不動編
ここは、SG県、SG市、SG城内部、会議室だ。
あるものたちが集まっていた。
無精髭のお坊さんの格好の男が言う。
「みなそろったか。」
「……、いえまだ何人かそろっていません。」
銀髪の少女が言う。
「そうか、だがそのうち集まるだろう。
はじめよう総番長会議を。」
そう言っている男の人の名は龍造寺法善さん。
別名天神
生草坊主でありながら総番長の上、神番長に最も近い一人でもある。
そして、ここに揃っているのは、番長激戦区であるカントウ
地方の番長、大番長の上に立つ十二人の総番長で成り立つ組織
、カントウ総番長連盟アマテラスのメンバーだ。
龍造寺法善さんはその統括総番長にして
他の十一人を統括している立場なのである。
中央に龍造寺さん、そして右からみて、右側手前から奥へ、
金髪縦ロールの美女、あいている席がふたつ、
目つきの鋭い番事の格好の男性、そして、銀髪の幼い感じの
制服を着ているバイザーを目のところに着けた子が座っている。
次に左側手前から奥にサングラスかけた金髪男性、
地味そうな赤髪のポニーテールの女性、
あいている席ひとつ、眼鏡をかけている青髪をぼさぼさにしている
白衣の女性、空いている席の順に座っていた。
そして法善さんの真正面にフードを被った人物が
見たことのある制服を着た白髪の女性を後ろにおいて座っている。
「ちょっとおまちなさいな、法善!!」
縦ロールの金髪の美女が叫んだ。
「……秋、いや鍋島秋真君、この場では名前ではなく、苗字で呼べとあれほど。」
縦ロールの人の名前は鍋島秋真と言う。目だってナンボが、モットーで、
第一番隊総番長、宣伝広報複合攻撃隊のリーダーだ。
「そんなことより、本日の議題を持ってきた本人がいないじゃありませんですの。」
「……確かにいないぜよ。」
白衣をきた眼鏡の髪がボサボサの女性が言う。彼女は科学研究部隊の室長で
第八総番長の ドクターSR、蒼龍博士だ。
「どうでもいいから早くはじめるぜよ。うちは時間がもったいないぜよ。」
蒼龍さんは帰りたがっていた。彼女はのちのち勝たちと関係があるのだが
それはまた別の話。
「龍造寺、どうせ後から来る、気にせず続けろ。」
背が高めの目つきの鋭い番事の格好をした男が言う。
「わかっている、正孝、あ、いや青藤君。」
この正孝さんこそ、僕、青藤広樹の一番上の兄であり、番長取締査察。
通称番察で室長、さらに第七総番長もしている誇りにいている兄だ。
「ふ、いつもの呼び方でいい。」
兄が言う。すると秋真さんが叫ぶ。
「ちょっと、正孝さん、そんなことより、議題ですわ、議題。」
「ああ、では……。」
龍造寺さんが議題を改めて言おうとすると、
入り口のほうから怪しい声が聞こえてくる。
「あらあら、たのしそうなお話をしようとしてますねぇ、おくれて来たけど入ってきて
いいですかぁ。」
「ムカッ、そのいちいちかんにさわる声は。」
秋真さんがそういって、入り口を見てみるとみたことのある人物がいた。
「あらあら、鍋島さん、なんで怒っていらっしゃるんですかぁ。」
「あなたのせいでしょ!!佐野さん!!」
そうその人物は以前、番黒高校へきて、勝たちをボコボコにした浜沢光樹さんだ。
その光樹さんだが、アマテラスでは、少数遊撃部隊隊長、そして第六総番長
佐野光樹と名乗っている。
「すみません、でもぉ、落ち着いたほうがいいですよぅ、しわが増えますよぉ。」
「よけいなお世話ですわ、だれのせいでふえているとおもっているんですの、
だいたいあなたって言う人はですねえ……。」
「おほん、落ち着け、秋真君。」
「でも、法善!!」
「……佐野君、私は確か君に第五総番長の大隈君を
連れてくるよういったつもりだがね。」
そう、番黒高校の生徒会長にして皆の憧れ大隈遊理会長こそ
第五総番長、自由部隊隊長である。
「すみません、あそこ強いひとばかりだったので、撤退してきましたぁ。」
「……。君たちの実力なら、互角か、それ以上のはずではないのかね。」
「でもぉ、あぶなかったですよー。強いもん、あそこ。」
「……ふざけているのかね、君は」
「ふざけてません、本気と書いてマジでーす。」
「……。」
龍造寺がにらむと光樹さんはわざとらしくにこにこしている。
「法善、光樹のペースに乗るな、こいつはこの状況を楽しんでいやがる。」
「あらいやだ、そんなことないですよー、正孝さん。」
「うそだ、お前はそうやって人を怒らして観察するのが好きな性格だろ。」
「うちで世話になっていたときからそうだ。嫌な女だ、お前は。」
「ほんと、嫌な人ですねー、そんなんだから桃猫に遊ばれてんでしょ。」
「貴様…。」
「それはともかくぅ、私に案があるんですよぉ。」
「なにかね、言ってみなさい。」
「どうせ遊理ちゃん、こないならあ、やる気がある子を総番長に
したほうがいいと思うんですけどどうです。」
「ほう、君にしてはいい意見だな。」
「しかし、龍造寺さん、候補がいませんよ。」
金髪のサングラスの男、遠征部隊長、第二総番長、ハリー・クルーガー
別名 地獄の番狼刃だ。
「ん、ああ確かに。どうなんだ、佐野君?」
「それは呼んでます。紹介します。不動秀牙君です。」
「不動?、あの不動財閥の。」
「はい、そうです。」
「……俺が不動秀牙だ。」
「君が、彼女の」
龍造寺さんは空いている席のひとつを見た後に見返す。
