表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
源平無き戦国時代  作者: ブルータス
少年期
11/14

大規模戦争 その後


黒野義秀率いる黒野軍五千は、天堂寺軍の度重なる大筒とその後の突撃により多くの家臣と兵力を三千五百まで減らし、烏山城 雀川城(すずめがわじょう) 鳩海城(はとみじょう)を落として次の鴨山城(かもやまじょう)を攻め込んでいる白河軍の侵攻を止めるために退却を選択した。


しかし、それを天堂寺軍が許すはずもなく、最後の大筒を受けた上に追撃され、おまけに黒野家の領地である黒鉄城(くろがねじょう)を攻め落とされ、黒鉄城に近い赤銅城(あかがねじょう)城代(じょうだい) 赤羽(あかば)秀嗣(ひでつぐ)を城主にする事と引き換えに降伏させ、黒野軍の兵力は三千まで削られた。


その後、黒野義秀は三千の兵の内、五百の兵を天堂寺の抑えとして赤銅城に近い青銅城(あおがねじょう)に配置し、残り二千五百の兵を率いて、鴨山城を落とした後に次の鷹原城(たかはらじょう)を攻めている白河軍に奇襲を仕掛け、退却させることに成功する。

余談だが、黒野義秀は黒野家での立場を低くし、自分の弟に家督を譲り隠居した。






越後国 岩船郡 天堂寺城


結局、この戦は天堂寺家と白河家にかなりの利益をもたらした。


天堂寺家は佐渡群二万石と佐渡金山、蒲原東部(蒲原群の三分の一)七万石、置賜西部(置賜郡の六分の一)三万石の計 十二万石の領土と八城


白河家は置賜北部(置賜郡の四分の一程)五万石と四城



天堂寺家はかなりの兵力を動員して最高に近い戦果を

白河家は漁夫の利で、楽にかなりの戦果と大量の火薬を



全ての元凶である少年はこれから手に入れる未曾有(みぞう)の利益の事を考えてほくそ笑む。


この戦を裏で操った存在を戦国の大名たちは知らない、その父親 天堂寺義重を除いて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