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柵作り

ブックマークありがとうございます!


この物語は30童貞のおっさんが日本と異世界を行きつ戻りつする物語です。

不定期更新なので、暖かい目でご支援ください。基本的褒められて成長するタイプです。

 ゲートの向こうでいろいろ試してから、現代日本の方でも、こっそりと魔法の練習をする様にした。

 今の所、魔力切れでぶっ倒れるなんてコトもない。

 ちなみに、どんな練習をしているのかと言うと……


「テレレレレ〜〜。ハイ!バラの花で〜す!」

「わ〜!すごい!これ、本物のバラじゃないの〜!」

「たっちゃん、新ネタじゃない!」


 婦人部のおばちゃん達相手にマジックの練習と称して魔法を使っているんだ。

 おばちゃん達はタネも仕掛けもあるマジックだと思い込んでいる。


「いや〜、どこで練習してたんだか知らないけど、上手ね〜」

「いやぁ、こないだの誕生会の時に隠し芸の一つも出来ないといけないと思ってね」


 おばちゃん達には、買って来たオモチャのマジック道具も見せてタネを明かしてある。マジック道具も自由に使わせているので、ここの所、婦人部ではにわかにマジックブームが起きている。


「じゃあ、次ね。ハイ!横じまのハンカチが縦じまになりました〜!」

「あははは!」


 こうやって、マジックにハマっているフリをしているおかげで、本当の魔法を使ってもばれずに済んでいるんだ。


 こんな感じで、昼間は魔法の練習、夜はゲートの向こうの整備をする日々となりました。


 ゲートの向こう側なんだけど、ぶっちゃっけ使い道ないんだよね。

 今の生活でも不便ないし。とりあえず、そこそこの資産もあるんで向こう側でなんかしないとコッチの生活が困窮するって訳でもない。ま、新しい庭が出来たと思ってゆっくり整備していくか。


 とりあえずは敷地の周りに柵を作ろうって事になった。今の所、危険な動物も見当たらないけど、ジイちゃんや篤弘が遊んでいる時になんかあったらマズいからね。ゲートに飛び込んで逃げる時間が稼げればいい。


 ホームセンターで少しずつ材料を買い込んでは、ゲートの向こうに運んで行く。

 レビテーションってこういう時、便利だな。


 さて、新魔法、土木魔法の出番です!


 ちょっとマイナーな魔法で、落とし穴を作る「ピットトラップ」っていうのがある。カードゲームとか、対戦型のゲームなんかにある魔法らしいのだけど、その「ピットトラップ」の上位魔法「トレンチ(塹壕)」だ!


 盛ってある土地の縁に沿って、溝を作っていく。本来の塹壕は1.5mから2mぐらいの深さらしい。だけどそれだと深すぎるので、手加減して膝丈ぐらいの深さにする。浅い分、魔法の制御も楽でいいな。


 次は砕石を敷くんだけど、レビテーションで袋を飛ばして流し込んだ。はじめはこれも魔法でやろうかと思ったんだけど、小石を大量に出す魔法がイメージ出来なくてさ。

 ストーンバレットって魔法は小石を一個ずつ発射する感じで連写してもマシンガンぐらいの量。基礎に使う量には足りず、ホームセンターから買ってきた小石で済ませた。


 地ならしは造園から借りてきたマシンを使い、鉄筋はジイちゃんとオレの手作業。ここら辺は、外構工事の機材があるウチならではだな。


 ジイちゃんの指示に従って、鉄の杭を打つ場所を決める。

 あとは、魔法で杭打ちも楽々。ドリルのイメージで杭を埋め込んでいく。

 ジイちゃんに軽く押さえてもらっておいて、素早く回転させつつ圧力をかけると面白いように杭が沈んで行く。軍手がちょっと焦げ臭くなるな。


 後は、コンクリを流し込んだら基礎の出来上がりだ。


「これは便利じゃの」

「でも、こっちの世界じゃないと使えないね」

「上手くゴマかす方法はないかのう」

「いやいや、これはオレしか出来ないんだから、商売には出来ないよ」


 うちは個人商店じゃないから、マニュアル化が出来なければ業務にしない。

 まあ、水やりとかにも長年の経験で違いは出て来るのだけど、誰かが倒れたら仕事が請け負えませんでは、会社は成り立たないのだ。


 それに、ここらへんの工事は日本の技術でやるのとそれ程、違いはないんだよね。

 まあ、オレの土木魔法が土木工事のイメージに引きずられているのかもしれないけど。


 さて、次はコンクリートブロックを積んで土台にする。


「ほう、ずいぶんと上達したのう」


 初めの頃はブロックを一つずつ飛ばしていたが、次第に数を増やして今では連続して飛ばすことができる様になった。


「マジックのついでにジャグリングも練習してたら、なんとなくコツがわかったんだよね」

「ジャグリング?」

「ああ、お手玉のこと」

「なるほどのう」


 おしゃべりしながらでも、常時5個のブロックが飛んで行く。

 一つ置くと次のブロックを飛ばすので、流れるように見える。


 集中して飛ばせば10個まで飛ばせるけど、着地が少し荒くなるので、これぐらいがちょうどいい。

 前もって打った鉄の杭がちょうどいい目印になった。


 ジイちゃんと篤弘はブロックの穴にコンクリを入れていく役。

 杭がある穴だけにコンクリを流し込まないといけないので、確認しながらやっている。

 篤弘も、自分用のスコップとバケツで頑張っている。

 自分の仕事が出来たのが嬉しいみたい。


 ブロックを置き終わったから、流し込みを手伝おうと思ってたけど、篤弘が張り切っているので、オレは柵の支柱を立てる事にした。


 穴開きブロックなんで、その穴に柱を立てて、コンクリを隙間に詰める。本当はここで垂直や水平を出すのが難しいのだけど、そこは現代のレーザー墨出しの威力で!


 本当、現代技術は魔法と遜色ないよね!


 柱を立てたら、そこにネットを引っ掛けて柵の建設は終了。これでもかなりしっかり作ったから、イノシシぐらいは防げる。もし、モンスターがいたとしても、ゴブリンぐらいならふせげるんじゃないかな!


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