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第八話「命蓮寺1」

ちょっと頭の中での話が行き詰って悩みましたが、どうにか投稿できました。

遅くなりましたがどうぞ^^

 今日もいい天気で朝を迎える。

何をしようか迷うが、とりあえず朝は鍛錬をした。

とはいっても今日は妖夢さんが来なかったので一人でやっていた。

妖夢さんもお疲れのようで、部屋をこっそりのぞいたら寝ていたようだ。

寝顔がかわいいと思ったのは内緒ですよ。

斬られちゃいますからね。

その後部屋の襖を閉め、朝食を作り妖夢さん達を起こしいつもと変わらず時間が過ぎた。

特にやることがなかったので昼食を食べた後に、この前ナズーリンさん言っていた命蓮寺に行こうと思った。


「妖夢さん、私は今日命蓮寺に行こうと思います」


「人里近くにある寺ですね。幽々子様には言っておきますのでお気を付けて」


「はい。では行って参ります」


 妖夢さんに用件を伝えて人里に向かうため、長い階段を下っていく。

階段を下る途中も幽霊がたくさんおり、それぞれのんびりしているようだった。

どこか時間があったら、先日ちょっと無理やりであったが能力を使って会話してみようと思う。

効く効かないは別として。

 

 さて、人里も見えてきたところでお目当ての寺を探しにしばらく歩く。

命蓮寺に行く前に手土産を買おうと饅頭あたりを買っていくことにした。

手土産も買えたところで寺探しを再開する。

人里の少しはずれたところにあると饅頭を買った店の人に聞いたので里を出る。

 一応情報によると人里程ではないが、人と妖怪が結構出入りしているとのこと。

後、一部の人からは縁起のいい寺とも言っていたような気がする。


 どんな寺か心を躍らせながら歩いて行くと結構近くにお目当てらしき寺が見える。

そこには箒を持った人が立っていたが、獣耳らしきものが生えていたので多分妖怪かと思った。

その妖怪らしき人にここが命蓮寺か尋ねてみることにした。


「すいませ……」


「おはようございまーーーす!!」


 いきなり大きな声で挨拶されたが、


「……今は昼なのでこんにちはでは?」


と返すと少し沈黙が訪れた後、


「……こんにちはーーー!!」


またも大きな声で返される。


「はい、こんにちは。少し聞きたいことがあるのでよろしいですか?」


「はい、なんでしょう?」


「この寺は命蓮寺と言う寺ですか?」


「そうですよ。妖怪のために開いた寺ですが、人里の人もよく来ますよ」


「そうなんですか。あなたはここで何をしているのですか?」


「ここに来た人たちの挨拶と掃除!!」


「元気がよろしいですね。何かの妖怪なのですか?」


「山彦だよ。よく山で叫ぶと声が返ってくるけどその妖怪だよ」


「ふ~む…この幻想郷には色んな妖怪がいるんですね」


「そうだよ、この寺の住民も妖怪だらけだし」


「ナズーリンさんもそのうちの一人ですか?」


「そうだよ。ナズーリンを知ってるの?」


「偶然人里で会いました。そのとき探し物をしている時に私に会ったのですよ」


「じゃああなたがアルトさんでいいのかな?」


「はい、そうですよ。あなたの名前は?」


「幽谷響子だよ!!よろしく!!」


「改めまして私はアルト・グルニカ。とりあえず、観光と言うことで案内頼めますか?」


「案内というほどあんまりないけど、私まだ掃除してるから……あっ、ナズーリンーーー!!」


 響子さんが叫ぶと見覚えのある妖怪が見えた。


「おや、なんだい?そんな大きな声出して……アルトか、一週間ぶりかな?」


「そうですねナズーリンさん。案内頼めますか?」


「お安い御用だ。ではこっちに来てくれ」


「はい、分かりました」


 そうして歩きだし響子さんの姿が遠くなると不意に肩を叩かれ振り向くと、


「ばぁ!!」


「へぁっ!!」


 思わず叫んでしまう。


「わぁーい、驚いてくれた~♪じゃあね~」


