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第四話「白玉楼3」

とりあえず白玉楼の場面が終わり、次は人里に行きます。

ではどうぞ^^

 とりあえず白玉楼内を見て回り特にやることもなくなったので私が寝ていた部屋に戻り、剣の手入れをした後本を読んでいた。

 その日の夜はとりあえずお風呂に入らせて貰い、寝ようと思ったがどうしても目が覚めてしまうため聖竜様と話していた。

 ただし、テレパシーのようなもので会話しており私が幼いころからこの能力を使って周りの動物などに話しかけている時もあった。

 聖竜様から話を聞くと私が寝ている間、時々部屋へ様子を妖夢さん達が見に行った時に何故か毎回なでられたとちょっと怒り気味であった。

まあ、小さいからなでたくなるんじゃないでしょうかね。

私もそうですし。

 何故かこの世界が懐かしい感じがすると言っていたが、来た事があるのだろうか?

でも私たちの住む世界が出来てから存在するので、別次元の扉でも作ってここに来たのだろうか?

今度誰もいないときに聞いてみるとしよう。

 ちなみに聖竜様は元から小さいわけではなく、私を助けた時の反動でこうなったらしい。

一応元にも戻れるのだが、このほうが楽しいと言っていた。

なので、結構寝ているときが多い。エネルギーにも関係しているらしいので、寝ていると蓄えられるという。

 大体一日の半分は基本寝ている。

私は頭で話すので寝ているのは関係ありませんが。

 しかし、寝ていても人の気配等の感知みたいのはできるらしい。

高性能な竜である。


 私が持っている剣の一つは私の自作でもう一つは聖竜様が作ったものであり、私以外に鞘は抜けない。

以前に姉も抜こうとしたが結局駄目であった。

 聖竜様はいろんなものを生みだす力があり、剣はもとより私たちの先祖も生み出したと言われている。


 あらかたの話のが終わった後、部屋を出て廊下を歩いていた。

今日は月が綺麗だ。そう思った。

その先に人影が見えた。

その人物とは、


「幽々子さん?」


冥界の主の西行寺幽々子さんである。


「あら、アルトさんじゃない。どうかしたの?」


「ちょっと寝付けなくて。幽々子さんこそどうしたのですか?」


幽々子さんが隣に座れと合図しそこに座る。


「気紛れでね。ちょうどあなたとも話をしてみたかったし」


「朝食食べ終わった後に話しましたけど、まだ何か?」


「・・・あなたは本当に人間かしら」


「・・・・・・」


 私は答えず黙っていた。

幽々子さんが只者ではないとは分かっていた。

冥界の管理者というだけあって私もいまいちつかめなかった。

 多分この幻想郷という世界でもすごい実力の持ち主だと思う。

やはりこの人に隠し事はできない。

正直に話した。


「私は人間ですが二つの竜の力を併せ持つ人間です。私のいた里ではみんな親しくしてくれましたが」


「そう。それほどの力があって嫌われたとかしなかったのかしら?」


「主に魔法使ってくる人たちですかね、嫌われているとすれば」


「昔はこの幻想郷だと結構妖怪同士でいがみ合ってたりしたけど最近ではあまりないわね」


「やっぱり戦ってたりしたのですか?」


「でも、まだこの幻想郷の事全て話してないのよね~。戦いの事とか」


朝話した以外にも何かあるのだろうか?


「あなたは一応剣を持っていたみたいだし戦いに関する知識はあると思うけど、ここではちょっと違うのよ」


「何が違うのですか?」


「詳しくはまた話すけど、スペルカードルールというものがあるの」


スペルカード?

一体何なのだろうか?


「スペルカードは……そうねえ~……これよ」


そういって一枚の紙を取り出す。


「これがスペルカード。あらかじめ名前を刻んで発動させるの。これを用いて戦うのが弾幕ごっこよ」


また聞きなれない一つの単語が出てくる。


「まあ弾をばら撒くと言う感じね。詳しいことは妖夢にでも聞いて頂戴。なんだか急に眠くなってきたわ」


 いまいちよくわからないが明日妖夢さんに聞いてみよう。

私もなぜか眠くなってきた。


「そうですね、また明日。幽々子さんおやすみなさい」


「ええ、おやすみ」


そうして幽々子さんと別れ、私は部屋に戻る。


「(……朝少し早く起きて鍛錬でもしようかな……)」


そう思い私は眠りについた。



 幽々子はアルトと別れた後部屋に戻り、今話した人物について考えるがすぐにやめた。

とにかく眠かったのである。


「(さて、あの人はこの幻想郷とどう関わってくるのか楽しみね。紫には悪いけどしばらくは秘密にしよっと♪)」


 紫とは八雲紫の事であり、幻想郷を作り上げた妖怪であり幽々子の友人。

多分、幽々子本人は紫が関わると何か面倒なことがあると思ったのであろう。


「(今後が楽しみね♪)」


そして目を閉じる。

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