表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽神〜every night Memories〜  作者: 徘徊猫
第三章 織られゆく運命の物語に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/77

遙か遠き彼の地にて

 ヴィネが目を覚ますと、ミュリアが横ですーすーと寝息を立てて寝ていた。

 その様子を見て、ヴィネは現状が悲観的なものでないと認識できた。その安心感が何処から来るのか、その答えも考えないままに、壊された腕を持ち上げる。

 (……ナディアは大丈夫でしょうか?)

 他の仲間たちの事を考えながら、無意識のうちに視線が部屋の天井へと向かう。

 (……ここは?)

 木でもなければ石でもない、けれどヴィネにとってこういった“構造”に見覚えがあった。

 『ヴィネ〜、コーヒーお願い』

 (?)

 視界が揺れ動く。

 まるで何かをきっかけにして記憶の蓋が取れたように、大切な存在だったと感じる何かの幻覚が浮かび上がる。

 『困ったなぁ。備蓄は少ないし、エネルギーも枯渇気味……外の世界を知ることができたら、手の打ちようもあるんだけど』

 それは独り言を呟いた。

 『ヴィネ! そんなぼろぼろになって、一体どこへ行ってたの?!』

 心配そうな声が脳裏に響く。

 『もう、私たち二人だけなら、最期まで一緒だよね?』

 (……悲しい記憶ですね)

 それがかつての記憶だとしても、ヴィネにはあまり実感蛾なかった。

 あの時にあったかつての自分とヴィネはあまりにも違う。

 ヴィネには心が分からない。

 それは悲しみという論理として理解していても、同情したり共感したりといった出力はされない。

 (ミュリアになら、分かるのでしょうか?)

 ヴィネにとって、ミュリアは手本となる存在といえるかもしれない。その中に、多少の秘密があったとしても、それが決して誰かの危害になるようなことではないと知っている。

 それはナディアとは違った形の、純粋な優しさだ。

 (明日、聞いてみましょう)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