ぱぺぴぺぽぺぴぺぱぷぺぽ ピンクのパンツ
ドォォォーーーンと除夜の鐘 (スモールバージョン)みたいな音を頭から出した青井は気絶してズルズルと床に崩れていった
最終的に頭より尻が高くなって、若作りと細見えのために着ていたサイズが少し小さくてパツパツだったズボンがパックリと裂けてしまった
可愛いピンクでハートの柄のパンツがチラ見えして、あまりの出来事に希夢と殴った本人は口をパクパクさせていた
「あ、あ、あ、青井さんごめんなさい!!!」
青井を殴ったのは希夢が連れてきた9人の内の1人である『茶野』だった
手には凶器と見られる六法全書が握られていて、流石に頭は割れなかったようで血はついていなかった
多分近くにある倉庫から持ってきたようで殴った拍子には埃が少し舞っていた
希夢はあまりの威力にびっくりし、本の角は武器になるなと思ってしまった
すると頭をポリポリと掻きながら1人の男が青井を確認しに近くに寄ってきた
「あちゃー…銃持ったやつが俺らのこと狙いに来たと思ったけど、違ったみたいやな!」
「『水原』さんが言うからわたくしはやったんですよ!?」
「いやーすまん!まあでも当たったんが青井だし、別にいいやろ!おーい、青井!起きとるかー!!」
『水原』はそう言いながら青井のズボンの破けた部分をバシンッと叩いた
「あひん♡」
情けない声を出した青井は殴られた頭をさすりながら割座になった
そして『茶野』の持っている六法全書を見るとコイツが犯人だと言うことをすぐさま理解した
「おいてめぇ!『茶野』!なにしてくれたんだよ!おかげで僕の頭にたんこぶができたじゃないか!どう責任とってくれるんだよ!」
青井はできたたんこぶを指さしながら、『茶野』に頭を近づけた
見事にできたそのたんこぶは若干赤紫になっていて、痛々しさが強調されていた
「まあまあええやろ!
俺がやれって言ったんやし、許したってくれよ!それにさっきのお前めちゃめちゃオモロかったで!(笑)」
そう言うとバシバシと青井の肩を叩きながら、『水原』は笑っていた
「は!?何も面白くないわ!僕がただただ痛かっただけだわ!?」
「ひぃー(笑)!ひぃー(笑)!でもお前、今どきピンクのハート柄のパンツ履いてるやつおらんって(笑)」
「え、えぇ!?」
青井は今ようやくズボンが裂けていることに気づいたようで恐る恐る確認するとまるで魂が抜けたように放心状態になってしまった
その状態に自分は避けて、青井にそのまま一撃を食らわせてしまった希夢は両手を合わせて掲げて、謝罪のジェスチャーをずっとしていた
そして謎にずっと謝罪のジェスチャーをしている人を見かけた『水原』は希夢に声をかけた
「そういえば、あんた誰や?青井と一緒に来たみたいやけど知り合いか?」
「あー……『水原』?その人緑谷さんだよ」
「え…!?」
立ちながら言ったからか青井のズボンの裂け目は前とは比べ物にならないくらい大きな音を立てて、無情にもズボンはパックリ半分に割れてしまった




