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偽神〜every night Memories〜  作者: 徘徊猫
第三章 織られゆく運命の物語に

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禁忌の知識へ

 ミュリアはアーシャからの問いに対して、誠実な答えを考えていた。

 「……たぶん、その仮定は合ってるかもしれないけど、私にできることなんてほんの僅かよ」

 躊躇わせていたのは少しの不安と一つの悩み。


 「それが何なのか、私には分からなかった。その視線は常に人々の運命を見ていたんだと思う」

 ミュリアにとって、それは夢に出てくるような記憶だった。頭も働かない暗闇で、たった一つの光を見ていた。

 それは人々の生きた記録。

 刻印を刻んできた者たちの永遠ともいえる長い長い旅路だった。

 その旅路は常に別れを描いていた。

 それは家族を奪われたり、世界から去ったりといった生きている上で起きうる悲劇。

 そういった者の中にある誰かへの献身。

 悲劇とはいつだって、愛と共にある。


 「時折、思い返すように夢に見るの。当時は心揺さぶられるばかりで、何も分からなかった。けれど、今は……彼らの思いに共感し、大切に思えるの」

 それがミュリアがこれまでの旅で育んできた心。

 「そして、それは神へと捧げる供物ともなる」

 それを神が欲してやまないのだと、本能が知っている。なぜなら、そういった愛を神が持っていることを知っているから。

 「私は一部の心を対価に、知識を得た。ただそれだけよ」

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