表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/9

第6話 闇の町と光と闇の勇者の過酷な過去

今回は、闇市の過去と光の勇者との関係です。

はたして!

闇市は、光の勇者を救って自分の闇の過去を乗り越える事が、出来るのか!

最後まで、読んで頂けると嬉しいです。

俺達は、光太郎の後を追いかけて走っていた。

町に着くと、黒い霧に包まれていて、光太郎の姿を見失う。


「こっからは、離れないで!」


剣士の少女が、そう言うがはぐれても可笑しくない位、霧に包まれているので、どう考えてもそうなる。


「と言うか…何なんだよ!この町わ!」


その発言を聞いて、剣士の少女が暗い表情で話をする。


「それもそうね…この町は、昔は平和だったの…それが魔王が来てから変わったわ…それも、人はこの暗い霧の影響で、心までもが平常心では居られなくなり、狂い始める…そして、この町には誰も寄り付かなくなった…」


そう言う事でこの町には、どうやら一人っ子一人居ないらしい。

だから、一人も人に出会わないのか…と思い、テンションが低くなり俺は、気分が悪くなる。

だが、歩くしかない光太郎を探す為に。


「でも、こんな何も無い場所に、光太郎は来たのか…正直分からない…」


そう俺が言うと、剣士の少女はクスッと笑う。


「あんたそんな事も知らないの?ダメねえ…じゃあ教えて上げる…この町は、闇に耐える修行にもなるのよ、ただし…自分の過去の闇を克服すれば…だけどね!」


剣士の少女は、かなりこれから奥に進めば進むほど、過酷だと言う。

それは、明らかに過去のトラウマと戦うと言う事らしい、だがそうしないと魔王には勝てないと…。


「だけど、今は別に黒い霧に包まれているだけで、何も起きてないけど…」


そう俺が言うと、今度ははぁ~と溜め息をつき呆れながら、答える。


「それは、その場所に着いてないからよ…もっと奥に進むと、黒い渦で閉ざされた所があるわ…そこに行けば、あんたの過去と戦って勝たなきゃいけない…そうしないと、二度と戻ってこれないわ…」


