ごめんなさいつまんないです
制服っていいなぁ〜♡
隅々から感じる柔軟剤、ガソリン、ペンのインクの匂い
揃える足から鳴らす規律の整った音
おそらくとても似合っているのだろう
真剣な表情で『お気に入り』のことを考えている
そこでふと思いついた
彼らは一体何処に配属されているのか、どんなことを得意としているのか等など、別にやましい気持ちがあるわけじゃないからね???
うん、そう…そうだよ。
スマホハックしたときに得られなかった情報を今この立場を利用して知ろうと思っているわけじゃない。うん。
何事も情報戦だからね。これは人を使うためには必要だからね。うんうん。
「よし…まずは君達の役職を確認したい。
僕から見て右から順番にCOしていってくれ」
決まった〜と言わんばかりに心の中でドヤ顔をかました
表情管理は上手い方なので、5人は特に違和感を覚えなかった
一番右にいたのは『西組』だった
「はい、自分は…」
言いかけた『西組』の言葉を塞いだのは怜夢だった
「ねえそれだけじゃつまんなくない?そうだな…パチン…!やっぱ名前と年齢を未成年の主張みたいに言ってからで☆」
お得意の指パッチンとウインクで無茶振りをかました
部下たちの顔色はどんどん青く染まっていった
「え"!?あ…はい。
俺はー!!『西組 虎右衛門』!!!21歳!!!!
役職はぁ"ー!1曹だぁ"ーーーー!!!」
「「「「「wwwwww」」」」」
「よし、合格…w」
真面目な『西組』は本当にやったことがあるんじゃないかと思われるほど、完璧な未成年の主張を再現してくれた
あまりの完成度の高さに全員の口元が緩み、中々のアイスブレイクになった
「よし来た次は茶野!」
「あのーこれじゃ人に気づかれちゃいますから、もうやめましょうよ」
「んーまあ西組のやつ面白かったからいっか」
思った以上にすんなり受け入れてくれたので、『茶野』、『赤木』、黒澤の3人は不安を覚えつつも肩を撫で下ろした
怜夢はその3人を見ながらまあ普通に極秘の会議してるのに阿呆みたいに大声あげるのとかありえんよねと思っていた
↑アンタが指示したよね??????
「じゃあ、わたくしは『茶野 金之助』です
役職は西組と同じく1曹で暗号兵を勤めています」
「俺は『赤木 丸男』です。同じく1曹でヘリ操縦者をやっていますわ」
「フッ!この時を待っていたゾ!階級は…1曹!情報科勤務ダゾ!」