「ああ、龍造寺さん、それより、この会議にすらこない奴より
俺みたいにやる気のある奴を置いたほうがいいんじゃないのか。」
「一理あります。龍造寺さん、そちらのほうが統率が取れます。」
銀髪の少女がいう。彼女の名はエーリア・フリーダム・副島さんだ。
別名機械女神。いまや世界中にいる絶機、その絶機が所属している絶機部隊、
第九総番長で、姫島さんと関係がある人物だ。
「そんなことより、私に案があるんですよ。」
「なにかね?」
「はい、この不動君と配下の人たちと大隈さん達とを戦わせるんですよ。」
「なるほど、だが、大隈君が、それを許すかね。」
「……その辺は考えてある、任せてもらおうか、龍造寺さんよぉ。」
そう言うと不動氏は、空いている大隈さんの席に座り足をテーブルに上げる。
「うーむ。」
龍造寺さんが考え込んでいると。
[ドカーン]
すさまじい音がして、皆が後ろを向くと、大柄の男が立っていた。
漢の名は島正勇、突撃部隊 第三総番長にして、別名大和の巨神。
部隊メンバーは勇ましい人が多いらしい。
「わあはっはっはっはっはっは、面白そうだから、来るきはなかったが、きたわい。
それはともかく法善やらせてみてはどうだぁ。なあ、大木ぃ。」
「ああ、そ、そだね、あ、それはともかく。」
「正勇、どこにいたんだ。」
「いやあ、来たは、いいが、会議は面倒くさいのでな、屋根で寝取ったが、
面白そうになる気配がしたので、降りてきたのだが、案の定あたったわい。」
「んで、光樹ぃ、貴様何をたくらんでおるぅ?」
「べつにぃ。」
「嘘こけぃ、貴様がにんまりして、ここにいるのは何かをたくらんでいるから
だろう。なにをたくらんでおる?」
「さあ、江藤さんがいないと本気をだせない島さん。」
「……!!」
不動氏がその苗字に反応していた。
江藤とは今この場に今いない、第十総番長の苗字である。
「なにおう、江藤がおらずとも、やってやるわい、貴様、前にでい。」
「あら、勝てるのかしらあ、一人でぇ、二人揃ってからでもいいんですよぉ。」
「いったな、覚悟せい、この小娘め。」
「あら、どうかしら。」
[ドンッ]
「おい、俺様は、挑戦していいのか、だめなのか、どっちだ。」
「ぬははっはははっははっ」
フードを被った人物が叫ぶ。皆がざわめく。
「どう、なさったんです。第零総番長、骨村骸先輩。」
フードの人物は骨村骸、第零総番長で龍造寺さんも一目置く人物だ。
「ふふふ、ここからは、私が説明しましょう、法善君。」
「……、お願いします幽麗子副総番長。」
そう、彼女は番黒高校の七不思議の一人だ。どうやら骸さんの片腕のようだ。
「ふふふ、小娘が、何を考えているかわからんが、乗るのも面白かろう。
何かをたくらんでいる、わが教え子と同じでな、なあ蒼龍よ。と言ってますよ。」
そう言われた蒼龍さんは怪訝な顔をして骸さんをにらんでいた。
「……先生、面倒ぜよ。」
「了解した、では不動君と大隈君、で死合をしてもらい、決めてもらおう。」
「ああ、いいぜ、それでな、楽しみにしてな、この俺が総番長だ。」
「では、解散!!」
「納得いきませんわ、まったく」
鍋島さんが言う。
「うむ、おぬしの言うとおりだ、まったくあの小娘めぇ。」
島さんがぼやく。
「しかし、あの不動という男の実力がどれほどなのか、きになるところです。」
クルーガ-さんが言う。
「ふぁぁぁぁ、まあ、あれだけ、言ってるぜよ、それなりのはずぜよ。」
蒼龍さんがあくびをしながら言うと、その後、島さんが答える。
「蒼龍の言うとおりよ。光樹、お前が連れてきた男の実力が
どのくらいか見せてもらおうかのう。」
「まあ、楽しんでくださいな。総番長の皆様方。」
(なにを企んでいる、佐野光樹。)
龍造寺さんが考えにふけっていると。
「あ、あのう……。」
「ん、ああ、なにかね大木君、そうか戸締りをしてくれるのかね、ではたのむよ。」
「は、はあ。わかりました。」
「…良治推薦したかったんだけどなぁ。」
赤髪のツインテールとポニーテールを両方している彼女の名は大木舞、
後方支援部隊長にして、第四総番長で、番黒高校三年四天王の一人光院寺良治さんの
彼女だ。彼女はよく、良治さんの近くにいる。
総番長達は賀佐城をバックに後に去っていく。
場所は変わり番黒高校。皆はいつもと変わらず生活をしていた。
「おい、勝」
薫子さんが机に足を乗せて喋る。
「なんすか、伴頂さん。」
勝はゲームしながら答える。
「暇だ、なんかないのかよ、こらぁ。」
「無茶いわんでくださいよ、、今ゲーム中です。俺。」
会話をしていると、薫子さんが思いついたことを言い出す。
「知るか、あ、そうだ、おまえ焼きそばパン買ってこい、いますぐに 」
「えー、なんでぇ。」
「あたしが食いたいからだ。ほれっ、早くいけっ」
「もー、面倒くさっ。」
勝が言うと、チーム勝の面々が答える。
「勝、ファイト」
中峰が言う。
「ガッツだ、ガッツ」
マッスルポーズを決めて言う剛島。
「いってらっしゃいませ、勝お坊ちゃま。」
明るく馬鹿にした感じで言う月島さん。
「うるさいよ、つっきー、あんた、俺のメイドでしょ、私が行きましょうか
お坊ちゃまというでしょうが。このタイミングは、あんた。」
「しかし、この状況は見送ったほうがと思いまして。」
「これそう見える?、見えんでしょ、普通。」
「はあ、そうでしょうか。」
「もう、いいよ、この母さんの犬!!」
