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協力体制

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この物語は30童貞のおっさんが日本と異世界を行きつ戻りつする物語です。

不定期更新なので、暖かい目でご支援ください。基本的褒められて成長するタイプです。

「それでのう、これからの事なんじゃが、何にするにせよ、そろそろ、協力者が必要だと思うんじゃ」

「確かにそうだけど、これ、おおやけになったら大騒ぎになると思うよ」

「だからの、誰にでも知らせて良い訳ではなかろう?」

「そうだね。カッちゃんとジンちゃんには知らせた方がいいと思うけど……」

「まぁ、あの二人なら良かろう。わしはケンジに手伝ってもらおうと思っちょる」

「ケンじーちゃんか!でも、忙しいんじゃないの?」

「ケンジもアレで75だ。いいかげん、隠居させんとな」


 田中賢治たなかけんじ75歳、黒鎌造園の古参で今は技術指導員として働いてる。職人さんだと体が動く限り働いてたりするんで、けっこう高齢の人が多い。その中でも長老格なのがケンジさんでオレや篤弘はケンじーちゃんと呼んでいる。

 地域の狩猟会でもジイちゃんが引退した後、長老として活躍している。

 でも、引退って言っておいて協力させるのはどうなのかな?


「じゃあ、明日はケンじーちゃんと、カッちゃん、ジンちゃんに来てもらって、一緒に向こうへ行ってもらおう」


 そんな話しをした翌日、さっそく三人にゲートを見せた。いろいろ言葉で説明するより見てもらったほうが早いと思ってね。

 三人の中で、一番動揺が酷かったのジンちゃんだった。


「えっ?え〜?何コレ、どんなトリック?」

「ジン!落ち着かんか!」

「あ!最近、たっちゃん、マジックに凝ってたよね?」


 カッちゃんは、どちらかというと、面白がっている感じ。


「おー!こりゃすげ〜!」

「お?あの柵は?」

「これは、腐葉土を取り放題なんじゃないか?」


 ケンじーちゃんは、ほとんど動じてなかった。


「いやいや、達夫ちゃん。これでびっくりしているんだよ」

「ケンジは表情が乏しいからのう。誤解されやすいんじゃ」


 カッちゃんやケンじーちゃんがゆっくりと周りを見渡しているのに、ジンちゃんは未だに変なダンスを踊っている。

 そんな、ジンちゃんにジイちゃんが話しかける。


「そろそろ落ち着かんか!」

「いや、これ、落ち着いてられますか!」

「ジンがこの重大さを一番理解しているのは、ワシにはよーくわかっとる。だがな、ジン。これを無かった事にするのがお前の役目じゃ」


 なんか、よく分からないことをジイちゃんが言った途端、ジンちゃんが静かになった。ジイちゃんはよくわかっていないオレたちに説明してくれた。


「まだ、ここが、どんな場所なのかはよく分からん。だが、手付かずの土地がある。まず、この広大な土地だけでも、途方もない利権じゃ。それにもし本当に手付かずの日本列島だとしたら、世界経済が激変するほどのインパクトがあるんじゃ」

「ええと、どういう事?」

「うん、例えば、このヘリで撮った映像だけど、ここに東京湾が映っているよね?」

「うん。埋め立てとかないし、湿地帯がすごいけどね」

「そうそう、これを埋めていくだけでも大事だよな。国家プロジェクト並みの大工事になるぞ」

「いや、そうじゃない。ここは人がほとんど住んでいないからこそ大変な価値があるんだよ」


 そう言って、ジンちゃんが説明してくれた話しによると、実は東京湾は巨大な天然ガスが地下にあり、もしかすると大油田の可能性もある場所なんだって。だけど、東京は大都会、ガスや油を掘り出すのは利権関係が複雑になり過ぎて開発出来ないらしい。


「ところが、この映像の場所なら開発し放題に見える。もし、ガスだけでも産出できたなら、世界的な大金持ちになれるぞ」

「おー!すごいじゃないか!」

「ところが、カッちゃん。そんな美味い話し、一般人の我々だけで済むと思う?」


 立ち上がって、喜ぶカッちゃんに、問いかけるジンちゃん。


「特に、エネルギーは国家の権力に結びつく難しい商売なんだよ」

「そうなんじゃ。他にも地下資源が手付かずだったらとてつもない騒ぎになる」

「他にも、秩父の銅山、石見の銀山、佐渡の金山。まあ、あるかどうかもわからないけど、可能性だけでも人死にが出てもおかしくない程すごい儲け話になる何しろ、地球分の資源があるかも知れないんだから」


 うーん。そうか、なんかスケールが違いすぎて実感が湧かないな。


「まあ、そんな危ない話じゃから、無かった事にするんじゃ」

「それが、僕の役目と言う訳ですね」

「そう、無かったものをあった事にするのは意外と簡単じゃ。証拠を作ればいい」


 なんか、ジイちゃんがブラックな感じだぞ?


「だが、あるもんを無かった事にするのは、なかなかに大変じゃ」

「ええ、まあでも、方策がない訳でもない」


 え?なんとか出来るの?


「まあ、都市伝説ってやつじゃな」

「どういう事?」

「うーん、タッちゃんにわかる様に言うと、あえて否定もしないけど、認めもしないって事。まあ、そこら辺は僕がなんとかするよ」

「おー!なんかわからないけど、ジンちゃん、カッコイイ!」

「ま、カッちゃんにもいろいろと手伝ってもらうけどね」

「細かい策はジンちゃんに任せる。まあ、いつもどおりだな」

「向井家の秘密、防諜係ってトコかな」


 ジンちゃんとカッちゃんで話しがついたみたいだな。オレにはよく分からないし、とらぬタヌキのなんとやらってヤツだと思うけどね。え?違う?



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