ハンターと呼ばれる者達 その4
「騎士って、本当に、単純で、バカ!名誉?忠誠?栄光?うざいんだよ!その低脳どもがー」
ルベアは冷静沈着に戦うルベアも久々に頭にきているようだ。
それは、戦いが長引いているからでない。
騎士を相手しているからである。
いつも、綺麗ごとを並べて、やっている事は、普通の兵士とは変わらないのにも関わらず、大きな態度を取る。
そんな騎士がルベアは大嫌いなのだ。
「おっ。姉ちゃん良い事言うじゃん。俺もそう思うぜ!」とニコッと笑いながらも、ルベアに剣で攻撃をし続ける。
それをルベアは剣で、弾き返していく。
次の一撃を食い止めると、それを押し返し、そこへ斬りつける。しかし、当たらず、ライズは距離をあけた。
「ライズ!もぉ敵に共感してどうすんのよ!!」
「戦場で、よそ見をするとは!!愚か者!」とその隙を逃さんという勢いで、ニコラへ剣を振り下ろす。
不意をついたと、思われたが、ニコラはそれを瞬時に反応し、ルベアの剣を受け止める。
(こいつら、なんなんだよ。まるで隙がない……)と一瞬考えたその隙に、グレバスが、背後に回りこんでいた。
「貴殿こそ、後ろが、がら空きだぞ!」
「くっ」と、目をつむった。
この距離からの攻撃は避けられないと思った。
流石のルベアでも、諦めてしまったのである。
目をつむってから、数秒たっても、痛みを感じなかった。
不思議と思い、目をゆっくりと、開けると、見慣れた者の背中が目の前にあった。
「ミネル!!」と大喜びで、そう言った。
「すいません。遅くなりました」というと、グレバスの剣を押し退けた。
それを見た、ニコラは、剣を構えたまま、距離を話す為、数歩、後ろへ下がる。
「遅かったぞー。もう少しで、私はやられていたんだからな!」と、ニコラが距離をあけた事を確認すると、ミネルヴァの背中に抱きついた。
「あの……邪魔なんですけど……」
「私、久々に怖かったんだよ!!本当に!ミネルがいなかったから心細くて、心細くて……」
そんな、間でも、ミネルヴァは力を緩めず、グレバスの剣を受け止め続けた。
「くっ!剣が動かん」
「あーミネル?こいつら、普段の兵士より、桁が違うぞ」と、思い出したかのように、気持ちを切り替えて、立ち上がり、剣を片手で持ち、構えた。
グレバスは突然の乱入に驚きを隠せないでいた。
まず、目の前で、鍛え上げた自分の武術を用いて、思いっきり振り下ろした剣の一太刀を、か弱い少女がけろっとした顔で受け止めた事。
そして、先ほどまでいなかった。軽装の少女兵士。例え、入り混じった戦場の中でも、剣闘士の格好をしている兵士ならば直ぐにわかる。なぜなら、周りで闘っているルベアの兵団の鎧は統一されているのだから。
(なんだ?この殺気は……先ほどまで感じなかったのに……なんだあれは?何かが見える……おぞましきオーラが……)
「貴殿……もしや、ミネルヴァか?」
「はい。そうです。それが何か?」
グレバスは、ミネルヴァである事を知り、更に驚いた。
ドラゴマ王の大臣から渡された指令書では、確かに女であり、悪魔とも、魔女とも言われている存在であると知っていた。
ニコラからも、そう聞かされていた。
だがらこそ、対象となっている人物を、文字でかなく、目で見たとき、頭でイメージしていたものとはぜんぜん違っていたのである。
「まさか……これほど……とは……」
「……?」
グレバスが、ミネルヴァの顔を見つめながら、口を動かした。
小さい声だったので、うるさい為に周りにいた者には聞えなかったが、ミネルヴァには、はっきりと聞えた。
「貴殿が、どこで道を間違えたかは、知らんが、本当に残念だ。貴殿のような人を……殺さなければならないとは」と、戦意を喪失したかのような表情で、剣の柄にかけた力を緩め、後ろに下がった。
それを見たライズが、グレバスに向かって言った。
「グレバス!何言ってんだよ!そいつは、俺達の目標だ!さっさと、殺して、さっさと、金をよこせ!」
「団長!惑わされてはいけません!我々の目的を忘れないように!!」
「……あぁ……そうだ。そうだったな。あまりにも衝撃的過ぎて、心が一瞬、揺れたよ。だが、もう大丈夫。ニコラ、ライズ、ここでやるぞ!そして、俺達の目的を成し遂げる!」
「はい!」
「お前の首、もらってやるぜ!」
ミネルヴァさんの何でも相談!!
飯塚 「あの~この前、ミネルヴァさんを描いたんですが、失敗してしまって、もうどうすれば、良いのか、わからなくなってしまって……いや、凄くへたくそで、泣いてしまうくらいなんです……どうすれば、良いのでしょうか?」
ミネルヴァ 「……簡単な事です。私を描かなければ、良いのです」
飯塚 「いや……でも、ミネルヴァさんを描きたいのです」
ミネルヴァ 「もう、やめてください。それ以上、私を描いたら、貴方の存在を……消します」