 女の子のようだったがすぐにどこか行ってしまった。

何だったのだろうか。

びっくりして思わず変な声をあげてしまったが。


「びっくりしました。今の人は?」


「あいつは多々良小傘。命蓮寺の墓地に住みつている妖怪で、人を脅かすのが生きがいの妖怪だ」


「ナズーリンさんは驚かなかったのですか?」


「全然。しかし、あの叫び声は何なんだ」


「いえ、なんか自然に……」


「そうか。まあ危害を加える妖怪ではないから安心したまえ」


こういう妖怪もいるのか。

案外妖怪も人と同じような感じに思えてしまう。

不思議である。


「次やったら逆に私が驚かせて見せましょう」


「どうやって?」


「……この子が叫びます」


「この子?なんだこのトカゲみたいなのは?寝ているみたいだが」


「簡単に言うと竜です」


「竜?しかし珍しいのを連れているんだね」


「私の命を救ってくださって以来ずっといる家族です。もう一匹は探しているんです」


「そうなのか。まぁ、頑張りたまえ」


「詳しく聞かないのですか?」


「本当のところはそうなのだが、幻想郷にいると言われる龍とは違うのだろう。君は多分外の世界から来たのだろう。あの時見かけない顔だったからね」


「分かるんですか?」


「人里を何回か来たけど君は見かけかったからね。さて、無駄話もそろそろ切り上げて行こうか」


「はい」


 ようやく歩きだした足は真っすぐ寺に向かい中に入る。

ナズーリンさんに履物は脱いでほしいと言われブーツを脱ぐ。


「一部の者は出かけているが、とりあえず中を案内しよう……とはいってもほとんどここに住んでいる者の部屋であまり案内するような所はないのだが」


「構いませんよ。ちょっとした探検みたいで楽しみですから」


「そう言ってくれると助かるよ。とりあえず修行部屋かね」


「修行部屋ですか?」


「特に何も変哲もないが、いろんな道具が置かれてるよ。後はたまに鍛えたり時に使うくらいかな」


 その部屋まで行き中を見る。

私に分からないが物がたくさん置かれているが、それ以外は特に何もなかった。

後は、なにやらおろおろしている人がいたが。


「あっ、ナズーリン実は……」


「ご主人様またですか……探してきますからこの人の案内代わってくれるかい?」


「分かりました。すみませんが宝塔の方はお願いします」


「では行ってきます」 

 

 そういってナズーリンさんは部屋を出ていく。

この人は上司の立場の人だろうか。


「はぁ…またやってしまった…」


 いつもこんな感じの人なのだろうか。

落ち込んでいるようだが案内役が彼女に変わったようなので声をかける。

当然名前も知らないので自己紹介も兼ねて口を開く。


「あの……すみません。私、アルト・グルニカといいますが」


「……っは!すみません、恥ずかしいところをお見せして」


「いえ、私は大丈夫ですよ」


「本当にすみません。あなたがナズーリンの言っていた人ですね。私は寅丸星と言います。毘沙門天の弟子です」


「星さんですね。よろしくお願いします。ところでなにをなさっていたのですか?」


「実は宝塔を無くしてしまっていて…いつもの事ですが」


「そうなんですか、ナズーリンさんも大変ですね」


「はい、いつも苦労をかけさせています。無くさないように努力はしているんですが…」


「そう落ち込まないでください、気持ちが沈んでいると嫌なことしか思わなくなりますから切り替えましょう。……他には何がありますか?」


「ありがとうございます。そうですね、他にあるとすれば本堂ですね」


「どのような部屋なのですか?」


「とりあえず来てみれば分かりますよ」


 ナズーリンさんに代わり、星さんの案内を受け歩いて行った。

まだ続きますよ。


間違いなどの指摘がありましたらよろしくお願いします。

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