書き出し祭り第19回に参加しました
あとがきに自分の作品URLと設定書いておきます。
概要だけ知りたい人は真ん中あたりまでなので、作品については読まず途中離脱してください。
Xで盛り上がっている「書き出し祭り」第19回に参加した。
作品に対する思いと今後の展開、そしてイメージと全然違った祭り……次は20回で節目開催でもっと過激なバトルが繰り広げられる為、新しく参加したいと考える方々は参考にしていただけたらと思う。
(1)思ってたんと違う
私は浅はかだった。全く知らずに概要だけ読んで「理解した気になっていた」のだ。
概要から受けたのは次のようなイメージだった。
一、作者名が分からないので、誰もが対等である
二、どの作品がどの作者なのか?当てるのを楽しむ場である
三、普段書かないようなジャンルに挑戦できる(手癖を消してバレないようにする)
四、みんなで楽しもう!(祭りだから)
現実は全く違い、ただのガチンコバトル&作者の精神削られ祭りだった。
一、作者名が分からないので、誰もが対等である
→これは正解だった。しかし商業作家、常連の方はどんな話でも上手い。
二、どの作品がどの作者なのか?当てるのを楽しむ場である
→作者当てされてる方は少ないように見受けられた。あくまでも知り合いの範囲内のようだった。
三、普段書かないようなジャンルに挑戦できる(手癖を消してバレないようにする)
→このあたりから私の勘違いだった。普段書くものと違うジャンルの意味が違った(後述)
四、みんなで楽しもう!(祭りだから)
→これも半分当たりで半分勘違い。後述するが、主催の方の意見は楽しもうで間違っていないが、参加者(特に古参)の意識は全然違うように感じられた。
普段書かないジャンルというのは概ね参加者のほとんどが実験も兼ねてのようだが、作品はより文学的に寄っているミステリものか、流行りジャンルのものが「SNSから見られる感想」と言う意味では強いように感じた。
(2)書き出しだが書き出しに非ず
「書き出し」いわば物語のプロローグに当たる部分である。
書き出しだけだからこそ、よりプロローグ的な「全体像」「主人公像」「世界観」が分かるような「これからワクワクする体験」を書くものなのだろうと書いたのだが、違った。
今でこそ過去作を読んで挑めと思うが、なぜか「過去作を読んで影響されるのではないか」という謎の思い込みにより、何も読まずに自分の物語を書いた。もしかしたら素晴らしい文章に触れて萎縮してしまい、のびのびと書けなくなることを本能的に恐れたのかもしれない。
実際に上位だった作品の中には「書き出しだけで読み終えられる物語」が選ばれているようだった。言い換えれば、途中の紆余曲折をすっ飛ばしても物語を最後まで想像できる話だった。
これは「物語の面白さと引き」ばかり考えていた自分に欠落していた部分で、読者が先を読めるような書き方にはなっていなかった。伏線を貼って次を読んでもらう「本来の意味の書き出し」ではダメだった。
むしろ伏線はそれなりに読者が想像しやすいよう、多少は回収しておく必要があったように思う。
これはそれなりの技巧がないと難しい技術だと感じる。
私が言うのもおこがましいが、実際の文章は優劣をつけられないほどハイレベルで、どの作品も話に合った素晴らしい文章力で表現されていた。
(3)あらすじは書いた方が良い
あらすじを提出するかどうかは各々に委ねられる。
タイあら感想という「タイトルとあらすじから本文を考える」という考察をしている人が多いため、期待度を上げるためにもあった方が良いと思う。
私はあらすじで本文を補完したのだが、あらすじの内容をしっかり読んでもらえていなかったり、あらすじの内容が本文に書かれていると思われてしまったのは残念だった。
本文とあらすじは別物で、あらすじは物語の全体像を表すもの。
本文は物語の書き出しであり、話への期待感を想像するもの。
これはイコールではないと考える。そのため、きちんと話の筋を通し書き出しと言う形で魅せるなら、あらすじはあった方が良いと思う。
全作品読んだが、あらすじがある作品の方が今後起きる内容や話の全体を想像しながら読めた。
それから、なぜかあらすじは改行せず提出するのだと勘違いしており、自分だけ改行がなかったのも失敗した点である。
あらすじも改行可なので、次に参加される方はお気を付けを。
(4)ガチンコバトル
そう、祭りではなくガチバトルだった。
読者の反応を作者なら聞きたいし見たいだろう。ただ、本気の読み専は感想を言わない。
過去に参加したことのある古参の作者か、読み専でも過去からこのまつりを読まれている方が感想を呟かれている印象だった。
