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ゲートの周りとオレの魔法

ブックマークありがとうございます!


この物語は30童貞のおっさんが日本と異世界を行きつ戻りつする物語です。

不定期更新なので、暖かい目でご支援ください。基本的褒められて成長するタイプです。

 結論から言うと、しばらく異世界交流は出来そうになかった。。


 この、道もない土地を徒歩で移動するとあの集落まで行くのに3日はかかる。行き帰りを考えると一週間は覚悟しなけりゃならないだろうし。


 まあ、まずは、ゲートの周りの安全を確保してからだね。


「ジイちゃん、これまで、ここで作業してて気が付いた事はある?」

「うむ、まずはお天道様じゃな」

「2つあるね」

「そうじゃ、それがだんだん離れておる」

「あ!そう言われるとそうだね」


 ジイちゃんは、簡易的な太陽観測機として、小型の天体望遠鏡と太陽投影版を持ち込んで、記録を取っていた。庭仕事だけにしてはずいぶん時間をかけていると思ったら、こんな事やっていたんだな。


「多分、この惑星が公転してるのとは別に、二連星も回転しておるんじゃろ」


 ジイちゃんの言う事には、二連星が離れたり近づいたりするのは、この惑星の公転と違うペースで回っているからなんだそうだ。


「あっちとは違って、太陽の大きさが変わるから、寒暖の変化は注意したほうがよさそうじゃ」


 さすが、ずっと農業をしていただけあるな。目の付け所が違う。


「それとな、富士山を見てみい、宝永の噴火口がある。あれは、江戸時代にできたもんじゃ」

「どういうコト?」

「わからん。が、少なくとも、見える範囲では現代日本の地形と同じようじゃ」

「うーん。日本の地図が使えて便利ぐらいに思っておくか」

「そうじゃの。それぐらいでちょうどええじゃろ」


 さて、ゲートの周りについては、これぐらいでいいだろう。

 いよいよ、オレの魔法を試してみるよ!

 まずは……定番の!


「ステータス!」


 …………何も起こらなかった。


「アレ?」

「何してるの?」


 篤弘が、聞いてくる。こういう時の無邪気な問いは辛いな…………


「あっくん。しばらくは一人にしてやろう。な?」

「はーい。びみょうなお年ごろってやつ?」


 婦人部のおばちゃん達の話を聴いてるせいだな。篤弘は年の割に妙な言葉遣いをする。

 まあいい。きっと、あれだ、オレはゲームをそんなにやってなかったから、なんか、そう言った修行が足りてないんだろう。たぶん。

 物語りに出てくる魔法使いっぽい方が合っているのかも知れない。


 気をとり直して、近くに落ちている小石をにらみつける。


「レビテーション!」


「!浮いた!」


 浮いた事にびっくりしたが、石が浮いているイメージを手放さなかったためか、小石は思った通りに浮いている。


「おお〜!これは、我ながらすごい!」


 小石はオレが思ったように動く。もしかして、事前にラジコンヘリを飛ばしていたのが良かったのかも知れないな。具体的なイメージが出来たから。


 イメージが大事なのかも知れない。さっき、ステータスって唱えた時は具体的なイメージをせずに唱えたからな。


 人差し指を立てて、ロウソクの火が灯るようイメージする。


 ポ……


 無詠唱でも、イメージさえしっかりしていれば魔法が使えるようだ。


 そうすると、ステータスの呪文はかなり難しいな。具体的なイメージがわからない。

 指の先から水鉄砲みたいに水を放ちながら考える。


 これ、水撒きに便利だな。


 ステータスの呪文はいろいろ考えがまとまらず、イメージ出来ないので、後回しにする事にした。


「鑑定……」


 これは失敗。いや、小石を鑑定したんだけど、元から知っている情報を思い出したのか、魔法が効いたのか判別出来なかった。

 これは、ジイちゃん達に手伝ってもらおう……。


「鑑定……。こっちだな」


「すごい!また当たった!」

「コレで20回、連続で当たりじゃ」


 伏せたコップの中のコインを当てるゲームだ。

 鑑定と唱えると、伏せただけの方は「コップ」で、コインが入っている方は「コイン入りのコップ」だとわかるのだ。


 調子に乗って、コップの中のコインを引き寄せてみた。


「アレ?コップの中にコインがないよ?」

「ほら、篤弘。こっちにあるよ」


 不思議がっている篤弘に手の中のコインを見せてやる。


「お!すげー!」

「ほほう!マジシャンみたいじゃのう!」


いろいろ試してみた結果、はっきりイメージできるかどうかが大切みたいだ。

鑑定の様な結果がわからない魔法でも、どんな働きなのかをしっかりイメージできれば発動する。


「さて、もう9時だ。篤弘の寝る時間もあるし、そろそろ帰ろう」

「うん、今日は楽しかった!」

「あっくん、良かったのう!」


オレも、いろいろやり過ぎで疲れた。転生ものによくある魔力の限界ってのは感じなかった。そもそも魔力を感じるってのもなかったな。



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