11話 初めての依頼2
すいません。今回はあまり時間がなく読み直す時間が余り取れず、誤字脱字のほうがあるかもしれません。もしあれば、連絡の方、お願いします
村長の息子に狩人の元に案内してもらい、ゴブリンの居場所を教えてもらうことになっている。
腰の悪い村長に案内してもらって畑仕事をする息子に会う。
村長の息子は純朴そうな青年で、彼の後を追って狩人に会いに行く。
狩人は三十代後半の男性だ。少し、怖い顔で渋い声をしている。
弓の手入れをしていたらしく、その最中に手入れしていた小屋にお邪魔した。
村長の息子が説明をし、狩人に連れていってもらうことになる。
向かったのは近くの森。一週間前に、その森でゴブリンを見たらしい。
ゴブリンがいそうな場所を五ヶ所、案内してもらう。
一ヶ所目、二ヶ所目、三ヶ所目と野生動物がよくいる場所、少し間のある場所などを探すが見つからず、四ヶ所目は洞窟だった。
洞窟の前に小さな足跡が無数にある。
ここだな。
「当たりだ。多分、ここにいる」
狩人の協力もあって、見つけるは楽だった。
やはり、土地勘のある人間が協力してくれるというのはありがたいものだ。
「協力、感謝します。あとは俺達で十分なので」
狩人にお礼を言い、ライアンと中に入る。
洞窟の中は暗く、入る前に松明を準備した。
ライアンの槍は両手槍。松明を持てば片手が封じられるため槍が持てない。
そのため、松明は俺が持つ。
右手に松明を持ち、左手には投げナイフや剣など片手で持てる物が色々あるから問題はない。
洞窟は松明のおかげで周りだけ明るいが、奥は闇の中、何も見えなかった。
暗く不気味な洞窟、だからこそ警戒心だけはもっておかないといけない。
真っすぐの道を歩いていると、足音が聞こえた。
ほんの僅かに小さな足音が。俺とライアンのものではない。
立ち止まると、続いてライアンも止まってくれる。
聞こえるのは足音、あとは息遣い。
足音はこちらに近づいてくる様子はなく、待ち構えているのかもしれない。罠のつもりか?
松明の明かりのせいで、洞窟の中に入ってきているのは既にバレているはず。
罠かどうか確証はないが、待ち構えているのなら一気に崩したい。
「この先にゴブリンが待ち構えている。俺が松明を投げるからゴブリンが見えたら突っ込め」
「罠をぶち壊す、か。いいぜ、乗った!」
「三二一の一のタイミングで投げるぞ」
「分かった」
静かに頷くライアンは持っていた槍を構える。
前のめりでいつでも突撃できるような姿勢だ。身に纏う鎧は一目見て重そうだと分かり、それに見合う俊敏な動きができるのか少し疑問だ。
準備はできたらしい。
「行くぞ。三、二、一ッ!!」
松明を投げた。
山鳴りに飛んでいくそれは周りだけを照らす。
地に落ちる手前、ゴブリンの姿がほんの僅かだけが見える。
その瞬間、ライアンは飛び出した。
松明は地に落ちる。
先を照らし、そこにいるゴブリンは三体。
緑色の肌、子供のような体格。しかし、魔物だけあって膂力は大きく違う。弱い魔物だからといって、油断していたら殺されてしまう。
ライアンは油断する様子を見せず、一匹一匹確実に屠っていく。
洞窟の中で両手槍を振り回せば、岩肌に槍がぶつかって思い通りに動かせなくなる。攻め半ばで止まる可能性だってある。
そのことを踏まえてか、ライアンは槍を振り回さずに突いて倒していた。
突き、刺さったら戻してまた突く。
簡単な動作ゆえに本人の力量が明確にでていた。
強い。人間相手でも負けることはまずない。
俺と戦えばどうなるか、まあ俺が勝つと思うがそれでも強いというのが分かる。
よく見れば、鎧に何やら模様が浮かび上がっていた。
魔法を刻印しているのか。
フィルを誘拐した時に使われていたマント、そしてネックレスも魔法が刻印されており、あれは常時発動型の代物。
それに対してライアンの身に着ける防具、魔法道具は魔力を流すことで発動する切換型だ。
どちらも便利ではあるが、ライアンの鎧は魔力の消費をオンオフできるので消費が減らせる。
常時発動型も常に魔力を消費しているという訳でなく、効果を減らすことで魔力の消費を一切なくしたりすることができる物もある。ちなみに、それはかなり高価だ。
そんなことを考えている間にライアンはゴブリン三体を屠る。
時間にして一分もかかっていない。もしかしたら、数十秒かもしれない。
終わった、とライアンの元に行こうとした時、松明の明かりの外。闇から一歩、明かりに入っていくのが見える。
ゴブリンだ。息を潜めていたのだろう。
まだ槍の間合いの外。ライアンは魔石の回収をしている。背後から近づくゴブリンにまだ気づいていない。
あぶないな。
奇襲を受ける前に対処をする必要がある。
マント裏に隠しているナイフを持ってゴブリンに投げた。
動くゴブリンにライアンは気づく。
振り返り、槍を突き出そうとするがそれよりも速く投げたナイフがゴブリンを襲う。
頭部に深く突き刺さったナイフにゴブリンは朽ち果て、核となる魔石がその場に落ちた。
投げたナイフと魔石を回収すると、魔石の回収を終えたライアンが近づいてくる。
「すまん、助かった」
さっきの助けたことだろう。
「いいさ、気にしなくて」
同じパーティーだ。助け合わないと。
ゴブリンの魔石は欠片というべきほど小さいものだ。これでいくらぐらいになるのだろうか?
