にもつせいり
部屋の隅の段ボール箱の1つを開ける。
中身は辞書とか中三の時の教科書とか受験のときに使った参考書だった。行くことになる高校は結構偏差値の高い学校だったので勉強はそれなりに頑張った。その時に使った参考書とかが高校でも役に立つかなと思って捨てずに持ってきたが記憶が戻った今となっては全く必要ない。唯一使えそうな辞書だけは勉強机の棚に並べる。残りは段ボール箱に残したままにした。はぁ、もったいないけど捨てるしかなさそうや。
次に小さい段ボール箱を開ける。
中身は筆記用具やファイルなど。これは高校でも使えるのでそのまま勉強机にそれぞれ仕舞っていく。
最後に大きめの段ボール箱を開けた。
中身は手持ち鞄以外のリュックや鞄、それにお気に入りの熊のぬいぐるみ。鞄を適当にクローゼットの上に仕舞っていく。最後にぬいぐるみをベットに置く。これは昔母さんが作ってくれたもので私の数少ない宝物だ。
それだけで荷物整理は終わってしまった。
開始してから2時間たらず、まだまだ昼食の時間には遠い。
うん、何もすることがない。後1月こんな感じなんかな。まあダラダラ過ごせるんもそれはそれでええかな。どうせ高校が始まったらそれなりに忙しくなりそうやしな。