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鼻☆塩☆塩

一同は一旦休もうということになり、大広間へ移動した

そこには高そうな掛け軸や花瓶が置いてあり、質素な部屋に高級感を出していた

そして置かれていた大きな机に皆がつくと希夢が口を開いた


「それで聞きたいことは山々あると思うけど…」

「いや当たり前やろ!!??何やねんあのよーわからん機械みたいなやつは!?あとえーなんやっけ、来夢ちゃんやったか?ちょっと聞きづらいねんけど、あんた一体何者や!?さっきまで体真っ黒やったろ!?

ほんでもって緑谷!?お前名前も顔も違うとかどないなっとんねん!!」


今までのことに我慢できなくなった『桃田』は希夢に疑問をぶち撒けた

ここにいる友人全員が聞きたかったようで視線は希夢、来夢と来夢のことを永遠に抱きしめているマダムレンズに向いた

来夢は一瞬戸惑い、希夢の服の袖を引っ張った

安心させるように頭を撫でると一息ついて話し始めた


「そうだな、巻き込んでしまったからにはお前たちはこの騒動について知る権利がある。全部話すと長いがいいか?」


9人はその言葉に顔を見合わせた

そして再び視線を戻すと全員が頷いた


「そしたらまず始めに俺のことだな。お前たちには『緑谷 一郎』と名乗っていたけど、本名は『食満 希夢』だ

容姿については厚着したり、メイクしたりなんだりであの姿を作っていた」


「意外と頑張ってんだな…」

「よく朝早く出勤できていますね」

「それ朝起きんの何時になるん?5時ぐらい?」

「てか名前違いすぎて草」

『桃田』『茶野』『赤木』は希夢の頑張りを認めて憐れみの目を向けていたが、『黄本』は真顔で名前の違いを指摘していた


「朝"は"4"時"起"ぎで頑張っでいま"ず…ずっと眠"い"…」

「あーあー泣いちゃったわ。来夢ちゃんちょっとリカバリー頼むわ」

「え、あ。えぇはい…!お兄ちゃんはえらいね、いつもありがとう」

「オ"オ"ォ"…来夢…ありがとう…兄ちゃん、毎朝5時出勤はキツイよ〜(泣)」

「うわー思ったよりブラック」


マダムレンズ+希夢に抱き着かれ、半分窒息しそうになっている来夢を心配する一同であったが、本当にこういう状態になれているのか、来夢は顔を少し赤くして菩薩ぼさつのような顔で遥か彼方先を見つめていた


「あのー来夢ちゃん、それ大丈夫かいな?」

「ええ、まあ30%くらい…」

「いやヤバいやろ!こいつら離せ!」


『黄本』と『桃田』、そして『赤木』がすぐに動いて2人を離す作業をし始めた

その姿はまるで大きなカブ (両サイドからバージョン)のようであった

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