「犬じゃありません、時々エロメイドです。私は。」
「どうでもいいよ、もう。」
「あいかわらず、にぎやかね、勝ちゃん。」
杉下さんが、コーヒーを飲みながら言う。
「ああ、楽しそうだな、まったく。」
藤堂さんも見ている。
「にぎやかじゃないですよ、杉下さん。、藤堂さん。」
「この人、メイドなのに使えないんだから、まったく。」
「お坊っちゃまです。」
「なんで?」
勝が言うと月島さんが答える
「男か女かわからない見た目ですから。」
「い・ま、関係ないでしょ、それマジで。」
「重要です。それはマジで。」
「まねすんの?」
勝が、月島さんとやりとりしていると中峰が言う。
「勝、そろそろ。」
「ああ。そろそろ来るぞ。」
「何よ、二人とも。」
「なによじゃねぇ、とっと言って来い、このぉ」
「ひぃ、行きますよ、行きます。」
「全く人使い荒いんだから。あのひと。」
「勝さん、ついていきます。」
「あ、栄華ちゃん、いいんですか。いいよ、別に。」
「いいじゃないですか、いきます。、」
「よし、レッツゴー。」
「なんだ、騒いでんな、ま、関係ないか。」
「おい、校門に変な奴がいるぞ。」
「変な奴、そりゃあ、おめえもだろ。」
「そうか、うひゃひゃひゃひゃあ。」
「うーん、なんだかなぁ。」
「おい、こっち来るぞ。」
「……おい、大番長か番長をだせ。」
「なんだぁ、生意気だな、読んでやるぜ、茜さまぁ。」
「なんだなんだ、貴様はあたしより目立ちやがって、おい、
あたしを誰だと思ってやがる。いずれは総番長、神番長になる女、
無限流、運をつかさどる女、杉原茜様だぞぉ、こらぁ。」
「茜様、最高でございます。」
二年の東城がほめたたえる。
(あ、結局、使ってるんだ、あの異名。)
勝は心の声を叫ぶ。
「…ちょっとまて、ちょっとまて、お姉さん、確か姉さん達修学旅行
のはずだぞ?」
「何だよしらねえのか。」
雑魚他が言う。
「はい?」
「茜さん、遅刻してまにあわなかぅたのさ。」
「…マジで」
「マジだ。」
「…あほだなあ。」
勝がそんなこと思っていると、話を進めていた。
「……雑魚に用はねえ、強い奴出せ、強い奴を。」
不動氏が言う。すると茜さんが言う。
「だから、あたしだっつてんだろ、わからんのか、てめえ。」
不動氏は首をかしげて言う。
「…わからん。」
茜さんはむかついて言い返す。
「えーい、あの島亮輔をたおした伴頂薫子の姉よ、どうだぁ。」
不動氏は聞き返す。
「……そうか、なら話が早い、とっととその妹を出せ。」
「はぁ、てめえなに言っていやがる。姉のほうが強いのは常識だろうが」
「……確かに認めよう、だがそれはうちの姉弟妹だけよ。」
「……てめ、なに言って……」
次の瞬間、茜さんは吹っ飛んでいた。
「アカネさーん」
「……弱い、弱すぎる。俺が手をだすほどでもない、おい、出て来い紅。」
不動氏が名を呼ぶと茜さんに似ている感じのサングラスをかけた女が現れた。
「あん、なんですかぁ、秀牙お坊ちゃん。」
紅はにだるそうに答えた。
「皮肉はいい、とっととあの貴様に似ている雑魚を片付けろ。」
「けっ、はい、はい、秀牙様。」
そう言うと似ている二人は言い合いをはじめる。
「なんだ、てめえは、あたしと同じような格好をしやがって、飛ばすぞこらぁ。」
「こっちの台詞だ、潰すぞ。」
「あひゃ、ひゃひゃひゃ、てめえクリソツだが、負けてるぞぉ。」
「あ、なにがだ、てめえ。」
茜さんは自分の胸をいいながら言う。
「わからねえのか、胸だよ胸、あたしはでかい。」
それを聞いた紅は切れていた。やっぱ気にしていたようだ。
「……、切れた、てめえ、落とす。」
「はあ、意味わからねぇ、何を落とすって、胸ですかぁ。」
(茜さんたぶん、まただめだなたぶん。)
「あばよ、どてかぼちゃ」
茜が、指をパチンと鳴らすと茜のしたに穴ができていた。
「なにぃ」
茜が、叫ぶと二年の東城が走ってくる。
「茜様、いけません」
「うおっ」
そう言うと二人は、穴に落ちていった。
「茜さーん」
「ふっ、ざまあみろ、どてかぼちゃあ。」
「あ、薫さん茜さんがぁ。」
「そんなん、知らん、姉貴はたぶんどこへ飛ばされても多分生きている。
ありゃあ、そう簡単に死なん。多分。」
「あ、そうですか。ならいいです。」
「わかりゃ、いい。」
「……、そう言ってる貴様がさっきの奴の妹、伴頂薫子か。」
「まあ、そうだが、さっきのことはわすれてください。」
「……、まあいい。おい紅。こいつはさっきの女の妹だ。あの島亮輔を倒している。」
「なに、本当か、おい貴様勝負しろ、勝負。」
「黙ってろ、三下。それより隠れている配下達を呼べよ。」
「なに、誰が三下だこらぁ、てめえぶっ飛ばすぞ。」
「紅、静かにしていろ。」
「あんだと、不動てめぇ。」
「俺のいうことが聞けねえのか、あ。」
紅は身震いらしき行動をして、後ずさりする。
「ちっ、わぁったよ、くそがっ。」
「それはともかく、只者ではないようだな、ならそちら側も全員でろよ。」
お互いに気づいていたようだ。すると番黒高校側は、番長を名乗っている
獄原氏、我頭氏、瀬ノ木さん、そして、うちのリーダー姫島さんが出てきた。
対して不動側からは眼鏡をかけた長身長髪の美女、図体の大きい男、フードを
被った男、そして……。
[ゴウーン]
校門前の道路から大きい音がする。そしてその方向から巨体が出てきた。
