永正12年 1512年遠江国土方城
いやー驚いた。目が覚めたら赤ん坊になっていた。
嘘だと思うかも知らないがこれは事実だ。
最初は夢かと思った、いきなり目が覚めたら赤ん坊なんて普通は信じられないだろう。もう一度寝たら夢が覚めるだろうど思ったがだめだった。
まぁ良い今大事なのは今世だ。
今までのを前世と言って良いのかはわからんが、現実に向き合って生きていくのであれば此処が何処なのかや、自分の立場についても知らなくてはならない。もしかしたら日本じゃない可能性だってある。異世界なんていう可能性だってあるのだから。