感想依頼という文化があるというのも知り、私もいくつかお願いした。
感想は基本褒めていただけ、更に改善点(読んで分からない部分)を教えてくださるので、参加される方は利用するのをお勧めしたい。
(5)感想には気を付けろ
パブサやエゴサをすると、好意的でない作者の心をえぐる感想も散見する。
こういった感想は他の作家のものだとしても見たくはないし、感想の言い方を変えれば回避できるものでもある。
【「嫌いな作品」という言い方で書かれるよりも「好きな作品」だけ羅列するとか、なんかそう言う言い方はできませんかね?】とSNSで呟いたところ「そんなの批評は悪口ではない、言われても仕方ない。当たり前だ」と叱責された。
ある程度の批判があることは分かってはいるが、祭りだからと思っていた私が甘かったのだろう、ガチ批評(評価)したい層もいるようだった。そう感じた話については後述もするが、私が書かれていただけでなく、他の人からもそんな話を聞いていたからしたのだが……伝わらなかった。
しかし、批評であれば問題ないのだが作者の人格否定(こんな作品を書いているのだから作者はきっと普段から〇〇している!など)をされている方もいて、そういうのはただの名誉棄損で批評とはまた違う問題だろう。
しかし「作者と名乗り出られない」ので、これらを発見してもこう言われましたと出せないところが辛いところだった。作者バレしてしまえば一発アウトなので何を言われても〇〇と言われたと言い返せない。言い返したい気持ちを抑えるのはなかなか大変だった。
イベントの盛り上がりを考えれば楽しい気分になった方が作者も参加して良かったと思うし、主催の思惑を考えればマイナスに捉えられる発言はしない方が良いだろうと個人的には感じた。
参加していない私の仲間からは「感想で悪口(批評)書いている人がいるから見るのが嫌」と言っていた。書いた本人が批評と思っているものでも悪く書かれていると感じる人もいる。作者だけでなく、それを読んだ読者にも意図がきちんと届いているか?まで考えることも必要だろう。
批評は悪口ではないが、書き方というものはある。他者が読んで嫌な気持ちにならないよう書き方には気を付けたい。読み専ならば仕方はないが、特に作家側であるならTPOに合わせ言葉を選ぶことが出来て当たり前だと私は思う。
少なくとも上から目線での指摘や助言、煽りにならないようにしたい。
以上、参加してみた感想とする。
次は作品について反省点などを羅列したい。
私の出した物語は「2-02 俺のターンはジ・エンド!?~乙女ゲームで俺だけデュアルシステムな件~」だ。
私は【悪役令嬢は引きこもりたい】という恋愛ゲーム転生モノを書いており、この作品の世界線上で「悪役令嬢に転生した主人公の現実世界の弟が、実はTS転生でライバルに憑依していたら面白そう」という構想から来ている。
ただのシスコン弟が姉大好きという百合世界を描くわけだが、作者としては大変面白いが「書き出し祭りは作者バレしてはいけない」というルールがある。
仕方なく違う主人公と世界観を制作することになる。
考えたのは「普段書かないラブコメ系にしたらどうだろう?」ということだ。
ラブコメは難しい。過去にいくつか作品を読んだことがあるが、表現はギリギリを攻めてかつハーレム要素があり、とにかく主人公が不憫。私には書けないが読むのは好きなジャンルである。
漫画ならあ〇かしトライア〇グルが最高に大好きだ。可愛くて破廉恥で強いTS主人公が大好きだ。
おそらくこんなアホな話を誰も出してこないだろう。
私の考えは当たった。
ギャグやコメディに振っている人は散見したが、下品な作品は少なかった。前述したように、文学的な美しさを評価する人が多い中で、コメディで下品はウケない。
しかし、狙った層にはしっかりとヒットしており、自分としてはまずまずの手ごたえを感じた。
狙った層は自分と同じような嗜好の持ち主、神視点でただ慌てふためく主人公を眺めるのが好きな人々……ようは恋愛シミュレーションゲームをプレイしたことがあるという層がターゲットだった。
主人公デュアルシステムというのは、恋愛に限らずシミュレーションゲームを嗜んだことがある人にはおなじみのシステムと思うが、主人公の性別をプレイする人が選べるというものを指す。
しかし、シミュレーションゲームをされない方に「デュアル」を「デュエル」と思われてしまったのは想定外だった。補足すると、デュエルというのは特に有名なカードバトル遊〇王で使われたことで広く知られているが、カードバトルするときの掛け声のことである。
