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いきさきは?

 「おまたせ〜」


 改札を出てすぐのところの人通りのない通路の端っこで紅羽と話していると晴と姫も到着したようで晴に声をかけられた。


 「待った?」

 「今来たとこ。それにまだ待ち合わせの時間になってないしな」


 姫の問いに紅羽が答える。


 「先どうする?」


 晴が紅羽にたずねる。


 「う〜ん、そうやなぁ・・・ちょっと早いけどご飯にする?今やとまだ人多ないやろし」

 「そだね〜。姫もいい?」

 「うん、大丈夫」


 どうやら先食べることになったようだ。てか晴は私には聞かんのやな。これはあれかな、紅羽が昼食を提案したってことは私のお腹の空き具合も大丈夫やって先読みしたってことなんかな?


 「どこがいいかな?紅羽はこの辺り詳しい?」

 「地下通路通って河原町まで下ったらマ○ド、ケ○タ、モ○の全部あったと思う。あとサイ○リアもあったかな」


 晴に紅羽が返す。


 「稟はどれがいい?」

 

 急に紅羽に振られる。まぁ4人での会話なんやしほんまは急でもなんでもないんやけど。


 「どこでもええで。むしろうちやとどこ行ってもあんま量食べれへんし皆で選んで」

 「そか?でもうちもどこでもえぇからなぁ。晴ちゃんと姫、任せた」

 「姫任せた」

 「もう、晴〜。・・・はぁ。ほんとに決めるよ?ん〜・・・じゃあゆっくり座りたいしサ○ゼで」

 「けって〜い。行き先決まったし行こ行こ」


 晴に急かされて私たちは紅羽の案内に従って歩き出した。






 店内に入り4人掛けの席に着いた。直ぐに店員が寄ってきたが、とりあえず注文は待ってもらった。


 「稟は何食べる気?」

 「そうやなぁ、パスタかな」


 紅羽の問いに答える。


 「パスタかぁ、ほなうちもパスタから選ぼ」

 「稟と紅羽はパスタにするんやね、私はリゾットにしよ」

 「あたしはイカスミパスタかな〜」

 「晴、それはダメ」

 「え〜なんで?」

 「今日は服見に来たんやで?」

 「なにが関係あるのさ?」

 「鏡見たとき歯が黒いと微妙」

 「あぁ、でも服とは関係ないし・・・やめときます」


 イカスミパスタを頼もうとした晴を姫がたしなめた。


 う〜ん、私も別にいいと思うんやけどなぁ。まぁ言うたら紅羽に何か言われそうやし言わんけどな。


 「ドリンクバーはどうする?」


 紅羽が前の席の2人にたずねる。ちなみに席順は私の右に紅羽で前が晴、その横が姫だ。


 「そんな長いことおるわけやなし、いいんやない?」

 「そだね〜、あたしもいらない」

 「ほなそれで」


 注文が決まったので呼び出しボタンを紅羽が押した。





 

 注文した品が来たのでこの後に行くところをさっそく食べながら話すことにした。


 ちなみに注文したのは私がミートで紅羽がカルボナーラ、姫がエビのドリアで晴がイタリアンハンバーグとライスだ。うん、皆ぽいの頼んだ感じやな。


 「食べ終わったらどこから行く?」

 「そうやね・・・今日は晴の服がメインやしまずそれ見る感じでいいんやない?始め行く店だけとりあえず決めてその都度次に行くとこ決めればいいんやない?」


 晴に紅羽が答える。


 「まぁあたしはなんもわかんないし今日はお任せで」


 どうやらこれといった行きたいお店は決めて来なかったらしい。まぁ私もよう知らんし今日は紅羽と姫にお任せコースやな。


 「ほなどこからがいいかな?どう思う、姫?」

 「そうねぇ、今日は個人でやってるお店より有名所にした方がいいとは思うけど」

 「たしかにね〜、いきなり個人店回ってってのよりも今日は一通りは統一もって一カ所で選べる方がいいかも。晴に似合う感じって言うとやっぱりスポーティな感じかカジュアルな感じよね?」


 うん、すでに2人の話が段々分からんようになってきたな。服の個人店ってそもそもそんなあるもんなん?


 晴を見ると晴も2人の会話を理解するのをすでに放棄したらしい。


 「そうやね」

 「なら・・・ユナイテッドアロ○ズとか?いや、さすがに高校生でそれはないかな?」

 「値段帯が厳しいんやない?特に今日はまだ取りあえずって感じやし」

 「そうよね〜・・・う〜ん・・・難しなぁ。・・・ぁ、ほなグリーンレー○ルでいいんやない?」

 「あぁ、たしかに。それやと許容範囲かも」


 どうやら決定したらしい。


 うん、ユナイテッドアロ○ズ?グリーンレー○ル?初耳やけど普通知ってるもんなん?


 晴を見ると首を振って私に応えてくれた。うん、やっぱり紅羽と姫の方がおかしいんやな。そういうことにしとこ。



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