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女王の帰還

それから、数日の時が進む。


シェール国の首都奪還の知らせは、早馬により、全地域にまで、行き渡ったいた頃だ。


首都奪還の知らせを耳にした人々は、誰もが、喜び、誰もが安息の顔をした。


そして、とある者も、正式な使いより伝えられる。


その者は、衛兵隊を引き連れ、首都を目指すのであった。



城壁を守る守備兵は、自らの任務をも忘れて、昼間から酒を飲んでいた。


「いゃ~流石は、カシミア産。最高だよ。もう。惚れてしますよ……」とほろ酔い状態のルベア。


カシミア産の麦酒とラム酒にべた惚れのようだった。


ドンタールとアドルは、その隣で、昼飯を食べている。


これもかなりの豪華であるようだ。


そんな時、ルベアはカシミア産の値段を思い出した。


「そういえば、このワインはいくらなんだ?」


アドルが、持っていた請求書を見て言った。


「王宮に入る代物ですから一本、8000000シェルぐらいでござる」


8000000シェル(円)


「ミネルはいくらで買われたんだっけ?」


その唐突な質問にも関わらず、ミネルヴァは答えた。


「50000プルクですけど……それが何か?」


「ミネルでその値段なんだ……案外、ミネルは安いんだね」


その言葉に、ミネルヴァの眉間が動いた。


どうやら少し、イラっとしたようだ。


ミネルヴァは、ルベアに気が付かれないように、ワインを奪い取ると、地面に投げつけた。


「うわぁ。かなり怒ってる」


「無表情のミネル殿がいつにもまして怖い………」


しかし、ルベアは、テーブルにもたれかかり、眠っていた。


そんな平和な時間を過ごしていた時、突然、城壁の見張り台から、鐘が鳴り響いた


何度も鐘が鳴らされた為、緊急を要するものであることがわかる。


警鐘のような音に驚いた、衛兵らが大慌てで、鎧と剣を装備し始め、兵舎から飛び出していく。


まさかの事態だった。


「敵か?!」と衛兵長が、私服のままで、剣を持って、状況を把握しようとした。


「いえ!!わかりません」


「では、なぜ、鳴らされたのだ!?」


「全く、わかりません」


ルベア達がいた場所は、首都の中央地点だった為、把握には時間がかかるようだ。


ルベアらの後ろをシェールの衛兵が走り抜けて行く。


アドルが、ルベアの肩を揺する。


「ルベア様!拙者らも部隊を集結をさせましょう!!」


「なんだよ……もぉ……私は疲れてんだからさ。お前らが指揮をとれよ。私はワインと寝るの………」と再び眠り始めた。





北城壁の守備を任された守備隊長が部下を引き連れ、駆けつけた。


「どういう事だ!!ドラゴマ軍か?!」と言うと、城壁から、顔を出した。


「あれを!!白馬の軍旗が見えます」と衛兵が指差した。


双眼鏡で、守備隊長がその先を見た。


「なっこれはまずい!!い、急いで門を開けろ!もたもたするな!!女王陛下のご帰還であるぞ!!!」

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