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小学生の息子に折り紙の本を与えたら教室で産業革命が起きた話 ~教室で起業、生産ライン構築、仲介業参入で事業展開、恋のおまじないブランディングで折り紙長者になって帰ってきた~

作者: fmn
掲載日:2026/09/05

※これは「オリロボ」という折り紙の本の商品レビューとして書いた文章を改稿したものです。

https://www.socym.co.jp/book/936

ISBN 978-4-88337-936-1


AIは使用していません。というか元の文章を書いた当時はまだAIは無かったな。



折り紙二枚でロボットを作る方法を紹介した本「オリロボ」。

この本が発売された当時、息子はまだ小学生だった。

何気なく買い与えたこの一冊が、後にクラス経済を揺るがす「産業革命の火種」になろうとは、このとき誰も知る由もなかった。


自宅のダイニングテーブルで、本を見ながら、息子と一緒に折り紙のロボットを折る。

それが、すべての始まりだった。


完成したロボットを気に入った息子が小学校に持っていくと、たちまち教室の男子たちの間で大ウケした。

「このホイル折り紙をやるから、俺のロボも折ってくれよ」

クラスメイトから、次々と注文が舞い込んできた。


最初のうち、息子は頼まれるたびに一体ずつ折っていた。しかし、一人では到底生産が追いつかない。

そこで彼は、仲間に折り方を伝授して「折り手」を増やし、量産体制を構築した。

それでも需要に供給が追いつかなくなると、今度は人気のデザインをあらかじめ大量に折っておき、完成品のロボから好きなものを選ばせる「在庫販売方式」を導入した。

顧客を待たせず、製作側の負担も減らす。実に見事な工夫である。


ムーブメントはさらに加速する。

仲間たちは「折り手」にとどまらなかった。自分たちで新しいロボや武器を考案し始めたのだ。


絵のうまい子はロボのファンアートを描き、オリジナルキャラを考案する。

文章の得意な子は世界観やストーリーを執筆する。

ゲーム好きなグループはそれらの設定を取り込み、ロボを題材にしたオリジナルのカードゲームまで作り出した。


小さな教室の中に、ひとつのメディアミックス産業が誕生した瞬間だった。


やがて、その「経済圏」に新たな「事業者」が参入してきた。

華僑にルーツを持つ同級生が、こんな申し出をしてきたのだ。

「欲しいやつからの注文を俺が取りまとめて、折り手を組織化する。

 つまり俺が間に入って、ロボの流通をスムーズにするよ。

 報酬は先払い。先にホイル折り紙を渡すから、指定したロボを指定した数だけ一日で折ってくれ」


小学生にして仲介ビジネスを思いつくとは。

受注の集約、製造者の手配、報酬の前払い、さらに納期と生産計画まで考えている。

栴檀は双葉より芳しというが、ビジネスエリートの見事な発想に、ただただ感服するしかなかった。


一方、息子も負けじと戦略眼を発揮する。

ロボが意外と女子にも人気があること、そして「誰が折ったか」によって欲しがる女子の数が変わる事実に気づいたのである。

独自のリサーチを進めた結果、教室内に


「好きな男子が折ったロボを持っていると、恋が叶う」


という、極めて女子力の高い「おまじない」のトレンドが生まれていることを突き止めた。

彼はすぐさま女子受けするカラーリングを展開し、「サイン入りロボ」と称して「人気折り手の氏名」を明記するブランディングを開始。


ロボ人気の波は、小学生男女の間にある高い壁を軽々と越えて広がっていった。


毎日、息子が報告してくれる「事業の進捗」を聞くのが楽しみでならなかった。

新商品の開発、生産体制の拡大、流通業者の参入、新たな顧客層の開拓。

まさに「小さな産業革命」の目撃者気分である。


ある日、帰宅した息子がランドセルから、見覚えのないホイル折り紙を何枚も取り出したことがある。

金、銀、赤、青。

聞けば、すべてロボを折った報酬として受け取ったものだという。

小学生のランドセルから、その日の「売上」が次々と出てくる光景は、なかなか壮観だった。

こうして息子たちのグループはホイル折り紙長者になり、キラキラのロボ折り放題でウハウハだったらしい。


流通していた通貨が「ホイル折り紙」であったから生暖かく静観していた。

だが、これがもし高価な品やリアルマネーに化けるようなことがあれば、いつでも大人が介入できるよう準備はしていた。


けれど、本音を言えば。

もし彼らの「経済圏」で取引トラブルが起きていたら、あの子たちはどんな仕組みを考え、どんなルールを作り、どう知恵を絞って解決したのだろう。


それを、ほんの少しだけ見てみたかった気もしている。

オリロボおすすめ。ちょっと頑張って折らないといけませんが、クラフト系とロボが好きな子には刺さると思います。絶版にはなっていないので、Amazonとか本屋で探して買ってみるといいよ。

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― 新着の感想 ―
 子ども世界の通貨を読んで懐かしく思いました。  太古の昔の自分が子ども時代の時、ベイゴマ代わりに一升瓶の蓋を回すのが流行っていた時は一升瓶の蓋が、メンコの代わりに牛乳瓶の蓋を使うのが流行っていた時は…
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