[プシューウン]
「ゼイアス、サンジョウ。」
「なんじゃありゃぁ。」
勝が叫ぶ。
「勝、お前もこい。」
「やだよう。」
「やだようじゃなくて 、こい」
「……、俺が感じた強者の一人はそいつのようだな。 」
「……、me?」
「yes,you。」
「はっはっはっ、ご冗談を、不動どの。」
「うるさい、とっとと出ろ。」
「はい。」
「勝さん」
「え、栄華ちゃーん。」
「なに、お前、光院寺栄華か。と言うことは横の女々しい男が青藤勝か。 」
「ち、違いまーす。」
「……。」
「なるほど、そういうことか、よーくわかったぜ、なぜ浜沢光樹がこの俺様を
ここへ進めていたのかをな。青藤勝、お前も潰す。」
「な、なんでぇ、俺、番長じゃありませーん。」
「つべこべ言わず、貴様たちも前へ来い。」
「ひー。」
「おい、不動。」
「なんだ、伴頂。」
「もう一人、屋上にいるやつも呼べよ。」
「ほう、気づいていないと思っていたが気づいていたのか。」
「ど阿呆がぁ、あんな殺気を出しているのに気づかないのいるかぁ。」
「そ、そうだわさ、あたしはきづいてたもんねぇ。」
(絶対ノア様気づいてねぇ。)
勝は心で思った。
「……右に同じくだ。」
「……俺もだ。」
「ザキ降りて来い。ほう、なかなか優秀じゃねえか、上等だ貴様ら。
改めて紹介してやろう。」
「俺様は不動秀牙、大番長にして、総番長候補の漢よ。」
「失礼します。私は桐生ミコト、秀牙様の参謀しています。そして不動四天王の筆頭です。」
「けっ、あたしは紅カエデ、不動四天王の特攻隊長にして、不動のやろうを倒す女よ。」
「……そのフレーズ、聞き飽きたわ、似すぎあんた。」
「うるさい、あんな奴と同じにすんな、ボケども。」
「四天王、隠密指令ザキ。以上。」
「短!!」
「そしてこいつは来栖陣、四天王で査察官だ。」
[こくっ。]
「なんだ、そいつはしゃべらねえのかよ。」
「こいつは特別だ。」
「……、ただものではないな、あの男。」
姫島さんがつぶやく。無視して巨漢の男が喋る。
「ぶははははははっ、俺様は毒島ヒデハル様だ。秀牙様の新鋭隊長だ。
貴様ら全員、ねじ伏せてやろう、ふはっははあはっは。」
「けっ、でくの坊。」
「なんだと、この人間のくずめ。」
紅氏と毒島氏が言い合いをはじめると不動氏が喋る。
「おい、きさまら、喧嘩をやめろ、潰すぞ。」
「も、申し訳ありません、秀牙様。」
「はいはい、秀牙さま。」
二人はおびえた感じだった。不動氏はそれを見届けるとロボの説明を始めた。
「そしてこいつは、俺の腹心、ゼイアス・ザ・グリード、高校一年だ。」
それを聞いて勝が動じた。
「い、一年、マジでどこが、こ、こいつ。高校生なの。」
勝が言うとゼイアスが答える。
「ワタシハイチネンセイダ。」
勝はびっくりしながら答える。
「わ、わかりましたぁ。」
「俺とこいつらで、貴様らを潰し大隈をあぶりだす。」
「へ、大隈さんは修学旅行中だぜ。」
薫子が言うと不動氏が言う。
「大隈が出てくるように仕向ける。これからな。」
そう言うと不動氏は勝に向かって言う。
「青藤勝、お前もだ。お前をやる気にさせてやろう。」
勝はそれに対し、何言ってんのという感じで答える。
「へっ、どういうことでしょうかぁ、ねえ、栄華ちゃんっていねぇ、あれ。」
栄華ちゃんがいなかった。勝があたりを見渡すと不動氏の所にいた。喋る。
「ま、勝さーん。」
「よくやった、不動隠密隊。」
不動の後ろには急にザキと同じような忍び装束の者たちが現れた。
「ひ、一人じゃなかったのかよ。」
薫子さんが言うと不動氏が答える。
「隠密が二人とは限らんぞ。伴頂薫子。」
不動氏が言っている時、勝が意見する。
「そ、それはともかく、秀牙様、栄華ちゃん、かえしてくださーい。」
勝がわざとらしく様づけで言う。そしたら不動氏が質問してくる。
「断るといったら?」
勝が恐れた感じで言う。
「お、俺殺されちゃいます。お、お母様に。」
そう、栄華ちゃんのお母さんはめちゃくちゃ怖いのである。しかし不動氏は言い返す。
「そうか、そうか、恐れているのか、だが俺は恐れん。」
そう言われて勝は言い返す。
「あんたはいいよ、強そうだから、おれはあんたと違って弱いの。」
不動氏は無視して言葉を続ける。
「返してほしくば、俺の所へ来ることだな。そうだ残りの奴らもやる気にさせてやろう。
おいやれ、来栖。」
『コクッ。』
不動氏が言うとフードの人物がポーズをする。すると……。
「う、ひゃあああああああああ。」
「きゃあああああああああああ。」
「うわあああああああああああ。」
生徒たちが声を上げて消えた。
「き、消えた、皆どこへ?」
「来栖に俺たちの相手になると思われる奴だけ残し、残りを別の場所へ送った。」
薫子が言い返す。
「無事なんだろうな、一般生徒とか雑魚たちとかは。」
不動氏は薫子を見ながら答える。
「案ずるな、ここにいるのは俺たちと戦えるやつだけだ。」
「毒島、お前は、来栖が転送した場所へいき、見張ってこい。」
「しかし、秀牙様、俺も、こいつらと戦いたいのですが。」
「二度はいわねぇ、言って来い。」
「ははっ、秀牙様のためにっ。」
「よろしいので、毒島さんを向かわせて。」
「ああ、あいつはこの場にはいらん。それに
あいつのレベルではこの場にいる奴らにはおそらく勝てん。」
「しかし教師に強いものもいるのでは……。」
