表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今ここであなたと出会えたことは 本当の家族編  作者: 安田 木の葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/1

000 プロローグ - 2025年9月14日 -

★この物語は、「今ここであなたと出会えたことは【三つ星編】」の続編です。



〈登場人物〉


滝本(たきもと) (あきら) (32)

 2019年、ある思いを胸に、レコード会社「Small Gate」を設立し、翌年新型コロナウィルス"コビット1920"に世界が渦巻く中、ダンス&ボーカルグループのオーディションを実施。5人のメンバーからなる、グループ名:Soul(ソウル) Wolves(ウルヴス)、通称"魂狼(こんろう)"を結成し、12月で6年目を迎える。


橋本(はしもと) 詩帆(しほ) (32)

 章と幼なじみ。母とピアノ教室の先生をしていたが、章から魂狼のマネージャーを託され、畑違いの業界ながらも章と同じ思いを胸に奮闘する。


〜 魂狼のメンバー 〜

赤穂(あかほ) (れん) (25)

西田(にしだ) (いさむ) (24)

五十嵐(いがらし) (ゆう) (23)

清宮(きよみや) (あらた) (23)

川名(かわな) (りく) (18)


滝本 あゆみ (36)

 章の奥さん。栄養士、調理師。家族も章の会社のみんなも栄養面を全面的に支える。気丈で気が利き気立のよい妻であり二児の母でもある。


滝本 (ひかる) (8)

 章とあゆみの双子の長男。


滝本 (あかり) (8)

 章とあゆみの双子の長女。


滝本 (じん) (58)

 章の父。製薬業界を博した父の一人息子。迅は父の家業を継がず、不動産業界のトップに上りつめる。


滝本 小百合(さゆり) (58)

 章の母。生粋のお嬢様。絶望的な方向音痴。迅に溺愛されているが、相思相愛。


橋本 佳克(よしかつ)

 詩帆の父。技術屋、働き者。若干妻の尻に敷かれているところがある。


橋本 美帆(みほ)

 詩帆の母。自宅でピアノの先生をしている。芸術肌なのか、情熱的、感情的なところがあり、少し気性が激しい気質がある。


千葉(ちば) 総一郎(そういちろう) (58)

 あゆみの父。迅が唯一心を許せる存在。


千葉 サキ

 あゆみの母。あゆみが6歳の時に病で他界。


川名(かわな) 律子(りつこ) (46)

 稑の母。名古屋で清子ママの面倒を見ながら一人暮らしをしている。


川名 哲夫(てつお) (55)

 稑の伯父。律子の兄。東京の下町で小さな町工場を営んでいる。父親のいない稑にとって、かけがえのない存在。


清子(きよこ)ママ

 名古屋在住のスナックのママ。実の子どもとは絶縁しており、当時身寄りのない身重な律子を娘のように、そしてやがて生まれた稑を孫のように面倒を見てくれた。


杉本(すぎもと) 稜太(りょうた)

 章と詩帆の中学からの同級生。【三つ星編】の三つ星の1人。


杉本 実海(さねみ)

 稜太の父。昭和中央病院の二代目院長。


杉本 洋子(ようこ)

 稜太の母。現在は自身の生まれ故郷である長崎に在住。


桐島(きりしま) (まこと) (36)

 章が通った専門学校の元講師。その後章の下で経営面を支え、詩帆と並ぶ章の右腕的存在。元アイドル。


桐島 (かなめ) (22)

 誠の弟。幼少期に誠のアイドル時代の天国と地獄を目の当たりにし、自身はアーティスト第一を胸に章の会社で詩帆のサブとして奮闘する。


岡崎(おかざき) 華絵(はなえ)

 美帆の学生時代の友であり、詩帆の人生の師匠。


篠山(しのやま)

 昭和中央病院に勤め、院長付きの秘書として長年実海を支える。


恩田(おんだ) 美琴(みこと) (25)

 世界で活躍する東洋のトップモデル。蓮の高校時代の同級生。


東雲(しののめ) 泰斗(たいと) (41)

 美琴が8歳の頃から美琴一筋の専属マネージャー。


※( )内の数字は2025年度の満年齢です。




 僕の名前は川名(かわな) (りく)

はじめましての人も、お久しぶりですの人もこんにちは!これから僕と、僕に関わる人たちのことを少し紹介するね。


 僕は高校に通いながら、Soul(ソウル) Wolves(ウルヴス)、通称"魂狼(こんろう)"というダンス&ボーカルグループに所属している。

 このグループのオーディションは、今から5年前、突如この世に現れた新型コロナウィルス"コビット1920"が世界中をパニックに陥れた2020年に行われた。僕は母さんには内緒で、伯父さんの力を借りてこっそりこのオーディションを受けたんだ。そこで社長の滝本(たきもと) (あきら)さんに見定められ、僕は13才で歌で生きていくことを決めた。



 遠方で暮らしていた僕はメンバーの中で唯一未成年というのもあり、母さんとも相談して、章さんの家に居候させてもらうことになった。でもそこには、もうひとり、滝本家以外の人物が一緒に暮らしていて…。



