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探索開始

ブックマークありがとうございます!


この物語は30童貞のおっさんが日本と異世界を行きつ戻りつする物語です。

不定期更新なので、暖かい目でご支援ください。基本的褒められて成長するタイプです。

 さて、やっと本格的な探険が出来るぞ!

 ゲートを開いた頃歩き回ってから、どれだけ経っているんだって話だな。


 探索チームは、オレ、ジイちゃん、ケンじーちゃんの三人、カッちゃん、ジンちゃん、篤弘の三人は敷地内での調査チームって事になった。


 探索チームは、とりあえず盆地内を把握するのが第一目標。現代の日本ならあっという間に一周できるけど、道も無いこの世界だとどれだけかかるんだろう。


「たっくん。なに、言ってるんじゃ。ワシら狩りの時は道も無いところを移動しとるぞ」

「あ、そうなんだ……」

「はっはっは。達夫ちゃんは、本格的な狩りは行ったこと無いからね」

「鍛え方が、足りんかったのう」

「………………」


 調査チームは、カッちゃんがメインでジンちゃんはたまにお手伝いする程度だな。ゲート周りの土地を拠点にして、天文観測とか拠点からの調査をするんだって。


「バルーンを飛ばして、もっと高い所からの映像が撮れないかチャレンジしてみるよ」

「敷地に建物が無いから、プレハブ小屋ぐらいは建てよう」

「オレはたいよーかんそきするんだ!」

篤弘あつひろ、太陽観測だ」

「そー、それ」


 GPSが無いからドローンとかスマホのマップとか使えない。コッチの世界に来ると、いかに日本がテクノロジーの恩恵を受けているのかわかるよ。


「さて、探索チームの第一目標じゃが、先ずは、裏の川沿いに上流を目指す」

「裏の川だと、2時間も歩けば源流に着くはずだよね」

「ああ、そこから尾根まで登って天神山まで行ってみる」

「なんとか1時か2時には戻って来れるかな?」


 天神山って言うのは、頂上に小さな祠のある山で、見晴らしがよく、ハイキングコースとか出来ている山なんだ。前々から行きたかったんだけど、深夜まで篤弘一人にする訳にもいかずに行けて無かったんだよね。

 ここら辺は、夜昼逆転しているデメリットだな。


「じゃあ、天神山目指して出発!」

「行ってらっしゃい!」

「篤弘!留守番は任せたぞ!」

「あっくん、カッちゃんのいう事はよく聞くんじゃぞ」

「はーい!」

「行ってきまーす!」


 先ずは、北へ向かう。適当に歩いても川に当たるから大丈夫。

 人の手が入っていない原生林は、歩きにくい。フカフカの腐葉土はヒザまで沈み込む。深雪の上を歩いてるみたいだ。


「川までは道を作りたいのう」


 ジイちゃんたちは、どう歩いているのか、沈み込まないんだよな。


「なるべく、足を平らに降ろすのと、後は石とか木の根とかを踏んどるんじゃ」

「達夫ちゃんは、オレらの足を置いたトコを踏んできなよ」

「むむむ」


 ここは一発、魔法使いらしい所を見せてやる!


「フライ!」

「おお!飛んだ!」

「凄いのう!」

「ふふふ、これなら沈み込まないぞ!」


 だけど、3分も持たないんだよね。

 集中力が途切れちゃう。


「なんじゃ、意外と使えないのう」

「ま、何度も使っていれば、もっと飛べるようになるさ」

「俺も、その魔法使えるようにならんかな」


 ケンじーちゃんが羨ましそうに、言ってくれたので元気出た!

 とりあえず、裏の川まではすぐだ。それでも整地されていない所を歩くので5分はかかる。


「いや、ワシらだけならもっと早く来られるぞ」


 ジイちゃん、モノローグに突っ込むのはやめて下さい。えー、3分ぐらいはかかる。

 これから上流を目指すのだ。沢伝いに歩いて行くので今までよりはかなり歩きやすい。

 ちょっと歩くと川が合流している地点に出た。


「こっちは、水神さんのほこらがあるほうじゃな」

「ああ、あそこはわき水があって戦前は池になっとって、そこから川になっとったな」

「今は、川、無いよね?」

「ニュータウンつくる時に暗渠にしたからの」

「あそこのわき水なら、今でも飲料水に出来たはず。こっちでも利用しよう!」

「蔵の周りなら井戸を掘ってもいいの」

「まあ、焦る話でも無し、そのうちパイプを引いてこよう」


 いままでは蔵からバケツで水を運んでいたからずいぶんと楽になるな。

 ジイちゃん達は水運びしないから、ほとんどオレが担当していたんだよ。


「なに偉そうに言ってるんじゃ。ナンチャラって魔法でバケツを飛ばして楽しておったクセに!」

「ドアを閉めないとゲートが開かないし、開け閉めが結構面倒くさいんだよ」


 わいわいと騒ぎながら沢を登っていく。

 だんだんと水の流れが細くなり、やがて土ばかりになった。


「さて、ココから右に登れば天神山の尾根に出るはずじゃ」

「あー、なんとなく覚えてるよ。ちょっと飛んで覗いてくるね」

「あ、そうか。便利なものじゃのう」


 ここからは斜面を登ることになり、ジイちゃん達二人に足で付いて行くのは無理そうなので、フライの呪文で飛んでいくことにした。ジイちゃん達はするすると斜面を登り、ほとんど同時に尾根に出た。


さて、頂上までは、あと一息だ。


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