ナポリタンとワルサー
「全員揃ったな。では手と手を合わせて頂きます。」
「「「「「頂きます」」」」」
ダリ、来夢、怜夢の前には皿に乗った『ワルサーPPK』と備え付けの『.380ACP弾』が出された。
一方、人間側の黒澤、赤木、茶野の前には、怜夢が作った色鮮やかな『ナポリタン』が出された。
ここで怜夢ちゃんが送るぅ〜
《美味しいナポリタンのレシピ》
《材料》3人分
・パスタ 240グラム
・ピーマン 一個
・ベーコンorウインナーorハム 自分が入れたい量
・玉ねぎ 1/2個
・ケチャップ 大さじ12
・牛乳 大さじ9
・オリーブオイル 適宜
・塩 小さじ1/2
・胡椒 適宜
1、パスタを茹でる!
2、その間にピーマン、加工肉類、玉ねぎをオリーブオイルを引いたフライパンで炒める!
3、いい感じになったら一回皿に移して、ケチャップ、牛乳を入れて沸々するまで温める!
4、パスタと茹で汁(約お玉1/2杯)と炒めた具材を入れて加熱!
5、食す!
誰でも簡単♪目を離したら焦がすからな、スマホ見ないでフライパン見やがれ〜ナポリタンを添えて〜
「う…美味い!美味い!美味い」
「なにこれうっっま…」
「美味い…美味すぎる、埼玉銘菓にしたいくらい美味いゾ!!」
食満家で初めてちゃんと人間が食べれる料理を口にした3人は、涙を流しながらナポリタンを口にした。
「あっったり前よ、これでもマイハニーの為に毎日料理作ってんだぜ。」
「流石すぎます、本当にありがとうございます…美味ぇ…」
「えー、うゔん!感動に浸っているところ悪いが、少し今後の話をしよう。」
ダリが口の周りについた汚れを拭きながら話し出す。黒澤はナポリタンを巻く手を止めなかった。だって美味しいんだもん。
「君たち、『鬼殺し』はあの駐屯地でアームストロング公爵と接戦の上、撤退まで追い込むことに成功した。大きな勝因は『托卵化』した茶野くんと言ったな。」
「はい、そうです。見学者に負傷者は多数いますが、今のところ死者は出ていません。」
死者…出ていなかったんだ。胸を撫で下ろした来夢は、『.380ACP弾』を頬張った。
「前回の襲撃、もとい今回の駐屯地襲撃から、君たちはこれから更にこちら側になってしまった。それに君たちは約10年姿を見せなかった我が妻にして、悪魔の王、原初の武器『黒曜のリズ』を表舞台に上がらせた。
我々はリズとの対話を求めている。君たちが加わることによって、リズは更に戦地に赴くかもしれない。よって、君たちを我が食満家で正式に雇いたい。」
《本日のグリストーリー》
来夢が名付けたバトラーは、各々の役職で幹部レベルのものたちだけ。例えばマダムレンズやミスベル等のプリンセスシリーズは来夢から名付けをされた。オクターブラムという名前は、ミスベルが勝手に付けた総称で個々の名前は無い。