「案ずるな、桐生あっちには強牙姉という最高の教師がいる。」
「強牙様が、はっ、承知しました。」
「けっけっけっ、あいつ戦力外通告かよ、ざまあねえな。」
「それはてめえもだぞ、紅。」
「何?」
「お前も実力は毒島とさほどかわらん、いつ変えてもいいんだ、お前と毒島はな。」
「けっ、わかりましたよ、お坊ちゃま。」
「わかればいい、お前も気を引き締めろ、いいな。」
「人質たちを返してほしくば、秀牙様含め我々、四天王とゼイアス、六人を倒すことです。」
「上等だ、相手になってやる、いくぜお前ら。」
「おい、阿呆が、誰に向かっていってやがる、てめえこそ、この間、ボコボコに
やられたんじゃなかったのかよ。伴頂さんよぅ。」
「うるさいよ、その場にいなかったくせに偉そうに言ってんじゃないよ。セッチャン。」
「あん、もういっぺん言ってみろ、このド阿呆。」
「……、やれやれそう言い合いしている暇はあるまいに。」
「なんだと、こら姫島てめぇ」
「獄原刹那、君の部下たちもいるんだぞ。」
姫島さんが言うと獄原氏は反応する。」
「!!」
「君は確か見かけによらず仲間思いだったよな。仲間をすてるのか?」
獄原氏は姫島さんの質問に答える。
「けっ、てめえらと決着はあの不動の野郎を潰してからだ。」
「無論だ、私も仲間が心配だし、不動のあのやり方は気に食わん。」
姫島さんが珍しく怒りの顔を現す。
「あたしもだ。あん畜生め。」
薫子さんも答える。
「あ、あたしも、だ、だわさ。」
ノア様はちょっと答え方がへんだった。
「……、お、俺は……。」
我頭さんは、悩んだ感じだった。が、不動氏はそんなこと気にせず
台詞を言い放った。
「さあ、はじめよう、最高のパーティをなぁ。」
[パチン]
指を鳴らすと、薫子たちは移動していた。
「おい、みんなぁ、どこいった。」
「ここからは、であった相手と戦う組み合わせだ。」
「……学校が戦場か、面白い。」
「さあ、俺のところまで来ることだな。まあ、来れればだがな。」
「うわあ、面倒くさーい。どしよ。寝とくか。」
「……言い忘れていたが、夜くらいまでに、こないとこのまま、光院寺栄華を
連れ去る。以上。」
「えええーーーー。」
アニメで一番有名な家族のお婿さんみたいな声を勝は出していた。
「そ、そんなぁぁぁ、冗談はいけないぞぉ。」
「以上だ。とっと俺の所へ来い、青藤勝、まあ、これればな。」
不動氏がいるのは、学校の長のいる部屋、すなわち校長室だ。そこで不動氏は、
桐生さんが用意したモニターを見ていた。
「桐生、この中でこの俺に一番]近い番長怒量をもっていやがるのはどいつだ。」
「はっ、恐らく機械女帝の姫島咲香かと思われますが。」
「そうか、よし、そいつはおれのところへ来させろ。残りは適当に遊ばせろ。」
「はっ、承知しました。」
桐生氏が確認作業をしていると、モニターにノイズが走る。
「ふはっははははっ、きかせてもらったぞ、不動君。」
「何者だ、貴様。」
「ふはははははっ、知る人ぞ知る、私は番黒仮面二十五世。」
「今、修学旅行でいない二十四世の代わりをしているものだぁ。」
「君がどこにいるのかを私は知っているのだぁ。」
「……二十四世のほう、修学旅行って、もろばれるわ。ぶちょ……、」
「おっと、怒られそうだ、ってともかく二十五世の方はだれだ??」
「いてっ、なんだこりゃ??、時計??」
「ふははっ、足元に気づいたかね、勝お坊ちゃま。」
「……、あいつだ。」
「さあ、諸君それをつけるのだ。」
「それはとある人物に頼んで作ってもらったヘルメースンだ。」
「へ、ヘルメーすん??」
「そうだ、そして、足元においてあるはずだぁ。」
『ニューン』
「な、なんで、床下にあながあるんだよ。」
「どこからも出せます。」
「……どうなってんだぁ。」
「おい、桐生、ザキ達にあいつがどこにいるのか調べさせろ。」
「は、今すぐに、ザキさん、調べなさい。」
「……ふふふ、無駄だ。この部屋はある人物しか知らん場所だ。」
「ある人物だと」
「そう、その忍者集団よりこの学校を知っている人物だ。」
「紹介しよう、わが盟友シュナウザー仮面と、仮面だぁ。」
「お、俺こそ、学校の七不思議の一人……。」
「お、おいそれ違うぞ、ひ、広……。」
「お前のほうじゃん、ばらそうとしてんのは。」
「それはともかく、はははっ、この俺様こそ、かっこいいのだぁ。」
「おい、お前、もてようと必死か。」
「うるさい、お前こそ、ばればれだぞ、それ。」
「あの二人は、……だれだかまるわかりだ。」
「ということは、なるほど、これを作ったのは広樹君のお母さん、優理紗先生か。」
「姫島さん、それいっちゃ、だめ。」
「シュナウザー仮面、図体の大きい奴と、スナイパーはどこにいる」
「ああ、DW仮面、ダイヤモンドウルフ仮面とミミズクレディは、電波をたどって
みんながいる場所へ向かってます。咲香さん。」
「おい、広樹、姫島は今、知らん奴、知らん奴。」
「報告ご苦労。あの馬鹿め、まあ夢川が一緒なら安心か。」
「ともかく、番長と仲間の諸君、利用してくれ。」
「そして、間抜けな不動君、私達を見つけてみろ、べろべろバぁー。」
『ぶちっ』
不動氏は完全に切れていた。そして姿の見えないザキ氏に怒鳴る。
「ザァキィ!!、お前は隠密どもとあのくずどもを見つけてこぉぉぉぉぉい。」
「しょ、承知」