 その人の名前は、橋本(はしもと) 詩帆(しほ)。僕が所属する魂狼のマネージャーをしていて、章さんとは生まれた時からの幼なじみなんだ。そして章さんの奥さんであるあゆみさんには、章さんも詩帆さんも2歳の頃から可愛がってもらってたみたいで、3人は幼い頃から家族ぐるみの付き合いなんだ。



 滝本家には、通称"てるてる"っていう、章さんとあゆみさんの子どもである双子の男の子と女の子もいて、この2人がこれまためちゃくちゃ可愛くて。突然弟と妹ができたみたいで嬉しかったなぁ。あ、名前は(ひかる)くんと(あかり)ちゃん。僕が出会った頃はまだ3才だったから、あゆみさんが章さんや詩帆さんと出会った頃も、きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ。



 ちなみにこの家にはもう1人ちょくちょく出入りをする人がいて、その人の名前は総一郎(そういちろう)さん。総一郎さんはこの家の同じ敷地内にある喫茶店のマスターで、あゆみさんのお父さんなんだ。あゆみさんも章さんも毎日朝早く家を出てくから、僕と総一郎さんが交代でてるてるの朝ごはんを作ってる。僕は母子家庭だったから、家事全般が得意なんだ。そんなこんなで、とにかくこの家はいつも賑やか。正直来たばかりの頃はそりゃもう戸惑ったけど、でもみんな僕のことを本当の家族のように思ってくれて、今は楽しくて毎日があっと言う間だよ。



 賑やかといえば、魂狼のメンバーもかなり賑やか。帰国子女でダンスで右に出る者はいない(いさむ)、頭脳派努力家で芸能活動も頑張る(ゆう)、料理が得意で誰とでもすぐに仲良くなれる(あらた)、見た目も中身もとにかくめちゃくちゃカッコいいリーダー(れん)、蓮は寡黙なんだけど、それ以外の3人がほんとにうるさくて。詩帆さんは"やんちゃ三人衆"って引っくるめていつも手を焼いてる。でも、みんなみんな僕の大好きなお兄ちゃん的存在。



 そんなメンバーたちのことも、僕や詩帆さんのことも、章さんは本当の家族のように大事にしてくれる。そんな章さん家族と、そしてメンバーたちと、これまで5年間生活を共にすることで、僕は考え方が少しずつ変わったり、これまで無縁だったチームや絆といった人との繋がりを育んできた。そしてもう一つ、僕が大きく変わったこと、それは、夫婦や家族というものがどんなものかを知ったこと。僕はここに来るまで、生まれた時からずっと母さんと二人暮らしだったから…。章さんたちを見ていて、僕にもいつか、こんな家族ができるのかなって、いつからかそんな淡い思いを抱くようになっていた。そして僕は自分でも気付かないうちに、その思いを詩帆さんと叶えたいと思っていて…。



 詩帆さんは、結構雑なところがある。たまにおっさん全開で、服装も無頓着。部屋もいつも…。でも、いつも自分のことなんか後回しにして、周りのことに全力投球。そしてマネージャーの仕事以外に、章さんとあゆみさんしか知らないあることに人生を賭けている。僕もやがてそれを知り、そんな詩帆さんを、僕も支えてあげられる存在になりたいって思うようになったんだ。



 この気持ちが何なのか、僕はちゃんと考えたこともなかった。でも、章さんもあゆみさんも、メンバーのみんなも、僕と詩帆さんを知る人はみんな、僕自身がその気持ちに気付く遥か前からそのことに気付いてたみたいで…!



 でも、詩帆さんは、僕のそんな気持ちには気付いてないみたい。どうやらあの人は僕以上に恋心に疎いみたいで…。でも、それ以前に詩帆さんの心には、もうずっと忘れられない人がいる。僕の入り込む隙もないほどに…。




 昨日詩帆さんは、章さんと一緒に、その人の15回目のお墓参りに行ってきた。その詩帆さんが、昨日はこれまでにないほど目を腫らして帰ってきた。思わず直視していいのかためらうほどに…。でも、その詩帆さんが、家で出迎えた僕に気付くと真っ先に言ったんだ。「ありがとう」って。僕には思い当たることは何もなかった。でも、真っ赤に腫らした目で、今まで見たこともない、痛々しくも穏やかな笑顔で、詩帆さんはそう言ったんだ。



 その顔を見た時、僕は改めて強く思った。この人を、もう絶対にひとりにしないって。



 でも僕は、その時はまだ知らなかった。全く気付いていなかった。もうすぐ18才になる僕に、章さんが告げるあることを…。






 「今ここ」シリーズ続編プロローグをお読みくださり、誠にありがとうございました。



 「今ここ」シリーズは、この【本当の家族編】で完結します。じっくり、悔いのないように進めてまいりたいと思いますので、次回の投稿は、恐らく数ヶ月先になるかと思われます。もしご興味をお持ちくださった方は、是非【三つ星編】にも一度触れていただき、こちらの【本当の家族編】も余すことなくお楽しみいただければ幸いです。【三つ星編】からこちらまでいらしてくださった方には、本当に心から感謝申し上げます。



 皆さまの1pvに支えられ、その喜びを次のエピソードへと繋げてまいりたいと思います。引き続き、温かく見守っていただけると幸いです。



 本編もどうぞよろしくお願い致します。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