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感謝の気持ちを忘れずに☆

『茶野』を除いた全員が、食事を口に含んだ瞬間に青い顔になり、今にも吐きそうになった


「ゔ…!これはなかなかユニークな食事だゾ…うちの職場の定食も酷いがこれは群を抜いて、ずば抜けて、断トツで抜群に不味いゾ…」

「そうですか?このお料理結構美味しいじゃないですか」

「いや『茶野』さん…これは人間の食べるものじゃないっすよ」


ケロッとした顔の『茶野』に諭すように話す『紫村』はいつもの表情筋を母の腹に置いてきたようなポーカーフェイスを崩し、『千と●尋の●隠し』の『千●』が泥団子を食べた時のような顔をしていた


他も飲み込んだはいいもの、舌に残る青苦さに悶絶していたり、耐えられず吐き出してしまったものもいた


「えー…おかしいな。うちに今まで来た客人はこれ美味いって言ってたんだけどな、なあ来夢そうだよね」

「みんな美味しすぎるって言ってたのにね」

「多分それ気を使ってるんですよ兄貴…ちなみに来たお客様ってどんな人なんすか…」

「首相」

「首相!!??」

「歴代首相」

「歴代首相!?!?!?

じゃあみんなこの料理食べたんすか…?」

「めっちゃ食べてたわ」


全員は国を引っ張っている首相が、ここでとんでも料理を食べてお世辞を言うくらいだということは、こいつら首相よりも位が高いんじゃね?と思った


うだうだゲロゲロピーピーしている中、ものすごく険しい顔で料理見ている男がいた

その名は…!『赤木 丸男まるお』!!!!!!

彼は青く染まった顔を叩いて喝を入れ、両手を合わせた


「…いただきます!」


『赤木』は肉を口に入るギリギリの大きさに切っては食べ、切っては食べた!

握りこぶしほどのパンでもサラダを食べるときでも、荒々しいが食材への感謝を持った動きをしていた


「ご…ごちそう…さまでした…」

「丸男ー!!!」


すっかり綺麗に食べた『赤木』は緊張の糸がほどけたようで倒れ込んでしまった

その顔は青を通り越して、緑っぽいけど紫もある顔になったが、実に満足そうにしていた


「マルちよく食べきったな、まっ僕は無理だけどね」

「職場にはお前は殉職したと伝えておくゾ」

「フハハハ…笑!!!」


『赤木』にドラマとかでやる刑事が仏さんに向かってやるアレをしていると、『橙山』が大笑いし始めた

来夢はまたそれを聞いて友達ってこんななんだーとまた悪い影響を受けた


チ"リ"ン"チ"リ"ン"

先程のメイドが戻ってきた音が廊下に響いた

部屋の前まで音がくると、メイドが現れる前になったベルの音が聞こえた


「リトルマザー、希夢様。お食事をお持ちしました」


彼女がそう言い終わると襖が勢いよく開いた

彼女が持っているトレーにはついさっきみたあの異形の頭が乗せられていた

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