手ごたえは感想や細かいネタとして扱っていただいたことからも、作品の賛否は明らかに真っ二つではあるが好意的な層には過分に受け入れられている、と感じた。
書き出し祭りでは下品やギャグにするなら百合の方がなぜかウケが良いように思える。
頂いた意見として男性向けの下品は投票されにくいというものもあった。だが、そんな中でも面白かったという声を沢山いただけて大変有難かった。
更に、開票後に有難いことに一位で投票してくださった方がいらっしゃった。こんなに嬉しいことは無いと思う。あの作品群の中で一位に選んでいただけるとは、光栄の一言だ。
また、仲間にも自分がどの作品を書いているか当てて欲しいと伝えていたが、当てては貰えなかった。
SNSの中には、私の作品を見て嫌悪感爆発で作者が男と推測している人までいたので、とにかく騙せたという一点では私の勝ちである。
結果的に、様々な刺激を受けることが出来て楽しい時間を過ごせた。
また、百近くの様々な書き出しを読み、これらの作品に触れて大変勉強になった。
このような機会をいただき、主催の皆様には感謝の意を表する。
そして同じ舞台で戦った皆様へ、最大の敬意とありがとうを伝えたい。
2-02 俺のターンはジ・エンド!?~乙女ゲームで俺だけデュアルシステムな件~
https://ncode.syosetu.com/n0141ik/3/
自分の余力があれば連載にチャレンジしたい作品ではあります。いつになるかは未定ですが。
★以下キャラ初期設定★
ゲームの名前:ルミナス・セレナーデ(前作はルミナス・ノクターン)
前作は女性向け恋愛ゲームだったが、あまりにも女性キャラクターが魅力的で百合プレイも出来ることから、ファンからの熱烈な要望によりデュアルキャラで2ndが発売され、男女ともに人気のゲームとなった。
主人公を選べるシステムのため、男性キャラクターも女性キャラクターも豊富に取り揃えられており、男性同士・女性同士の恋愛EDまでプレイ出来ることからコアなファンも多く、同人イベントではそれなりのシェアを誇るようになっている。
男女4人のキャラクターが国の守護者を目指し切磋琢磨する中で恋愛関係になって行く系のゲーム。
全員ライバルで全員恋愛対象である。恋愛対象はライバル以外に複数設定されている。
新キャラが追加された次回作が現在開発中。
主人公:男 白城 凛18歳 ネコチャンを助けようとして恋愛ゲーム転生。女性キャラで百合エンドを楽しむタイプのオタク。
ゲーム主人公:リンゼル・レイヴンハート 17歳(基本ネームでプレイヤー側で変更可能・男でも女でも同じ)
カラー:白、髪の毛はシルバーでストレートロング(基本ポニテ)
基本性格:正義感にあふれている。男女ともに人気が高い。所謂乙女ゲームの主人公というよりRPGの主人公のように活発系で守られるようなキャラではないが、どこか抜けていて可愛らしい部分のあるタイプの主人公。男性でも女性でもどちらも基本性格は変わらない。
剣も魔法も平均だが、ゲーム内のパラメータ強化でどちらにも寄せることができる。
女ライバルキャラ:アンナ・ベルモント 17歳
イメージ:黄金、巻き毛、高飛車、伯爵一人娘、優秀、自分の力を過信している、守りの魔法、寂しがり屋
女ライバルキャラ:ミランダ・ヴァレンタイン 16歳
イメージ:赤、ストレートボブ、小悪魔系、男爵次女、スポーツ万能、火炎魔法、甘えん坊
男ライバルキャラ:セレスト・ストームライダー 17歳
イメージ:緑、眼鏡、短髪ストレート、風魔法、辺境伯次男、優秀、頭が良い、ツンデレ系、運動が苦手、魔法が得意
男ライバルキャラ:マキシミリアン・アシュフォード 18歳(通称マックス)
イメージ:青、ムキムキ、短髪ツンツン、土魔法、男爵長男、とにかく脳筋、デレるとかなり可愛い、戦略は凄いが勉強苦手、武器は割と何でも扱える
モブ:恋愛対象
女:レイラ・ヴィルヘルミナ(16歳)
紫、そばかす、みつあみ、丸眼鏡、図書館、頭が良い、運動苦手、胸がデカい、水魔法かなり強い、根暗、ヤンデレ
女:レナ・シルヴァンテ(17歳)
オレンジ、長髪ストレートロング、男爵妾の長女、魔法が凄い、頭も良い、雷魔法、穏やかだがキレやすい、優しい、強気
男:ルキウス・ナイトシェード(18歳)
黒、長髪、大人しい、暗殺、闇魔法、マックスの幼馴染、男爵三男、細くて背が高い、きれい系で性格悪い
男:リアン・フロスト(17歳)
茶色、短髪サイドバック、活発、召喚魔法、男爵長男、オトコマエ、さっぱりした裏表のない性格、運動も勉強もそこそこのTHE平均、人気投票があれば第四位くらいには入る