「ゆるさん、クズどもめ。」
「……。ご愁傷様、俺の盟友二人……、そして二十五世、あんたの正体、
なんとなくわかったけど、黙っとくよ。専属メイドよ。」
「…大丈夫ですかね、二十五世。」
「ばかもん、ここの場所を知っているのは、君じゃ無かった……、青藤広樹君と
そのお母さん、そして用務のおばさんだけだろうが。」
「そうですけど。」
そうこの部屋は先生達がプリントや資料をコピーする職員室横の
コピ-部屋の所の隠し扉にある隠し部屋で。
依田さんに世話になっている母が、作った隠し部屋だ。
「この野郎、クラスマッチいないと思ったら、ここにいたのか。」
「依田さんと、ダイダニックス見てたの、終わるまで。」
「あの、船でオレナルド様が先端で彼女とポーズする奴だろうが。」
「うん、ヨーヨーしてる子供、本当にいたとかを話しながらここからみてた。」
「しるかそんな情報、こんのやろぅ。」
「まあまあ、落ち着きなさい、おちゃでものみながらねぇ。」
お茶を持ってきた依田さんもここにいて助かっていたのだ。
『バリッボリッ』
「それはともかく、おもしろくなるぞ、ふははははぁ。」
「…なんでこの人仮面被ったらこのテンションなんだろ?」
「…まあ、あいつらしいだろ。」
「ほんっと、よかったトッキーといっしょでぇ。」
勝たちはその場を動き出す。
所代わり校庭に飛ばされた薫子、菫子、真里菜は…。
「よし、あたしらはこのまま突っ切るぞ」
「心得た」
「うん」
「…そうはいかぬようだ。」
「何」
「よう、待っていたぜ、最初はあたしだぁ。」
「さあ、どいつが相手をしてくれるんだい」
「薫子、先へいけ、」
「しかし、菫子」
「…この程度の相手なら、私で十分だ。 」
「わかった、必ず来いよ。」
「…ああ。」
「…へっ、言ってくれんなぁ、あたしは六王虎の一人だぜ。あいつ無限龍の一人だろ。
あいつと一戦交えたかったんだがなぁ。」
「…お前では薫子には勝てんよ。」
「何」
「お前はここで私に敗れるからだ。藤堂流弓道兼無限流技使い、藤堂菫子、参る」
「そうか、てめえも、無限龍か。」
「そうだ。」
「相手にとって不足はねえ、いざ」
「勝負」
「…といいたいところだが、てめえの相手はまずこいつだ。」
「…こいつ」
「ま、まさか、お前、蒼野」
「…来い。」
「まて、蒼野、お前とはもう、勝負は」
「…こっちにはある。」
「なんなんだ。」
「さあな。」
「…教えてくれ、頼む。」
「無駄、無駄ぁ、今のこいつはあたしの駒よ。」
二人は弓薙刀とトンファーを合わせていがみあう。
「あおのー」
『ボスッ』
トンファーがおなかにあたる。
「ぐっ」
が、すかさず、菫子は弓を射る。
『ピュン、ピュン』
蒼野の両足にあたる。
「ちっ」
二人は向かいあう。
「蒼野、やはり間違っている。」
「…ふっ、間違っているとわかっていても私は戦いたいのさ。」
「お前」
「…負けっぱなしは嫌なのさ。」
「正直、勝ちたい。」
「これは、元不良、ロンリーウルフとしての意地だ。」
「…わかった、お前の思いに答える。」
「…ふっ、その答えをまっていた。」
「いくぞ」
「ああ」
「菫子ー!」
「翔子ー!」
『ザシュ』
「…、いけ、蒼野」
「菫子君、君という奴は、…まっててください栄華様!!」
「さあ来い、落とし穴でしか、攻撃できない卑怯者!」
「なあにぃ」
「…同じ六王虎でも蒼虎部長とは大違いだな。」
「けっ、貴様、蒼子とあたしをくらべるんじゃねぇぇ!!」
「ぐっ」
菫子は紅の猛攻に苦しむ。先ほどの蒼野との戦いの傷だ。
「どうだ、あたしだって打撃ぐらいできんだよ、ボケがぁ」
「…痛くもない」
「貴様、いきがりやがって、くたばれ。」
紅が菫子の顔面へ一撃食らわそうとしていたそのとき……。
「じゃじゃーん、ハッタリ玉ぁ」
「…瀬ノ木、お前、隠れるのでは、なかったのか?」
「…本当はそのつもりだっただわさ、でも……。」
「?」
「あんなもの見せられたらやるしかないだわさ。」
「…瀬ノ木、お前」
「あーもう、けが人はやすんどくだわさ。」
「ヒデイチ、キヨノリ、菫子を連れて隠れとくだわさ。」
「…了解したぞ、ノア。私は君の言うことをきこう。」
「ウホッ?」
その様子を見ていた紅が文句をつけてきた。
「なんだぁ、てめぇ、やんのかこらぁ。」
「てめえが、瀬ノ木かぁ」
「知ってるのだわさ?」
「おう、必殺技のひとつが乗ってる乗り物投げるんだろ?」
「かっかっかっ、笑っちまったぜ、そんなのがわざとわなぁ。」
「…図に乗るのも今のうちだわさ。」
「なにぃ」
「…この後、負けなんだからねぇ。そしてあたしは天才。」
『パクッ』
ノアは紫の飴玉を食べた。すると外見が変化した。
薫子との戦いで見せた大人の女性、ノアの第三の姿だ。
「…さぁ終わらせてあげましょう。」
ノアは言い切る。
「けっ、外見が変わっても、あたしの敵ではない。」
同じく紅も言い切る。
「いくぞぉ、紅虎。」
「グァァァァァ。」
あわせてほえる紅虎。
『バシュ、バシュ、バシュ』
二人は殴りあう。紅は一応蒼子部長と同じ六王虎だ。
武術の基礎を知っている。
「赤虎爪!」
紅の技で爪で切りかかる。
「キャンディシールド」
ノアは防御技を使う。
「…やるなぁ、貴様」
紅が言うとノアも答える。
「あんたもね。」
紅が、後ろへ下がる。
「だがぁ」
『パチーン』
「レッドフリーホールウゥゥゥウ!!」
