小型水車発電機
今日も朝早くから小川で小型発電機の設置へ向けて作業をする予定だ。
小川から分岐する形で、地面に触り【創作】を使って水路を作ってゆくと思うとおりに出来上がる。
その水路に【強化】で周りを固くすると強度はコンクリートをしのぐ固さになる筈だ。
そして俺は考えた。このまま家まで水路を引き近場に小型発電機を設置すればいい。
今は魔法が有るから難しくなく頑丈な水路が簡単に引けるだろう。
ここから家まで傾斜を見ながら、作っていると途中で大きな岩があった。
高さは2メートルを超え、横は4メートルする大岩は到底動かす事は無理だ。
俺の【創作】で岩に穴を開けれないか試してみた。
出来れば四角い穴を開けてみたいが、やってみると四角の穴が開き中の岩は粉々の砂になっていた。
砂をかき集めて外へ捨てると、中の穴の断面は大理石のようにつるつるとしている。
岩の先もドンドン水路を伸ばしてツータンの防衛ラインの所まで引く事が出来た。
木の間を抜けると畑の横を通って、ついでに池も作ろうと思い立った。
ひょうたん型に作り深さ1メートルの池がようやく完成。
そして再度防衛ラインを抜けて水路を伸ばして小川へと合流させる。
できたひょうたん池には、なにか金魚でも飼おうかな?
家から500メートル先に発電用水車を設置する予定。
家から近過ぎると、回転する音がうるさいと思うからだ。
夜の家周りは静寂で、その雰囲気を壊したくないからだ。
その為、小川まで戻り発電機等の荷物をゴーレム達にここまで運ばせる。
ゴーレムは足が短く、起伏の激しい所へは運べないので俺が小道を作る羽目になる。
ようやく全部運び込むと、発電機と水車の設置を決める為、地盤を【創作】で整地してゆく。
そして【強化】で固くして地盤沈下しないよう、2メートル下まで固くしておいた。
箱から発電機を取り出し仮置きをして説明書を見ながら微調整しながら設置。
そして水車を木で作るかと考えて閃いた。
土魔法で、金属加工ができなかと思い付いた。
早速、鉄パイプを【創作】で丸い球に変更。出来上がった鉄球はイメージと同じ様に出来た。
金属で水車を作るならステンレスで作った方が錆び難くいいだろう。
早速、下の街まで下りてステンレス材を取りに行こう。
軽トラでやって来たのが、金属加工用資材置き場。
お目当てのステンレスパイプを積み込む。
ついでにチタンと銅も少しばかり積んでおく。
積載量的にもう積めそうにない。まだまだ欲しいが次回にまわす。
又もやあの急な坂道にやって来てしまった。
何度か滑り、あわや下へ転げ落ちるのではないかとヒヤッとしてしまう。
この急な坂道は荷物満載の軽トラには無理だ。
俺の【創作】でゆるやかに出来ないかやってみた。
ああでもないこうでもないとやって、どうにか緩やかな坂道の出来上がった。
軽トラでその坂道を快適に走れて、俺はようやく1つの仕事をやり遂げた気分だった。
そして目的地に到着して、水車作りを再開。
水車の軸は、パイプ状にするが中には小さな支柱を幾つも張り巡らして構造的に強化はかる。
これで軽くて頑丈な軸の完成だ。
そうだ、魔法の【強化】もすれば更に強くなる筈。
早速やってみると、試しに近場の岩を叩いてみた、岩は砕けたがパイプは歪みも無い状態。
水車や土台も溶接やボルトを一切使わない。
ステンレス材を使って【創作】で一体物で作り上げた。
土台にベヤリングはめ込み、軸に水車を通して一体化にして。
土台に軸を通してそれらしい水車が完成。
全体が平行に設置できているか、水平器で確認すると水平とでていた。
手で回してみても、滑らかに回ってくれる。
次は発電機設置だが軸に対して少し低い為、発電機を微調整して高さを合わせる。
そして発電機と軸を融合させようやくそれらしい発電機が完成。
