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Happy memory

作者: AKI

久しぶりに書いてみたんですがやっぱり慣れない部分とか有ったりして難しいですね。

今回は花言葉を題材に書かせていただいたのでもっと難しくなってしまったんですが気軽に読んでいただければ幸いです。(^^;;

ではごゆっくりどうぞ

みなさんは花に興味はありますか?

これは私のおばあちゃんの昔のお話

朝日の射し込む庭園で一面に広がる花々に

水をあげているおばあちゃん

わたしはそれをじっと眺めていました。

おばあちゃんはいつも大事そうに

お花のお世話しています。


「おばあちゃん!おばあちゃんはいつもお花のお世話してるね。それはなんていうお花なの?」


「これかい?これはネリネだよ。この花には少し思い出があるんだ。聞きたいかい?」


「うん!」


「じゃあ水をやり終えたらきかせてあげるよ」


それからおばあちゃんは水をやり終えると近くの椅子に腰掛けてわたしに話を聞かせてくれました。


「おばあちゃんはね。人見知りだったから友達が少なかったんだ。だから毎日のように花畑に行っていたんだよ」


「え?おばあちゃんって友達いなかったの?」


「何人かはいたけどね…。でも花が好きだったからその生活には満足してたんだよ。」


おばあちゃんは苦笑混じりにそう答えた。


「続けるよ」


「うん!」


「ある日のことなんだけどね。誰かが寝てるんだよ。花畑に」


「あ、分かった!おじいちゃんでしょ?」


「そうそうよくわかったね。それで近づいたら起きちゃっていろんな事を話したよ。」


それを話しているおばあちゃんの目はどこか遠いところをみているような悲しい目だった。


「その後も何回か会ったんだけどある日引っ越しすることになってね」


「それはおじいちゃんには言ったの?」


「そりゃあ言ったさ。そしたらおじいちゃん走ってどこか行っちゃったんだよ。結局引っ越しの日まで会わなかったねぇ」


「じゃあこのお花は?」


「これかい?これは引っ越す日におじいちゃんがくれたんだ。この花にはね。また会う日を楽しみにっていう言葉があるんだよ。おじいちゃんなりのプロポーズだったんだろうね。」


「私もされてみたい!」


「されるさ。きっとね」




私はおばあちゃんの座っている向かいの椅子できいていたのを思い出します。おばあちゃんの葬式の日、わたしはこの話を思い出していました。

おばあちゃんにとってこの花は花言葉通り様々な思い出が詰まっているようです。ちなみにこの花には箱入り娘という言葉もあるそうです。意味は少し違いますが…。


「綺麗だよおばあちゃん」


そう言って私はおばあちゃんの愛したこの花を静かに添えました。
















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