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永遠=金

来夢が求めるもの、それ即ち『永遠』である


例えるならそう…お気に入りのpixivのイラスト、漫画、小説など、ハートを付けて何度も読み返せるようにしておいたつもりなのにいつの間にか消えてしまう

どんな内容だったかも忘れてしまう。


それがない。



例えるなら推しの登録者は増えず、自分が最古参であり、毎日続く定時投稿、そして変わらないメンバーとの話。


それが10年、20年と続いていく。



来夢の求める桃源郷とはまさにそれだった。



黒澤、『赤木』、『茶野』。彼らはまだ一度しか会っていないにも関わらず、来夢の『お気に入り』であった

理由はない。

ただ惹かれた。

それだけであり、来夢の気まぐれで簡単に動くペラッペラでチョロい心だからこそだった



そんな彼らは間接的だが、来夢の部下となった

『雇用』という形で彼らの人生に関わることができる

賃金を払い続け、より良い環境を整えることで『雇用』は半永久的な来夢の理想を叶えてくれる

我ら『天使』に関わったが最後、容易に離れることはできない


苗字の色の首輪をつけ、たくさん僕と遊んで、敬って、尊敬して、信じて、笑って、はしゃいで、興奮して、崇めて、崇めて、崇めて、崇めて、崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて崇めて…




"いつか僕の『もの』になればいい"




「やは…♡」



押さえつける手の平から溢れてくる涎、光を灯さない瞳は虚空を眺めながら奥底にハートを浮かべていた


片膝をつき、頭を深々と下げる『お気に入り』3人と身内、そして部外者1名。


彼らが気づく前に涎を呑み込んだ。



ここからは信頼される上司になるための仕事の時間だ。


「これより『鬼狩り』の指揮はこの僕、食満 来夢が担当する。状況報告を。」


それに応えたのは『西組』だった


「はい、本日この会場にはテロリストをよる大量虐殺が発生する模様です

目的は不明、予想される実行犯の数は約50名です」


『お気に入り』の声でなかったことに少しイラつきを覚えた

しかし見守ろうと思った

僕の『お気に入り』の初陣を。

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