君に触れられると僕はすごく痛いんだ
君に触れられるたび
僕の心臓がきゅーとしめつけられて
僕はすごく痛いんだ
温もりの溢れる大きな手のひらで
ワシワシと少しらんぼうに
僕の頭を撫でてくれるたび
僕は好きだ好きだと鳴くけども
きっとこの言葉は届かないのだろう
君がテレビを見てる時
僕はその膝でねむるふりをして
君の顔を見上げているんだよ
気づいているのかな?
気づいていないよね?
だって君はテレビ夢中でさ
僕のことなんて忘れてるんだろう
そうひねくれた言葉をつぶやくたびに
ふわりと猫背を撫でる君の温もりが
僕の背中にじんわりひろがって
僕は安堵の息漏らしてさ
胸の痛みを思い出すんだよ
この心にひめた想いを伝えるためには
僕はいったい何をすれば良いんだろう
僕は最後の救いにと
毎日神社を参拝してみるけれど
神様はなんだか忙しいみたいで
僕を君と一緒にはしてはくれないみたい
僕は鳴くことでしか感情の表し方を知らないからさ
今日も君を好きだと鳴くんだよ
もっと伝え方があったらな
僕は君にもっともっと伝えたい
愛してくれてありがとう
このままずっとそばにいてねってさ
まぁでもさ
僕が気持ちを伝えなくても
君は一緒にいてくれるよね
だってなんとなくわかるだろう
僕の中に秘めたこのきもち
君にもきっとあると思うんだ