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変化を独占せず広める(いつしか標準となる)

海外ではロシアがウクライナに侵攻し、多くの犠牲者が出て非常に悲しい事態になっています。

遠く離れた地での出来事と他人事で過ごすか、それによる影響が自分の生活や人生に今後どういう影響があるのかと考えるか、人それぞれだと思いますが、私は後者です。


さて、今回は前回の例え話の深掘りになります。

前回の<例その1>でちょっと極端な言い方をすれば会社の財布の紐が緩くなるタイミングに気づいた私は、ちゃっかり最新スペックのモバイルPCを手に入れた訳ですが、もちろん仕事中に目に付くものなので、「なんであいつだけ」というような感情を抱く人も少なくない数いました。


そういう感情をいだくこと自体は私は良いことだと思います。

他と違う−−−変化が発生したことを認識しているのですから。

あれから何年か経っていますが、多分、私のノートPCが変わったことを未だに知らない人もいると思います。

(ちなみに接点が少ない人もいますし、それはそれで別に悪いと私は思いません)


大事なのはそう思った後に「どうしてあいつは買ってもらえたんだろう?」「どうすれば自分も買ってもらえるんだろう?」とその仕組みに興味が移るかどうかです。

何人かの方は私にどうやって買ってもらったのかを尋ねました。何人かの方は会社にある程度予算が必要なものを買ってもらおうと考え、その提案に悩んでいました。なので、私はその仕組みを彼らに説明しました。

彼らは納得しました。


今では年度末が近づくと代表も仕組みを知っている社員達も「今期は利益が見込めそうかな?設備投資できるかな?」というような話をするようになりました。


私一人が特別だった時代は終わり、その変化は新しい標準になりつつあります。


私が一人だけでその仕組みを利用していたら、今、享受きょうじゅしている職場環境のいくつかは非効率的で、安全性が低いままだったかもしれません。そして、私は「代表に上手く取り入って、えこ贔屓ひいきされている」とレッテル貼られたままだったでしょう。


気付き、理解し、行動した−−−私はその人達のことを評価し、また何か新しい変化を起こす時には説明をします。

その後に彼らがどう行動するのかを見届け、時にはサポートします。



前回の<例その2>では会社貸与の電話端末をフィーチャーフォンからスマートフォンに変えることに成功した訳ですが、もちろんすんなりとはいきません。

私の勤めている会社は入社時はかなり従業員の平均年齢が高めな状況でして、スマートフォンを触ったことのない人もかなりおり、否定的な考えを持っていました。

スマートフォン導入が決定した後に直接私に「ケータイは通話とメールとカメラ機能があれば良い」とキッパリ言われる人もいました。なので、「はい、スマホも通話とメールとカメラ機能がありますよ!」と笑顔で回答し、それらを使えるためにタッチ操作を丁寧に何度も教えました。

1ヶ月もすると皆さん、通話とメールとカメラ機能は使えるようになりました。まあ、普段から仕事で使っているので慣れてしまった訳です。

すると、「スマホも慣れればそんなに難しくないな。画面大きいから文字も写真も前より大きく見れて老眼には助かる」みたいな感想が出始めます。

そこで次は彼らとの会話の中で「あれの漢字ってどんな字だっけ?」「あの会社って住所どこだっけ?」というような疑問が出た時に私は笑顔で「スマホでパソコンみたいに色々調べられたら便利じゃないですか?」とブラウザーと検索の使い方を教えました。「あー、そうだったこの漢字だ」「ああ、あの会社って新宿か」と彼らは疑問が解決して喜んでくれました。

それから暫くすると「○○さんがスマホであんなことしていたんだけど、どうやるの?」「なんとかリング(テザリング)?とかいうのがあると外出先でもPCでインターネット使えるんでしょ?」とか聞きに来るようになりました。もちろん私は笑顔で教えます。

そんなことが続いて、社員の一部は個人の電話端末もスマホに変えて、家族とSNSでチャットを楽しむまでになっています。


ということで、今の会社でスマートフォンに変わったことを不満に思っている社員は一人もいなくなりました。



<例その3>の解説はそれだけで1話以上のボリュームになりそうなので今回は割愛します。



変化はそのままだと一過性のもので終わってしまうこともありますが、それを広め組織内に浸透していくことで新しい標準(文化)として定着させていくこともできます。

ちなみに私の書いている内容は私の経験を基にしているものであり、それをそのままなぞっても同じ結果になるとは限りません。ただ、参考になるところがあれば嬉しいなとは思います。

私のラッキーなところは、入社初期の段階で会社の多くの人に見放されて管理放棄されたことと、代表が「ダメ社員でも何か得意なことは一つぐらいあるのでは」と私に色々他の社員がやりたがらない雑用を依頼してくれたことでしょうか。後はマイナススタートからに慣れているので、そういった周りの評価をあまり気にしなかったことでしょうか。


ある管理職からは「あなたは全社員から嫌われているよ。ただ、私の言うことを聞けば守ってあげる。聞かなければ、会社に居られなくなるよ」と目を細めながら笑顔で仰られたので、私も笑顔で「そうなんですね。でも、もうちょっと一人で頑張ってみます。それでも困った時は助けてくださいね」と返した日のことを今も鮮明に思い出します。



さてさて、今日は家族の協力もあり、久し振りに休日をのんびり過ごすことができて新しい話を投稿することができました。

顧客の年度末に向けてまだまだ山はいくつかありますが、不定期でも投稿は続けていきたいと思いますので、今後もご拝読はいどくいただけますと幸いです。

ではは〜

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