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雄っす!ゴリラ

水原みずはら』が驚く声と同時に後ろで各々殴れたり、ぶっ飛ばしたり、武器になりそうなものを持って下がっていた他の友人たちも驚きの声をあげた


そりゃそうである。

彼ら9人と希夢のぞむは高校生からの仲であり、それ以前のことを詳しくは知らないのである

だから高校であだ名が『人語を喋るゴリラ』と言われるくらい容姿がよろしくなかった友人がいきなり『橋●環奈』並みの姿で現れたのだ


黒澤と青井を除いた7人は細かい気持ちは違えど、大まか思っていることは同じで、全然イケる!とシーツをギュッと掴みながら顔を赤らめ、涙ぐんで自分に組み敷かれている希夢のぞむの姿を想像した

あまりの完成度の高さに7人はグヘヘヘ…♡と『クレ●ンし●ちゃん』みたいによだれを垂らしながら笑っていた


それを察知したのは希夢のぞむと青井だった

希夢のぞむはなんとなく自分が友人の頭の中でピンク色化させられていると完全に理解し、今後の関わり方を探そうと視線を落とし、またしてもため息を長くついた

そして今日は苦悩が絶えないなと諦めていた


一方の青井は諦めている希夢のぞむと7人のことをなんとなく理解し、あの時に来夢らいむが言った言葉を思い出した


女遊びが大好きな青井は人の気持ちを理解することがとても上手だった

相手が欲しがる言葉と行動を取ることで何十人もの女を落とした青井はガードの硬い来夢らいむを落とすにはこの状況はビッグチャンスだった


実の兄が男ばかりに好かれていることを知って、来夢らいむは守っていると思った青井はここで7人からピンク色化されている希夢のぞむをいつもの友人の『人語を喋るゴリラ』に戻すべきと考えた


そうすれば好印象を来夢らいむだけでなく、助けられた希夢のぞむにも与えられると思ったからだ

確かに希夢のぞむの顔は青井も好みであり、あの時に馬鹿みたいにデカい●●●を見ていなければ、自分もそうなっただろう

だが、やはり女の来夢らいむの方が柔らかくていいだろうと考えた


ん…?そうだ!その手があったか!!


青井は面倒な説明や暴力などを使わなくても全員から組み敷かれる希夢のぞむを消す方法を思いついた

思いついたなら即行動!ということで、青井は希夢のぞむのズボンを掴んむと小声で「失礼します…!」と言って、一気にパンツごと下ろした


下半身丸出しになった希夢のぞむ希夢のぞむは手首から肘くらいまでの大きさとかいろいろ言いたいけど、怖いのでギラギラに光っていたことにします

その状態が5秒くらい続くとハッと意識が戻り、自分の姿を見るとそれはそれは大いに驚いた


「だばらべっぎゃふんぎゃー!?!?」

あまりの出来事に希夢のぞむは顔を真っ赤にしながら、ズボンとパンツを上げてもう下ろされないようにボタンの部分をしっかり握った


「これも全て緑谷さんのためです!」

「何が俺のためだよ!この変態が!!」

「なんでですか!?僕に感謝してほしいくらいですよ!?」

「何も言わずに人の下半身丸出しにする馬鹿がどこにいるんだよ!?」


そうやって2人がわーぎゃーやっているとき、7人の頭の中はピンク色ではなく、明らかに負けている自分の自分のことを考えていた


青井の作戦大成功であった!

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