俺は、想像以上にキツイこの町に、正直恐怖を覚える。

これから見る、過去の嫌なトラウマを呼び起こされる、恐怖に…。


そう思い、歩いて行くと黒い渦がある場所を発見する。

そこから、光太郎の声がした。


「光の勇者さまー!…」


とりあえず、今は光太郎の声がしなくなった。


「あんた達!行くわよ!」


俺は、体が震えて前に行くことが出来ないで居た。

だが、そんな俺をビンタをして正気にする、剣士の少女。


「あんたが、そん何でどうするのよ!助けたいんじゃないの!それに、大切な親友じゃないの!?だったら、助けなさいよ!それが、あんたでしょ!…グス…グス…」


剣士の少女は、泣いていた大粒の涙が滝のように流れる。

俺は、過去のトラウマと戦う事を決心する。

光太郎の為に…そう思い、彼女の後を追って黒い渦の中に入るが、俺一人しか居なくなっていた。

それも、この場所は黒いし誰も居ない、まさに無の状態と言う感じなので、いくら叫ぼうが誰も答えてくれない。


そんな道を歩いて行くと、俺は何故か教室に居た。

だが、そこには虐められていた頃の自分と虐めっ子がおり、蹴られていた。


「おいおいおいおい!こいつ弱すぎだろ!」


「止めて…止めてよ!」


そんな事を言っているが、一向に止めない。

それどころか、一斉に複数に袋叩きにされ子供の時の俺は傷付いていく…。


「ああああー!…止めてくれ…止めてくれよー!!」


俺は、どんどん気分が悪くなり、それを誤魔化すかのように叫ぶ。

それは、本当にろくでもない過去を思い出して、トラウマになっていたから、その後意識が取り戻せず、頭を抱えながら膝を地面に付けるしかない…。

そんな時だった、光太郎が来て俺を助けに入る。


「止めろよ!お前達!」


そして、引き下がる虐めっ子…。


「分かったよ…もうしねぇよ…」


そう言うと、早く行こうぜと言い去っていく。

そして、光太郎に大丈夫かと、声を掛けられ何とか立ち上がる。


「うん…大丈夫だから…」


俺は、そう言い何でもないかのように振る舞うも、光太郎は分かっていたらしく、あまり無理するなよと言ってくれた。

俺は、その言葉が支えになり、毎日何とか学校を休まず行けたのだ、あの時がくるまでわ…。


そんなある日、学校が台風のせいで昼間に終わった。

そして、光太郎と下校している途中だった、何時も通る川の橋を渡ろうとした瞬間、その川の水がはんらんしていたのか、いきなり俺達をその水が襲う。

そして、気が付き周りを見渡すも、光太郎の姿が居ない。

俺は、呼ぶが返事はなく、バシャバシャとする音がした方向を見ると、光太郎は川の流れに逆らえず、もがき苦しみ最後俺に一言だけ、言い残した。


「闇市…お前は、最高の親友だったよ…」


そう言い、川に沈んでいく光太郎。

俺は、泣いた自分の力では親友を救えない、みっともない自分自身をの無力さに…。

その後、走った誰か居ないのか…救うことは出来ないかと思い、助けを求めて。

だが、そんな上手く行く事はない…だって、現実は皆冷たいのだ。

この町は特に、自分の事しか考えない人達が多いのもあり、誰一人として居ない。

それは、そうだこんな台風がきていて、危ない時に誰か居るわけない…。

皆避難している。

それは、分かっていたが俺は諦めきれたいで走る。

無理だと分かっていたのかかもしれない…。

だが、そんな理屈よりたった一人の親友を失う怖さがあった。


だから…助けたい。

どんなに、無理だとしても、たとえ…それが無謀だとしても。

俺は、家を訪ねる。


「ピンポーン!…助けてください!…親友が、溺れて…」


だが、そんな状況だと言うのに、家の人は子供のイタズラだと思ったのか、居留守を使う。

その他の家も、訪ねるが何処も同じだった。

その後、警察に補導され俺は、家に送って貰い。

家に着いたら、父親の説教だ。

それも、3時間位続いたと思う、しかも家中に響き渡る位の大声をだす。

その当時の俺は、気が弱くすぐにその怒鳴り声に、萎縮してしまい親の言う事を聞いていた。


そして、その後俺は味方が居なくなった事により、虐めは前の時より更に、過酷な物となり俺の精神と肉体はボロボロになる。

しかも、小中高と続きやられて、トラウマを植え付ける。

これが、俺の人生だ…。

特に、大学の時は何もなかったが、良くもないトラウマがあって人とも喋る事も怖くなっていたから、サークル活動さえ出来なくなり、ずっと一人だ。

それに、俺は目に生気が無いし、よく気味悪がられていたから、親しくなるような彼女処か、友達も居ない。

俺は、そんな学生生活を送って居たのか、就活に行っても覇気がないだの、やる気がないだの、暗いから関わりたくないと言われていると、就活の担当の先生に言われ、俺は落胆する。