紅の必殺技だ。指をパチリとしたら赤い落とし穴が現れて
相手を落とす。絶命体レットタイガーの力を利用した技だ。
「くっ」
「あっはははははは、落ちてしまえぇぃ」
ノアは落ちそうになったが、よけていた。
「…少しなめすぎたわ、本気出そうかしら。」
「何」
そう言うとノアは黒い飴玉を食べた。
『パクッ』
「…まだ、誰にも見せていない、私の第四の姿よ。」
高校生ぐらいの姿に変わっていた。
「何、落とし穴から生還しただと。」
「…本当は薫子との戦いで見せようととっていたんだけども…。」
ノアは、紅を見て偉そうに言う。
「特別につかってあげたわよ。」
「…ほう、さっきより、若くなったな。」
「最初は小娘、飛ばしたが大女、さっきの色気ある女、
そしていまの年相応の姿という訳か。」
「…、ご名答、私のこともサーチ済みというわけね。」
「まあ、調べるプロがいるからなぁ。」
「…さあ、再開しましょう。」
「上等」
二人は再び向かい合う。
グラウンドは、二人のいる中心がへこんでいる。
『バキッ、ボキッ、ガシュ』
そして二人はその中心で殴りあう。紅はレッドタイガーを交えながら
攻撃するが全くノアには効かない。
「…、なぜだぁ、なぜだぁ、なぜきかねぇ」
紅があせりながら言う。
「あら、もうおしまい」
ノアがそう言うと紅が笑う。
「…なあんてなぁ、やれ紅虎、」
「グォウ」
紅虎が襲う。ノアがよけた瞬間……。
「レッドフリーホール」
「ひゃははっはは、落ちちまえぇ。」
「きゃあ…、なんてねぇ。」
「な、なぜ、仕込んでいた落とし穴の場所がわかったぁ。」
ノアはあざ笑うように言い返す。
「…、いったはずでしょう、あたしは天才だと。」
自信満々の顔だ。
「そ、そんなことあるかぁ」
無造作に攻撃を繰り出す。紅とレッドタイガーだが…。
『バシュ、バシュ、バシュ』
紅とレッドタイガーの攻撃はまったくあたらない。
「どうした、どうした、あたりませんよ」
ノアは余裕の笑顔だ。
「くそぉぉぉぉぉう」
「グォオオオオオオ」
紅たちは叫んでいたが…。
「…おや、あなたたち、足の下を見てみなさい。」
「何、し、しまったぁぁ。」
紅達は落ちかけていたが振りとどまる。
「ま、まだだぁ、自分の技でやられるかぁ」
「あたしは、あの野郎つぶすまでは、まけられねぇ。」
彼女は一年位前、暴れていたとき、秀牙に負け配下に加わったのだ。
まだ彼女は秀牙へのリベンジを狙っていた。
「だから、負けんんんん」
「そ、大変だったのねぇ」
「ん、ななんだ。」
「では、さようなら、」
「薫子を倒すためのとっておきを使ってあげましょう。
「ノ・ア・デ・イリュージョン」
ノアは10人くらいに分身していた。
「何をする気だぁ。」
『ピ、ピ、ピィー』
10人のノアは光線銃を一斉に撃つ。
「じゃ、さようならぁ。」
「ち、ちくしょーーーーーー。」
『ザウゥウウウウウウゥ!!』
「…一件落着、だわさ。さ、先いくだわよ。」
「ああ、いこう。」
場所が代わり、一般生徒や、一般教師などが飛ばされた、別館では……。
「ぶはははっ、秀牙様にまかされた以上、ここはとおさんぞ。」
「…調子に乗るんじゃないよ、仕事しな、毒島」
「はっ、強牙様。」
彼女は不動強牙、不動四姉兄妹の長女で、ある学校で教師をしている。
そして女王のような風貌をしていた。
『ピピピッ』
「ん?」
「ほう、おい喜びな、毒島。」
「はい、なんでしょうか。」
「紅の野郎、負けたそうだよ。」
「な、なんと、あの馬鹿が。」
「つ、つまりここを守りさえすれば…。」
「ま、あんたってことだろうね。」
「…ぶはははっ、なんという好機。」
「この毒島、ここは必ずやり遂げてみせましょうぞ。」
「ま、がんばんな。秀牙も少しは期待してんだろうよ。」
「はい。」
「にしても、あの馬鹿、油断しやがって、あれほど周り見ろと
あたしがいったのにねぇ。」
「ふっ、所詮、その程度だったということですよ、あいつは。」
「まあ、あんたもそうなんないよう、注意しな。」
「ははっ、敵が来れば、不動姉弟の腹心に恥じぬ戦いを見せましょうぞ。」
「いいねぇ、あたしにゃ、いないからねぇ、ガチで戦えるのが今ここには。」
「まてっ」
誰かが叫ぶ。
「あんっ」
「俺が相手だ」
そういったのは勝や薫子の担任、矢部寛一その人だ。
「何ですか、あいつは」
毒島が言う。強牙がつまらない感じで答える。
「あいつは、にっくき木野春恵の腰巾着さ。」
ヤベカンが言い返す。
「馬鹿にするなよ、この矢部寛一、こう見えて通信教育空手、二段だ。
お前らをケチョンケチョンにしてやろう。」
「おお、さすが、ヤベカン。」
「いけー、ヤベカン」
「ぶははは、面白いねじ伏せてやる。」
「まて、俺は教師だ、教師に暴力したら、とんでもないぞ。停学とか
いやひどいときは退学とか。」
「ぶはっはは、そんなの怖くないわ、不動一族様がバックにいるのいでなぁ。」
「それはともかく、ねじ伏せてやる。」
「…まった、腹が痛くなってきて…、すみませんでしたぁ。」
「もうおそい」
『ドガッボキキイッ』
「ぐわっはははははっ」
「ほんと、木野達がいないと何もできない男だねぇ。」
「…あいつ、できるぞ剛島。」
「……。」
「どうした剛島?」
「……我頭、あいつは、強者は学校に残すと言っていた。」
「ああ。」
「つまり、俺達は強者じゃないと言うことだ。」
