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渇き

作者: 丸太

今日100回目の自問自答

例題はまだない

何をやるにもおっくうで、ベッドから起き上がるのも一苦労

どんな気分でもいずれ朝は来てしまう

陽の光は煌々と

優しい暗闇を溶かしつくして無遠慮に己の罪を暴く

ツケを払う時が来た 太陽が笑う

壁に染みついた敗北色でも模様に見立てればまるで舞台を彩るシルクスクリーン

もう時間切れだ 太陽が笑う

朝露の香り、土と草と、その他もろもろの粒子を乗せた風が通り抜ける

諦めて罰を受けろ 太陽が笑う

タバコの染みついた部屋の空気が流れ出ていく

積み上げた罪が照らされ衆目に晒される

僕を守る物はもう何もない 太陽が笑っている

時間を無為に費やしてしまった 太陽が笑っている

プライドを無駄に腐らしてしまった 太陽が笑っている


本日101回目の自問自答

例題はまだない

でもそろそろ結論を出すべきだ

今更後悔しても遅すぎたんだ

最初から理解していた

全て僕が悪い

こんな簡単な事を認めるのに随分かかってしまった

もう僕には何もない

希望も、未来も、安息も

さようなら、さようなら

最期の選択をしよう、あの怖い太陽が来るまでに

最期の選択をしよう、あの怖い太陽が来るまでに

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