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そして日常1

やっっっと一週間が終わりますね。

みなさんも一週間、お疲れ様でした。

ノエルからの説教?が終わり、話題は明日の用意、注意事項になった。


「ところで、凪乃の持ち物は何を持って行けばいいのですか?編入初日なので、忘れ物なんて恥ずかしい事なんて絶対にありえません。」


「そんな事は分かってるさ。保育園の持ち物だろ?筆記用具と上靴、連絡帳にハンカチくらいしゃないか?」


というより、それだけしか出てこない。他に必要な物は何があっただろうか。


「はぁ。確かに凪乃自身の持ち物はそれだけでいいと思いますが、編入に必要な書類はどうするのですか?」


「あ。そうじゃん。」


そうだよ。俺らが書かないといけない書類の存在をすっかり忘れていた。


「え、何が必要なの?マジ分からん。どうしよ!ヤバイヤバイ!」


これはマズイ。どうしたものか。印鑑が必要だと思うのだが、あいにくと朱肉印がない。


というより、そもそも印鑑自体がない。


「はぁ。そうだと思いました。なので既に頼んで用意していただきました。必要な事項はすべて記入済みです。」


まじか。ノエルさんマジ神!本当にできた精霊だよ。


「おお!マジか。ありがと!じゃあ、後はなにが必要なんだ?もう思いつく限りのものは準備したぞ。」


「そうですね。ですので、これでいいのかと。これでもし、忘れ物があれば仕方ありません。では、凪乃の準備はこれくらいにして、次は私の準備ですね。学校には何を持っていけばいいのですか?」


そうじゃん。明日からノエルも学校に通うんじゃん。しかも同じ学校に。


「んー制服と鞄、後は筆記用具だけだな。教科書とかってもらってるか?まだなら明日にもらえると思うから鞄はリュックとかにしておいた方がいいと思う。」


そういえば、凪乃の送り迎えとかノエルの登下校とかってどうするんだろう?


「分かりました。ちなみに、私は自転車に乗っていきます。ただ、一緒に登下校すると変な噂が初日からたってしまうので、バラバラに登下校しましょう。凪乃の送り迎えは主人にお願いできますか?」


ノエルって自転車こげるんだ。


というより、自転車って、いつ買ったん?


「分かった。何時頃に行けばいいんだ?」


聞くとノエルはジト目になり、


「主人って本当に何も分かってないですね。何で私はこんなのと契約をしてしまったんでしょうか。」


うぐっ。確かにそうだけど、そうだけど。なんか悔しい。


「まあ、今日はもう寝ましょうか。明日から学校に行かなくてはなりませんし。」


「へいへい。」


こうして久しぶりに家族三人揃った一日は終わった。






*********************






翌朝、ノエルに起こされ既に用意してあった朝食を食べた。


今日から俺は徒歩通学になった。理由はノエルが俺の自転車を使うから。


うそやん、、、


ノエルと凪乃が着替えるのを待ちながらふと考える。


保育園って何時に迎えにいけばいいんだろうか。分からずに考えていると用意が終わった二人がリビングに入ってきた。


「よし、それじゃ行くか。凪乃は俺と一緒なー。」


「はーい。」


ああ、かわいい。元気よく素直にこっちに向かってくる愛娘を見てそう思う。


「ほんじゃ、俺は先に行くわ。迎えは何時にしようか。」


「三時半でいいのでは?」


ノエルに聞けば直ぐに答えた。うん。ノエルに聞けば直ぐに解決したわ。


「おけおけ。ほんなら行ってきます。ノエルも気をつけてな。」


「いってきまーす。」


「いってらっしゃい。」


玄関を開けると、共用廊下に真新しい自転車がおいてあった。


「誰のだよ。人の家の前に置くなよ。」


「あ、それは今日から私が使うものですね。昨日買ったので、サングラスの方々に届けてもらいました。」


そんなしょうもないことにあの人達を使うなんて、、、

ノエル、やりたい放題だね。


ま、俺は今までの自転車に乗ればいいのか。よかったー。


「あんまりあの人達をこき使っちゃだめだからなー。」


と一応ノエルにいいながら凪乃を抱っこして駐輪場に行く。


ワテクシのチャリンコはー、っと


うん、荷台があったところに凪乃を乗せるやつが付いてる。


これも多分あの人達を働かせたんだろうなぁ。うちのノエルがホントすみません。


「今度なにかお礼しないと。」


そんな事を言いながら凪乃を自転車の後ろに乗せる。






*******






自転車をこぐこと十五分、保育園に着き先生に事情を話し、職員室に行く。書類出さないとだしね。


凪乃と一緒に保育園の職員室に行く途中で先生に驚かれた。


初めは兄かと思われていたのだが、父親だと言うとかなり驚かれた。


園長先生を呼んでくるといって連れて来られた園長先生は事情を知っていたのだが、他の人は知らないらしい。


園長先生、ずっと職員室でのほほんとしてるイメージしかなかったけど、違うんだ。


そんなこんなで少し時間がかかってしまったが無事凪乃を保育園に送り届けたので学校に向かう。


学校に着いて教室に入るとみんなが一つ増えている机にはしゃいでいるところだった。


あ、同じクラスなんだ。ナンデダロウナー。


クラス内にゼロ人の友達を持つ俺はそのままいつも通り自分の椅子に座り本を読み始めてHRを待つ。


「おはよーHR始めるぞー席つけよー。」


わりかし美人な人なのにやる気がなく、覇気もないこの先生は色々と損をしてると思う。

週末を楽しんで下さい。

また月曜日にお会いしましょう。

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