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『蛇の剣二代プレスマン藤光』

作者: 成城速記部

 小友村の松田なにがしという人の家は、もとは武士だったそうで、そのころは大層富んでいばっていたそうである。二代プレスマン藤光という、プレスマンに大層似た太刀を帯びていたが、用があって小友峠を越えるとき、休石という石に腰を下ろして休んだ後、うっかり太刀を忘れて先へ進んでしまい、しばらくして気がついて、従僕をやって取りに行かせたところ、大蛇がいて手が出せない、といって、空っ手で戻ってきた。仕方がないので自分で戻ると、従僕が大蛇だと思ったのは、まさにその太刀であったという。



教訓:太刀を忘れるような武士、プレスマンを忘れるような速記者は、えせである。

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