そしてバッテリーに配線を繋ぎ何となく出来た。
野ざらしのままでは、ショートしてしまうので発電機用の小屋を建てる事にした。
周りの木を活用。木に触れ植物魔法の【創作】で木を四角い木に変える。
[チェーンソー]で伐採して枝も切ってどんどん作業を進める。
木の皮をはぐと、まるで少し丸味のある角材が出来上がった。
その角材を[コードレス丸のこ]で寸法どおりに切ってゆく。
そして角材の交差部分のノッチ(切欠き)を角材に入れ。
固くなった土台に順番どおりに角材を組んで、すき間が有ると微調整してすき間をなくす。
出来上がった小屋は、ブラットの体当たりでもビクともしないだろう。
すると水車も危ないかも知れない。
ツータンを何本か植えて、水車の番人に据えるのもいいだろう。
小屋から配線を張りながら家のバッテリーに繋げてようやく完成の目処がついた。
後は水門を開ければ24時間発電してくれるだろうと期待する。
そんな事を考えていると、またもや奴らがやって来た。
ブラットを引き連れて、大きな1体がいる。
いままで出会った事の無い気配で強さもブラットより強い。
俺はツータンの防衛ラインでひときわデカイ木の所に駆け寄り待構えた。
すると目の前の5メートル先にソイツは現れた。
鑑定。
ゴードン
Lv5
HP50
MP60
STR5 VIT4
DEF3 INT5
DEX3 AGI5
雷魔法
大きな狼で頭から角を生やしている。
多分、角から雷系の魔法を操るのだろう。
ゴードンが俺に向かって走り出した。
その後方に群がっていた60体以上のブラットも向かってくる。
俺は地面に触り【拘束】を発動。
一瞬で周りにいたブラット30体が地面に消えた。
ゴードンは暴れまわり、半分しか埋まっていない。
俺はもう片方の手を木に触り、[操作]を発動。
木の枝が大きくしなり、ゴードンを幾度も叩きゴードンから骨が砕ける音がした。
ガクッと倒れたゴードンに、更に枝が叩き付けた。
俺はゴードンが死んだ瞬間駆け出し魔石を取り出した。
鑑定するとやはりと思った。
紫魔石(魔力が溜まった石。魔力を吸収するとMPが回復する。初級の雷魔法が使えるようになる)
残りのブラットはツータンとゴーレムによって倒されていた。
そうしている間にゴーレムの集団が誕生していた。
そこで俺は、ハッとひらめいた。戦う場面を今度はスマホで撮ろうと。
そう思っているとキラーズの一団の気配がする。
数はおよそ100匹以上。
ゴーレムは外で防衛任務を与えていると、頭上の木がゆさゆさと揺れている。
キータン
Lv2
HP25
MP8
STR4+5 VIT3+5
DEF3+5 INT1+5
DEX2+5 AGI1+5
木が進化していた。
今まで【拘束】だと動きが遅かった為、魔物を倒せなかったが【操作】で動きが早くなり攻撃力が上がったのだ。
キラーズは四方から攻めてきている。
ツータンとゴーレムが活躍する中、俺は移動しながら木を【操作】してキラーズを倒させてやる。
木を進化させ防衛強化が目的。
片手にはスマホで撮影して、色々な名場面を撮っていく。
ようやくキラーズ戦が終わり。
22本もキータンに進化させる事が出来た。
そして3つの戦い動画を投稿。
今回の戦いは、従魔が中心での戦いだった為Lvアップした従魔が多い。
そしてポーチから紫魔石を取り出し。魔力を吸収する。
MPが回復しながら、雷魔法の知識が脳に入ってくる。
その知識の中で、電気に対して耐性が付いた事が分かった。
カミナリに打たれても、そうそう死なない体になったようであった。
攻撃に使えるのは、相手に触り[雷流]を放つぐらいで放出系は中級以上になるらしい。
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