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源平無き戦国時代  作者: ブルータス
少年期
2/14

先読みチートの代わりに内政チート


うん?ここはどこだ?

俺は、たしか家に帰る途中でネコが車に轢かれそうになってて………あ、うん、死んだんだな。

天道(てんどう)(じん)、享年15歳。短い人生だった。


で、ここは………………天堂時城、だな。

俺は橘氏の越後岩船五万石の小大名 天堂時義重の嫡男 龍之介、八歳。


色々思い出したが、つまり………戦国(せんごく)転生(てんせい)、だな。

まあ、未来知識があるから謙信、信長、秀吉、家康の順で媚を売ればいいか。


そう思っていた、歴史を学ぶまでは。







「なんで源氏も平氏もいねえんだよおおぉおおぉぉおおおお」


「若がご乱心じゃーーーーッッ!!!」


(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい

意味わかんねぇぇえええぇええええ

なんで関白の癖に幕府開いてんだよおおぉおおぉぉおおおお

転生チートはどこ行ったんだよおおぉおおぉぉおおおお)


「若、落ち着いてください!どうなさったんですか!」


その後、俺は「転生チートが……転生チート……」と言いながら部屋に連れて行かれた。






うん、落ち着いた。

ここは清和天皇と桓武天皇が即位しなかった世界。

藤原氏と天皇の一族 橘氏が全国に散らばっていて、守護大名になっている。

現在、天皇の権威が落ちていて、全国の藤原・橘氏の大名が自らが天下人になるべく潰し合いをしている。

俺がいる越後には上杉も長尾もいない。四国に長尾(ながお)為義(ためよし)という奴がいるらしいが、七万石の小大名。

我が天堂寺家は天堂時城を本拠とする岩船郡五万石の小大名。

岩船郡は海に面していて、南蛮とも貿易を行っている。

父 天堂時義重は南蛮との貿易で火縄銃に目を付け、戦をできるだけしないで火縄銃を買い込んでいる。すでに我が天堂寺家には百五十挺の火縄銃がある(同じ小大名の中では二番目くらいに多い)。


………俺がやるべきなのは内政か。

田んぼを列で揃えて合鴨(あいがも)農法(のうほう)

四公六民。

生ゴミからたい肥を作って撒く。

米と麦の二毛作。

千歯こき、備中ぐわの作成。

南蛮貿易によるサツマイモ、ジャガイモの輸入。

火薬の作成。これは忍者軍団 軒猿(のきざる)を部下にして、藤原でも橘でもないのに大名?をやっている本願寺の書物をパクる。

楽市楽座。


よし、まずは合鴨農法を父上に相談しよう。


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