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大罪が起きる

数日後、いつも通りゲームを開く。

この仮想空間はずっと変わらない。

そう思ってた。

【精神的に病みました。ひと足お先に失礼します。ばいばーい】

ぼぶの投稿にはそう書かれていた。

いつもと違う暗い投稿にどこか不安がぽつぽつと出てきたが、この世界で愚痴を呟くことなど珍しくない、そう思って放っておいた。


その投稿を機に

ぼぶがこの空間に来なくなった。

私の不安は大きくなった、心に蛆が湧いた様だった。もし本当に、あれがぼぶのSOSだったら…。そんな不安にトドメを刺す様に一件の通知が来た。知らない名前だった

【こんにちは。ぼぶの親友です。山本うさぎ様でしょうか。ぼぶが自殺をしました。遺書に貴方様の名前がございましたのでお伝えしたく存じます】

理解できなかった。あんなに明るい子が自殺なんてするはずがないと思った。

【本当でしょうか。どうして自殺を…】

彼女の親友を名乗る者に聞いてみたら答えたことは私に大罪を背負わせる言葉だった。


【彼女は前々から学校でいじめを受けてきました。死にたいと思うことはよくあったそうです。その中でもあの子はよく山本様のことを口にしていました。私のことを理解してくれる本当の家族が現れたのと。嬉しそうにいつも話しておりました。】

そんなことがあってたまるかと。

あの子がいじめられてるなんて知らなかった。

いや知らなかったで済まされる話じゃない。

あの子を利用して私は自分を慰めていたのに。

ぼぶは僕を大切にしていただなんて。

遺書に書かれていた言葉はあまりおぼえていない。

ただ一つハッキリと覚えているのは

【お兄ちゃんが好きでした。どうか死なないで下さい。苦しくってもこっちにきたら悲しいです。ごめんね。】

私のスマホに涙が落ちる。視界はぼやける。

私は、私の「疲れた。」この一言で私のことを好きな人は苦しむと知った。

そんなくらいなら、誰にも愚痴など言わず、嫌われる人生を送ろうと思った。


違うな。彼女が僕を好きだったんじゃないか。

…僕が、彼女を好きだったんだ


大罪を聞いてくれてありがとうございました。再投稿です。

また気が向いたらこの先のもう一つの大罪をお話ししようと思います。

ありがとう。

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