「なあ、この魔石一つでいくらぐらいになると思う?」
同じことを考えていたのか、ライアンが回収した魔石を見せてくる。
ライアンが拾ったのも同じ大きさの魔石だ。
かなり小さい。お金としては小銅貨一枚、一〇〇リルで魔石何個だろうか?
「一〇〇リルにするために、魔石が何個かいるだろうな」
「まじか……」
落ち込むライアン。お金が欲しかったのに、そこまで倒さないといけない事に落ち込んでいる。
「やっぱり薬草採取のほうが良かったんじゃない?」
薬草採取の方が取った分だけもらえる。ゴブリンを倒すよりかは貰えるのではないだろうか?
「いや、薬草採取はしない!」
それも頑なに拒絶をするライアン。よほど嫌なのだろう。
「そんなに嫌か。……まあ、いいけど」
お金を集めるのに少し時間がかかりそうだな。
魔石の回収を終え、再び洞窟の探索を始める。
進む限り、ゴブリンの姿はない。
どこにいるのだろうか。
流石に三匹だけ、ということはないはずだ。
他にいるはずなのに、どこにもゴブリンがいない。
「いないな」
「ああ。こんなにいないものか?」
「俺は魔物専門だから知らんけど、もう少しいるはずなんだよな」
そんなことを喋っている間に、最奥の間に着いてしまった。
一番奥は広く、槍が十分に振り回せるほどの広さがある。
そこには勿論、ゴブリンがいる。数は七、普通のゴブリンが六。残りが一がボスだろう。
普通のゴブリンは錆びたナイフや剣、こん棒、など簡易的な装備だ。
普通のゴブリンよりも身体が大きく、人が身に着けるような鎧に長い両手剣を持っている。
戦士のような姿をしたゴブリンである。
明らかに人から奪ったものだろう。という事は人を殺しているということだ。
「一匹ずつ、確実に潰すぞ」
「ああ、分かっている」
ライアンが前に出る。槍でゴブリンを突き刺し、振り回して遠心力で飛ばす。
飛ばされたゴブリンは地面に叩きつけられ、動かなくなる。
その間にまた一体のゴブリンに襲い掛かった。
一対一では負けはないだろうが、それを戦士のゴブリンが黙っていない。
吠えると、ライアンに襲い掛かる。
普通のゴブリンよりかは力量があるらしく、戦っていたゴブリンを吹き飛ばして戦士のゴブリンと戦い始めた。
間合いはライアンのほうが広く、戦士のゴブリンを相手の間合いの外から完全にいなしている。
ライアンは余裕があるらしい。
これなら心配いらない。こちらも仕事をするとしよう。
戦っているライアンの邪魔をされないよう、静かに周りのゴブリンを確実に殺しまわる。
襲って来るゴブリンは躱して隙だらけの所に喉を裂き、ライアンに注視しているのならその背後を斬り裂く。
注目しているのがいてくれるおかげで、こちらの仕事がしやすい。
ゴブリンを殺しまわり、残りはライアンと戦っているボスだけだ。
ライアンは的確に捌き、戦士のゴブリンは肩を大きく上下しながら鬼気迫る表情で戦っている。
優位がどちらかなのか、明らかだ。
確実に倒しにかかっている。もうそろそろ、ケリがつく。
そう思っていた頃に来訪者が訪れる。
通って来た道から足音が聞こえてきた。
人? いやそれにしては数が多い。
外にでたゴブリン? もしくは通って来た道の他に別の道があったか?
面倒な。これで退路を潰したつもりか?
「ライアン! 退路を断たれた! 後ろにいる魔物どもを潰してくる。勝てよ!」
「分かっている!」
両手剣を槍で弾くライアン。
あいつなら勝てるはずだ。
勝てると信じて、俺は後ろから進んでくる魔物を撃滅しにいく。
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