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偽神〜every night Memories〜  作者: 徘徊猫
第三章 織られゆく運命の物語に

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私たちの物語を

 「さあ、神よ。よく目に焼き付けなさい」

 私は目の前で展開された境界、偽神と英雄が対する先へと足を踏み入れる。

 歩む道はじりじりと熱く、シグルドがどれほど力を尽くしたのかを肌で感じる。


 「私たちは数多の苦難、痛み、涙を流してここにやってきた」

 無情な神、だけど私は知っている。

 本当に何も感じないなら、物語になんて目を向けない。世界は存在せず、私という断片が生まれることもなかった。


 「人々の輝きはちゃんと確かに存在して、あなたの心に、貴方の落とした影に響いている──」

 それはあなたの真の願い、他者と歩みたいという意思は年月をかけてここに来た。


 「私は人の世で生き、人の世に身を埋めましょう」

 私は選択をする。

 それは多くの人からすれば大したものじゃない。

 それで何かを変えられるわけでもない。

 けれど、私は彼らと共に歩みたい。

 

 「“衆生”の刻印を心に刻んで、前へと進みましょう」

 神との繋がりを断ち切り、ここに存在するのは神にはなれない未熟な花。けれど、それがいつか芽吹き、また散ってゆくことを受け入れよう。


 身をすり減らしても立とうとするシグルドへと手を伸ばす。

 「運命を決めるのは神じゃない。私たちが選択し、積み上げてきた未来。一人の人間として、私と貴方で物語を綴りましょう♪」

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