「…、悔しいがそういうことだ。」
「我頭、お前はそれでいいのか?俺は嫌だ!」
「剛島、おめぇ……。」
「俺は、奴に挑む!」
「剛島ぁ!」
「うおおおお!」
「ゲンキ!」
「フィーア」
「ファイトネ」
「応!」
「ぶははははっ、なんだ貴様は、俺とやろうってかぁ。」
「そうだ、勝負しろぉぉぉぉ!!」
「ぶはっはは、ねじふせてやろうぉぉぉぉ!」
『ドガッ、ボギィィィイ!!』
毒島の技だ。巨腕カラ繰り出される強烈な一撃一撃だ。
「そおら、それそれそれ」
それを何回も食らわす。
「ぐはっい!」
ついに剛島はひれ伏してしまった。
「ぶははっははっその程度かぁ、惨めだなぁ。」
「く、くそぉ。」
「雑魚はおねんねしてな。」
「さあ、貴様らはここからはにげられんのだぁ。」
「…大丈夫か。」
「やはり;、俺では無理か……。」
「ぶははははっ。」
「うざいっ」
「ま、前田!」
周りを差し置き文句を言ったのは元気少女前田だ。
「なんだと、小娘。」
「うざいから、うざいと言って何が悪い!」
「ほう、貴様なまいきだなぁ。」
「ねじ伏せてやろうかぁ。」
「ださっ、やれるもんなら、やってみろ。ばーーーか!」
「このうっ、うりゃぁぁ!」
前田が襲われそうになったとき…。
「ノー、あなたフェアじゃないヨ!」
「なんだぁ、貴様は」
「女の子一人に、暴力だなんて、恥を知りなさいヨ!」
「黙れいっ、逆らったほうがわるいのだぁぁぁぁぁ。」
「お前らまとめてつぶしてやる」
「うおぉぉぉ!」
フィーアと前田を救おうと我頭が突っ込んでいく。
「何ぃ」
「最速怒裸権拳」
我頭の必殺技の型の一つだ。高速でアッパーをする。がダメージ力は少ない。
毒島の懐にダメージを与えた。
「うおっ」
その威力に驚きのけぞる毒島。
「…毒島、なにやってんだい、たかがそんなアッパーごとき、よけなっ!!」
「す、すみません。」
毒島があやまる。
「こ、このう、ひれ伏せいっ!」
「ぐおぉぉぉ」
「終わりだな、ねじ伏せてやる」
毒島の必殺技だ。自慢の巨腕で相手を捕まえ抱きしめて体を潰すという技だ。
「ぐわああああああああ」
我頭が苦しむ。
「お、俺は…。」
剛島が苦しんでいるとき…、声が聞こえてきた。
「おい、おめえ、その程度かよぉ」
「な、なんだ、きさまはぁ」
「!!そ、その声、大川か。」
「ちがう、今の俺はダイアーウルフ仮面だぁ。」
「ダ、ダイアーウルフ仮面?」
「そんなことよりおめえもこいっ!」
「…じれってえ、努力もなにもしないであきらめんじゃねぇ!」
「大川…」
「ぶはぁぁぁ!」
「無駄だ、無駄、おまえらでは、俺には勝てん。」
「うぉぉぉおっぉっぉっぉっぉぉぉ」
「無駄だ、何度きてもねじ伏せてやる。」
『ドガボギッボギィ』
「…なぜだ、なぜあきらめんのだっぁぁぁ」
「うおおおっ」
「やりゃあ、できるじゃねえか、よし、いくぜぇ」
「…応!」
「最終怒裸権拳」
「ぷはぁ」
「ガイヤァインパルスー」
「ぐ」
「うおおおおお、必殺、荒威頭投げ!」
剛島の必殺技だ、相手を空中へ投げ、その相手の頭に自身の頭をぶつけ、
さらにその落ちてきた相手を持ち放り投げる。
「ぐおおおぉぉぉぉっ」
「よっしゃあああ、フィーア、ラブユーーーーー!」
「イエス、ゲンキ!」
「よし、取り押さえよう!」
皆が毒島をとりおさえようとすると…。
「…そこまでだよ、あんたたち、それ以上好き勝手させないよ。」
不動強牙が夢川を押さえていた。
「夢川!!」
「離れていたところから狙ってやがったから、捕まえさせてもらったよ。」
「…す、すみません、大川君、皆さん。」
「まったく、毒島、使えない男だよ、消えちまいな、マジで。」
『ボグッ』
毒島を蹴る。
『バチィ』
「うっ」
「がはっ」
「ははははっ、無様だねぇ、人質とったらなんもできないなんて。」
「なんもできないなんてぇ。」
「終わりだよっ」
「くそぅ」
「終わりはお前さんだ。」
「その声、木野春恵ーーーーー!!」
「あらよっと」
「くっ、貴様ぁぁ。」
『ビュ、ビュ、ビュ』
ムチの嵐を春恵は難なくよける。
「どした、どした、相変わらずたいした事ないな。」
「あんた、ほんとっむかつくよ、昔から…。」
「そ、あたしゃ、なんも気にしてないけどな。」
「それが腹立つんだよぉ!」
「朱羅威光鞭 」
「木野」
「あ・ば・よ」
『ボフューンンン』
「ぐえっい」
強牙はその一撃で倒れる。
「木野先生!」
「よっ、みんな、まったな。」
「助かったよ、ありがとう」
「まだだよ、消えろ、木野!」
「ヴァカーーーーー!」
『ボカボカァーーーーー!』
「…ふっ他愛もない、お前は終わりさ。」
「…全然かっこよくないヤベカン。」
「…うっ、そうでした。」
「木野先生がいるということは…。」
「まっ、そういうことだ、ほらお前ら、とっとと行きな。」
「はいっ、フィーア、いって来る」
「ファイトよ、ゲンキ」
「大川、夢川、お前達は?」
「俺たちはここに残り、残りの雑魚どもを、やる。」
「はい。」
「てめえらは、とっといけっ、姫島の野郎に伝えとけ、仕事はしたぞと。」
「わかった。頼むぞ、おまえら。」
「我頭、行こう。」
「ああ。」
「お前ら、ファイトだぞ。」
「春恵、という事は…。」
「多分、間に合うさ。」
剛島と我頭は別館を後にし、学校へ向かった。
学校、二階の廊下では、勝が中峰といた。
」