表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/80

47話 襲撃後

ブックマークの登録や評価の方、よろしくお願いします。

感想も貰えると、励みになりますので何卒よろしくお願いします

 翌日、カインはいつも通り仕事のために城へ行く。

 いつもよりかはピリつかせて、注意して進む。

 昨日に襲撃されてばかりだ。まして、城には騎士がいる。警戒しない訳にはいかない。

 朝早くで人があまりいないおかげで、もし殺気を漏らしても気づくのは容易だ。

 

 この事は、主であるフィラルシア様に伝えた方がいいだろう。

 

「襲撃された!?」


「襲撃されたんですかッ!!」


 ティシアとフィラルシア様がまさかのことに驚く。

 ゲイルバッハさんは声にはでないものの、表情は驚きを隠しきれていない。

 

「誰に襲撃されたのですか?」


 フィラルシア様が真剣な顔で問い詰める。

 護衛の一人が狙われたのだ。一度だけで済むとは思えず、二度目のことも考えて対策する必要があった。

 

「分かりません。ただ、分かっているのは騎士の誰か、ということだけしか」


「騎士、ですか。それは本当ですか?」


「ええ。強化魔法も使っていましたし、甲冑を着ていたので騎士かと」


 確定ではない。可能性の話だ。

 騎士ではない人が甲冑を着た、という偽装をしているのかもしれない。

 もしそんなことをすれば、疑われるのは騎士なのだがその証拠がないためどうしようもできないのである。

 

「騎士ですか。ティシア、同じ騎士として心当たりはありますか?」


「強化魔法を使える騎士は多いです。なので、特定は難しいです」


「そうですか……」


 これでもし特定できれば、注意することができるのだが誰か分からなければ騎士全体を注意する必要がある。

 それがどれだけ大変なのか分かるため、フィラルシア様は分かりやすく落ち込んでいた。

 しかし、どうしてここまで恨まれているのだろうか。前騎士団長を殺した、といっても前の事。

 

 そこまで恨まれるほど、人が出来ていたとは思えない。

 

「フィラルシア様、少しお聞きしたいのですがどうして騎士達はあそこまで私を目の敵にするのでしょうか」


「それは……そういえばそうですね。前騎士団長のフォードルを殺したといっても、そこまで狙うのはおかしいですね」


 フィラルシア様も気づいてくれたようだ。

 

「ティシアはどう思いますか? 同僚の騎士から何か聞いていませんか?」


「私は何も。騎士になったのがフォードルさんが殺された時なので、何故騎士達がそこまでするのか、私にも分からないです」


「なるほど。ゲイルバッハは何か知っていて?」


 騎士であるティシアが分からない。となると、後は知っているであろうゲイルバッハに聞くしかなかった。

 それはある意味答えを聞くようなもの。最初から聞けばすぐに分かるが、自分で考えなくなってしまう。

 フィラルシアはそのために、ゲイルバッハに聞くのを後回しにした。

 

「知っていますとも。ただ、聞くのであれば私よりも詳しいお方がいらっしゃいます」


「……ラディアント兄様?」


 しっかりと長考し、導き出した答え。

 それにゲイルバッハは優しく頷いた。

 

「そうですとも」


「分かりました。お昼にお伺いするように連絡してもらえる?」


「かしこまりました」


 ゲイルバッハは頭を下げ、どこかへ消えていく。

 ラディアント第一王子の所だろうか。

 詳しく分かるのは、昼頃。それまで待ち遠しくてたまらない。

 

 

 

 ラディアント第一王子からの了承を得て昼頃に彼の部屋、執務部屋に向かった。

 仕事に圧迫されているためゆっくりと過ごす時間があまりなく、余裕がないことから執務部屋で行うことになったのだ。

 

 ノックをし、許可を得て部屋に入るとラディアント第一王子の側使えが小さなお茶会の準備を終えている。

 側使えは準備を終えているが、ラディアント第一王子はまだ終えていないらしく執務をしていた。

 

「すまない。すぐに終わらせるから座って待っておいてくれ」


 案内されるが、座れる椅子が三つあった。

 二つは主であるフィラルシア様と兄のラディアント第一王子。残り一つが誰なのか分からない。

 護衛は基本立っているものだ。

 座って守れるわけがない。

 

 フィラルシア様が座り、その後ろの少し離れた所にティシアが立つのを見て横に並ぼうと移動するが。

 

「カイン、今回の主役は貴方です。椅子に座りなさい」


 そう言われれば座るしかなく、フィラルシア様の隣に座った。

 用意されたテーブルの机の上にお菓子を置かれ、フィラルシア様は側使えに自分の分を分けて貰っている。

 お菓子は大きな丸いケーキで、それに手を伸ばして美味しく食べている。

 食べている様は非常に可愛らしいのだが、お菓子を食べる気がでなくて手が伸びない。

 

 フィラルシア様がお菓子をさらに小分けにして一つ二つ口にした辺りで、ラディアント第一王子の執務が終えた。

 

「今終わった、待たせてすまないな」


 執務の机から離れてお茶会で用意された椅子に座ると、ラディアント第一王子の側使えがお菓子を切り分けてもらい、それを直に手を伸ばして食べる。

 

「お兄様。礼儀悪いですよ」


「今は時間が足りないんだ。少しぐらい許せ」


 ここはもうちょっと注意したほうがいいのだが、忙しさを知っているためか口を酸っぱくして言うことができなかった。

 そのために、ため息を漏らす。

 

「それで、何を聞きたいんだ?」


「私を護衛してくれるカインが騎士が襲撃されました」


 その一言でラディアント第一王子の目は鋭くなる。

 まるで狩人が獲物を狙うような目だ。

 

「ほう。どこのどいつだ?」


「分かりません。ただ、どうしてそこまで騎士に狙われるのか、理由を教えて欲しいのです」


 強い眼差しをするフィラルシア様にラディアント第一王子は頷いた。

昨日は投稿できず、すみません。

明日も投稿する予定なので、もしよければ読んでもらえると嬉しいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