コネクション裏
受付嬢の日常
「あ、先輩。お疲れ様です」
「フリッカ-おつかれー」
「先輩。スキールさんがパーティ入りしましたよ!」
「知ってるーたまたま見てた。あのちょっとイケメンな子でしょ?」
「アスクさんですか?」
「アスクって言うんだ。連絡先貰おっかなー」
「な、何言っているんですか・・・」
「なにー?取られるのが嫌なのー?」
「違いますよ。コネクションはそういうの禁止じゃありませんでしたか? アーティファクトもそういうの目的じゃな・・・。あ、」
「おりょ?どしたの」
「アーティファクト・・・」
「ん?【アーティファクト】がどうかしたの?」
「ア、アスクさんにアーティファクト渡してないです!!」
「ぷっ・・・あっはっはっは!!フリッカ、それはやらかしたわー!!」
「ど、どうしましょう!?」
「ひっ・・・ふふっ、どうするも何も、くくっ・・・明日渡すしかないんじゃない?」
「先輩、笑い過ぎですよー・・・やっぱりそうですよね・・・」
「はぁ・・・ふふっ」
「し、深呼吸の意味ないじゃないですか!」
「いやぁ、ごめんごめん。そうだ!」
「何か思いつきました!?」
「お詫びに街の案内でもすれば?街に慣れてないようだったし」
「ん・・・なるほど。スキールさんと込みなら充実しますし・・・」
「は?何言ってんの?二人でよ」
「へ?」
「だから、街で買い物でもしてあげちゃえばっての」
「は、話もちますかね・・・?」
「そこは受付嬢のコミュ力でちょちょいっとね。かーらーのっ、好感度アップ間違い無しね!!」
「先輩・・・からかわないで下さい・・・」
「あはっ。やっぱりフリッカと話してると楽しいねぇ」
「本当にどうしましょう?」
「あ、それと新人にはその日の内にアーティファクト渡すっていうコネクション内の制約破ったってことで、アスクくんの電話番号を絶対に私に教えることー必ずよー?」
「え!?あっ先輩!?」
「そいじゃまた明日ー」
「あっ・・・もう、先輩ったら。・・・アスクさんと二人で・・・? い、いやいやいや!そんなことしちゃ先輩と同じじゃないですかっ」
「私がどうしたって?」
「!? どうしてっ・・・!」
「忘れ物ーそれじゃまたねー」
「は、はぁ・・・仕事より疲れたかも・・・」
「って、確かに重要なことだけど、『その日の内にアーティファクトを渡す』なんて制約あったっけ?はっ!まさか先輩の罠!?」