第9話 僕の未来へ
今回で、最後です。
闇市が、現実の世界でどうしたのか、幸あれ!
俺は、眩しくて目を覚ますと、そこには看護士と医者が喜びばんざいをする、せっかく余韻に浸っていたのにうるさい。
こちとら、そんな気分じゃないのに、大事な友達と別れた後で悲しみにふけて要るところ、水を差すなよと思いこの日は、終わった。
その後、2、3日立ってとある女性がやってくる。
その人は、どうやら人質にされていた人物だったようだ。
「ううぅ~…大丈夫でしたか!!…あの時は、ありがとうございました…お礼と言っては何なんですけど…あなたは、就職を探していましたね…私の、父の会社に来て下さい!…是非、あなたの様な人を雇いたと父が言っていたので…」
その人が、よく言っていた事があまり、分からなかったが、雇ってくれると言うのは、分かった。
そして、暫く立ち面接を受ける。
その部屋には、中年男性が3人おり、険しい顔でこちらを見ている。
いかにも、信用していなさそうな表情で…。
「何故…御社を、受けようと思いましたか?」
俺は、素直に就職をいつも落ちていた事を伝えるが、面倒臭そうな表情をしながらする、面接官はやる気を一切感じない。
「自己アピールを、してください…」
俺は、とりあえず今まで、してきた事…友達の思いについて話す。
「今まで、何のやる気もありませんでした…生まれてこの方…ですけど、最近友達の事を思い出したのです…そして、俺はその友達に分まで、幸せに生きようと思い、その時御社の就職面接があって受けたのです…」
面接官2人は、首を傾げていて俺が、何を言っているのか分からない様子だ。
「そして、亡くなった友達の分まで、頑張ってこの国を良くするために、俺はここで働きたいと思い、受けました!」
俺は、もうダメかと思い全力で、今の思いのたけをその面接官にぶつけた。
そしたら、1人の面接官は拍手をし、その音が鳴り止むと同時に、面接は終わり、その部屋から出ていく。
それから一週間立ち、そこに就職し働く、最初はあまり仕事は出来なくて、怒られていたけど、あの光太郎との魔王を倒した時の、出来事を思い出して何とか、一年位立つと出来るようになっていた。
そして、それから20年の月日が流れて、俺は社長になっていた。
ある日、秘書が俺宛に手紙と荷物が届いていると言い、中を開けるととある本が、入っていた。
「中身の方を、ちょっとだけ確認しましたが、何処も異常はありませんでした…一体何なんですかね…その本は…」
どうやら、何か俺と関係しているらしい、それが分かったのは、手紙の送り主が光太郎だったから…。
「君には、話していなかったね…俺は、20年前位に異世界で、冒険していたんだ…まあ、信じがたい話ではあるだろうけど…」
へぇ~と言って、俺の話に関心を持ち、秘書はどうゆう冒険をしたのか聞く。
「それは、ろくな冒険じゃなかったさ…だって、酷い過去を思い出す冒険だったからね…だけど、あの冒険で自分は成長する事が、出来た…だから、光太郎にも感謝している…特に、子供の時助けて貰ってばかりだったからね…」
秘書は、へぇ~と頷き、俺はその本を暫く読み、本を閉じると、そのタイトルに驚く。
「君!…この荷物は、何処にあったのかね!」
秘書は、ポストに入っていたと言い、それ以上は情報は掴めなかった。
だけど、一つだけ分かった、それはこの本を書いたのは、紛れもない光太郎だと言う事…。
そして、この本の主人公は、自分だと言う事も、だってこの本のタイトルは、「俺は勇者に転生するも闇の勇者で嫌われる」と言うタイトルだったから、一目見て自分の送ってきた、異世界の冒険話だと言う事が分かった…。
感想、レビューお願いいたします。
暫く、暗い話は書かないと思うので、その辺はご了承下さい…