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第七話「スペルカードと能力」

遅くなりましたが、第七話です。

ちょっと無理やり感がありますが大目に見てください。

後、原作とかけ離れていたりご都合主義だったりするので注意してください。

ではどうぞ^^

 人里から白玉楼に帰ってきた後、幽々子さんに部屋に呼ばれこう言われる。

ちなみに妖夢さんは夕食を作りに行き、時間は夕方あたりである。


「話は聞いたけれど、低級とはいえ妖怪と戦ったのね。ごめんなさいね、私からちゃんとスペルカードの説明していればよかったわね」


 幽々子さんは気紛れなのかそれとも抜けているのか、時々大事なところを省いたりことがあるようだ。

私自身もその時はさほど重要ではないと思いこみ、結局昨日あのまま寝てしまった。

今後もしかしたら必要かもしれないので、こうしてスペルカードについて説明を受けている。


「いえ、大丈夫ですので平気です。でもやっぱり必要ですよね」


「そうね、弾幕ごっこはあなたはやらないと思うけど、やっぱり何枚か持っておいた方がいいわね」


「たとえばどんなものがいいでしょうか?」


「妖夢みたいに剣を使ったスペルカードとかかしら?あなたも剣持っていることだし。他には何か使えるかしら?」


「一応魔法が使えますね」


「じゃあそれもスペルカード化してしまいましょうか」


「そういえばスペルカードは一枚の札でできているんですよね。……よし」


 ポケットに手を突っ込み聖竜様の力で五枚の札ができそれをとりだす。

ちなみに、それなりに丈夫にしてある。


「これでこの後どうすれば?」


「う~ん……まぁ自分が思ったのをカードに刻めばいいと思うわよ」


「何故そこだけアバウトなんですか?」


「私の時もそんな感じだったわよ」


「そうですか、とりあえずやってみますね」


 カードを手に乗せ、目を閉じ頭に念じる。

しばらくするとカードに何か刻まれる。

文字が浮かび上がる。

これがスペルカードなのであろう。

そしてこの作業を四回繰り返し、五枚のスペルカードが出来る。


「できましたよ幽々子さん。こんな感じですか?」


「うんいい出来ね。でもせっかくできたのだから試したくない?」


「今ですか……一枚だけよろしいですか?」


「構わないわ……まぁこれでいいかしら。相手は初心者ですし」


「私は……これにしましょう。準備できました」


 お互い手に一枚のスペルカードを持つ。

幽々子さんは空に浮かぶ。

 ……そういえば本来は空飛んで戦うんでしたっけ。

私は風を纏い、幽々子さんと同じように飛ぶ。


「ぶっつけ本番だけどいいかしら?」


「構いません。ではいきますよ」


弾幕のイメージを頭で作りそして宣言する。


「スペルカード! 炎球『クリムゾン・スフィア』!!」


「スペルカード! 符蝶『死蝶の舞』!」


 お互いに宣言する。

私の弾幕は炎の球体を出し、幽々子さんの弾幕はたくさんの蝶が舞い散る。

私が出した炎の球体は蝶の弾幕を撃ち落とすべく、球体から炎が蝶に向かって飛び交う。

幽々子さんの弾幕は美しくきれいで派手さもある。

これが幽々子さんの弾幕なのであろう。

一方私の弾幕は派手さはあると思うが綺麗さには欠ける。

 空が弾幕で覆われ何発か炎に当たらず蝶がこちらに飛んできたので避ける。

幽々子さんも同じように避ける。

時間がたつとお互いの弾幕が消えてしまう。


「忘れてたけど、スペルカードには時間制限があるから注意してね」


「……それは先に言ってくださいますか」


 やっぱり幽々子さんは時々抜けているのだろう。

私は少し呆れた目で幽々子さんを見つめる。


「ごめんなさいね。あっ、他にも耐久スペルと言う物があるの」


「耐久スペル?」


「耐久スペルはこちらの攻撃が一切効なくなるけど、時間が過ぎたら自動的にその人の負けという特殊スペルね」


「ふむ、では基本最後に出すと」


「そうね。相手は弾幕効かなくなるわけだから、とにかく避けて当たりそうになったらスペルカード使って乗り切るって感じね」


 まぁ、私が使うことはないだろうが。

ともあれぶっつけ本番だったが、うまくいったようだ。


「そうだ、あなたにもう一つ聞くことがあったわ」


「なんでしょうか?」


「あなたって何か能力はあるの?ちなみに私は死を操る程度の能力、妖夢には剣術を扱う程度の能力をもっているわ」


「人によって持っている能力も違うのですか。しかし、幽々子さんの能力は使いようによっては……」


「大丈夫、あなたが思っているようなことはしないわ」


 しかし本人はつらくないのだろうか。

この能力を持っているからこの冥界にいるのではと頭によぎる。

……私がここにいる間は友達として接していこうと思う。

妖夢さんも長くいるだろうが、幽々子さんが紛れるのであれば私の世界での面白い話もしてみよう。


「そうですか。失礼ですけどちょっとホッとしたというか何というか……」


「まぁ、そう思ってもしょうがないわよね。死を恐れるのが人間ですし」


「……はい。おっと、話が逸れてしまいましたね。私の能力ですか……どう説明したらいいか……ちょっと分かりづらいかもしれませんがよろしいですか?」


「構わないわ」


「ありがとうございます。……人には何かしらの波を受けるんです。それを使って波長を合わせてテレパシーみたいに頭で会話したり、相手の動きに合わせたりできるんです。もちろん他にもいろいろやれたりしますが、主に最初にあげた二つですね」


「そうするとどんな能力になるのかしらね……相手に合わせたりするから……」


「同調する程度の能力なんてどうでしょうか、自分が言うのもあれですが」


「それでいいんじゃないかしら、ちょっと無理やりかもしれないけど」


「そうですか……幽々子さん、一つ聞いてもいいですか?」


「何かしら?」


「あなたは今、さみしいとか思ったりしませんか?」


「……そうねぇ……確かにさみしいとか思ったりしたときもあったけど、それでも会いに来てくれる友人もいるし、別の世界から来たあなたもいるから今はそう思わないわ」


「……もし私が元の世界に帰ったらどう思います」


「やっぱりさみしいわね、たとえ短い時間だとしてもここにいた訳だし」


「……そうですか」


 やっぱり元人間だからかこのような感情は持っているのだろう。

妖夢さんも同じかもしれない。


「さて、こんな暗い話は切って妖夢がそろそろ夕飯作り終える頃だと思うから行きましょうか」


「そうですね、では行きましょうか」


 夕飯を食べ終え自分の部屋に戻る。

部屋の中でこんなことを考えていた。

 もし、私がこの世界を離れるとき私の顔を知った人たちはどんな心情になるのだろうか。

もちろん自分もさみしいが多分相手も同じだろう。

そのとき私は幻想郷に残るといえばここの人達はどう思うのだろうか。

私が元いた世界の里の皆も行方不明とか言われたり、もしくは死んだのではないかと思う人もいるだろう。

どちらか片方は絶対に傷つく。

私はそれをどこかで人に傷を負わせるのを恐れているのだろうか。

もちろん戦うときも傷つくこともあるのだろうが、心の傷の方が深いのは十分知っている。

 ……やっぱり生きている人には何かしろの傷が出来てしまう。

できることならその傷を小さくしたい。

でもこれは気持ちの問題だろうと思う。

強く生きるためには……必要だから……生きている証だから……。

うーむ、こんな感じで大丈夫かな?

だんだん不安になってきます。


後、スペルカードとかは設定の方に追加しておきます。

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