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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

婚約破棄 IN 時代劇

作者: 王虎
掲載日:2026/06/20

――時は封建 長き平和に飽いた若者たちがひとつの騒動をおこそうとしていた。


「アイリーン 貴様との婚約を破棄する。そしてこの可憐なイザベルを御台所(王太子妃)とする! 」


卒業パーティーでそう宣言したのは

将軍家跡取り(王太子) ウィリアム 傍に立つのは旗本家庶子(男爵家庶子)

対するは豪華な衣装を着た 徳川御三家筆頭(筆頭公爵家)の姫君、鷹司家の養女となったアイリーン。


「貴様はこのイザベルを無視し 権力をかさに着て いじめたそうだな」

「そうです 私 無視されてつらかった」


よよよと泣き崩れるイザベル


「私は見ました。イザベルがあなたに挨拶を無視されて泣いていたのを」


言うは 老中首座(宰相)が嫡男 エドワード

将軍家御指南役(騎士団長)が嫡男 オスカーが続ける


「イザベルが差し出したハンカチを ゴミ箱に 捨てたのを俺は見た! 」


横で 昌平坂の大学頭(学園長)が嫡男 カイルも続ける


「茶会や歌会にも呼ばなかったというではないですか」


アイリーンは目の前で繰り広げられている 茶番劇を黙ってみつめていた。


「なんとか言え! 」 


ウィリアムが吼える

そして イザベルがアイリーンに向かって話しかけた。


「私 アイリーン様と仲良くしたかっただけなんです。」


アイリーンの護衛が動く。


「貴様! 直答は許されておらん」

「頭が高い! 控えおろう! 」


「カーク スケール やめよ」


アイリーンはウィリアムを見つめて話し始めた。


「たかが旗本家ごときが 私に話しかけるなど 笑止千万。

ましてや 高位の姫君達が集まる茶会に呼ぶわけがなかろう

なにか?  加賀百万石(侯爵家)の姫と旗本の庶子を同席させよとでも? 片腹痛いわ」


「貴様のそういう身分を振りかざすところが!! 

 ええい 婚約破棄の上 貴様は追放 お家は取り潰しだ! 」


「ほう 将軍家跡取りごときが 徳川御三家筆頭と 五摂家を潰すと?

やってみるがよい。やれるもんならな。

ただ 婚約破棄はうけいれてやろう。そこな女子(おなご)を御台所にするといい。

旗本の庶子を養子にしてくれる五摂家があれば、だがな」


怒りで震えるウィリアムをよそに アイリーンの前に進み出るものがいた。

将軍家次男(第2王子) キースである。


「では あなたの婚約者に名乗り出てもよろしいでしょうか」

 

そして アイリーンの前に膝をついた。


「ずっとお慕い申し上げておりました」


差し出す手に目もくれずアイリーンは踵を返した。


「カーク スケール 行くぞ」


そして 2人の護衛と侍従のエイト 侍女のシルバーの4人を連れてアイリーンは去っていった。




――後日 この騒動の責めを負い

老中首座 嫡男切腹 老中お役御免の上 改易

将軍家御指南役 当主及び嫡男切腹の上 お取り潰し

昌平坂の大学頭 お役御免 嫡男切腹の上 お取り潰し

旗本家 お取り潰しの上 一家斬首


将軍家は()()()()のため 御三卿から跡取りを立てることとなった。


そしてアイリーン主従は諸国への旅にでることになったのであった。














「カーク スケール やっておしまいなさい」を言わせたかったけど 思いつきませんでした。

エイトはお調子もの シルバーは戦闘侍女です。

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