そして、時は過ぎてあの就活3年目の、25歳の時人質の女性を庇い刺される。

正直言って、あの時天国を選べば楽になれたかも知れない。

そんな事を思い、感傷に浸る…。


そんな時だった、俺は光太郎に言われたあることを思い出す。


「闇市は、優しい奴だ…そして、強い、それに人を思いやれる…だから、素晴らしい人間だよ…君は…」


それは、俺がこんな自分でも生きていて、意味があるのか聞いた時の出来事だった。

俺は、その言葉を思い出す。

それから、暗い空間に来ていた、一瞬の事だったがそこには、黒い俺が一人居て泣いていた。


「もう…自分を傷付けなくて良いんだ…だって、強いんだから俺は…」


俺は、黒い俺を抱き泣く、涙を大量に流す。

そして、黒い俺はありがとうと言い、消える。


俺は、気が付くと光太郎の側に居たのだが、光太郎は頭を抱えていて意識がない。

そんな状態を見て、合流した剣士の少女は俺に、助けなさいと言う。


「助けなさい!…あんたしか助けられないの…だって、一番信用している人間は、闇市!あんたしか居ないのよ!…うう…うぅ…」


涙を流しながら、剣士の少女は頼み事をする、俺はそんな光景を見ていて、断れなかっただってその目は、真剣そのものだったから…。

そう見守れながら、俺は女神様に光太郎を救う方法を教えて貰う。

まずは、光太郎に闇の力を使い黒い渦を出して、その中に入り精神を安定させなければならいと言う事…。

だから、まず俺は黒い渦を出して、中に入ろうとした時剣士の少女は、泣きながら絶対に救って欲しいと言い…。

俺は…。


「ああ…絶対に救って…見せるよ…親友を!」


そう言い、俺は黒い渦の中に入りこの中で、まず見たものは光太郎が

保育園の引っ越してきた時の事だった。

最初、友達は居なくて俺は光太郎に、仲良くしようと言うも、拒否されるが何度も言っている内に、次第に仲良くなり友達になった。

何時も、光太郎は母親が迎えに行くのだが、明らかに貧乏だった光太郎は、服がボロボロで誰からも、そのせいで相手にされなかった。

だが、小学生の時に親がちゃんとした所に、就職したらしく普通の生活を送れる事になったらしい、だけど光太郎は貧乏の時に優しくしてくれたと言い、俺を信頼している。


その後、暫く立ち川で溺れて死に、女神に勇者となって転生して世界を救って欲しいと言われ、数々の旅をして今の仲間を集めて、色々な敵を倒して魔王後一歩って所で、テレパシーのような物を使って女神に言い渡される。


「実はな…光の勇者と闇の勇者が揃わないと、魔王は倒せない…」


そう言われて、光太郎は落ち込む。

そうしていると、女神に俺がそろそろ転生して、闇の勇者になる事を伝える。

だが、光太郎はそんな役割をさせてはいけないと言う。

それはそのはず、闇の勇者とは心の闇と戦い続けなければ、いけないと言う事を伝えられたからだ。

だから、光太郎はそんな俺を救う為に、魔王に立ち向かった。

だが、敗れてその記憶さえも消される。

そして、この国の現状も忘れてしまい、俺と会っても救えなかったと言う物が見えた。

その後、声が聞こえる方向に言ってみると、そこには泣いている光太郎が居たずっと寂しそうにしている。


「…うぅ…うぅ…」


その顔は、涙でグショグショになっている…。


「闇市…うう…うぅ…君を救えなかった…こんな僕は…うぅ…どうしよもない奴だ…だって、君は誰かを本当に救ったが…僕は、ただ死んで…その後も何も出来ずに…魔王にやられただけ…うぅ…だから…自信が持てなくて…う…うぅ…これからどうしようって…怖くて…」


俺は、今まで光太郎に助けられたから、何故光太郎が自信を持てないか分からなかったが、今まで乗り越えられたのも、光太郎と会ったから乗り越えられた…。

だから、光太郎に自信を持って欲しいと、励ます。


「そんな事ない!俺は、光太郎が居てくれたから、今までやってこれた!だから、光太郎!お前は、凄いよ!だって、本当に救われたから…光太郎と居る時間だけは…」


そう言うと、光太郎は起き上がり、涙を腕で拭き顔を上げる。


「そうだな!僕たち…互いに助け合っていたな…二人なら、どんな事も乗り越えられるよな!」


俺は、ニコッと笑い自分も光太郎を助けていたのかと思い、自信が出てくる。

だって、親友に自分を認められたのだから、これ以上嬉しい事はなかったから…。


「光太郎!お前も、そう言う事を言うんだな…完璧な男かと、思っていたよ…」


光太郎は、あははと笑い声を上げて、何可笑しな事を言っていると言う、表情をする。


「当たり前だ…僕も、人間だぞ!弱いところだってあるさ…ロボットじゃないんだから…」


まあ、そうかそれはそうだと納得し、俺達は光のあるところに進む…。

そして…闇の村に戻ってくる。


そこには、剣士の少女と白雪、そしてミレイと妹が出迎えてくれた。

それぞれ心配していたのか、剣士の少女と白雪は光太郎に抱き付き、ミレイと妹は俺に抱き付いてきた。

それから、暫く経つと止めて剣士の少女が、俺に光太郎が大丈夫か話をする。


「大丈夫なの?…あなた、ちゃんとどうにか光の勇者様の、心を救ったわよね?」


俺は、もちろんと言い、その後何でこの霧はそれぞれの心の問題をどうにかしたのに、消えないのか聞く。


「それそうよ…だって、魔王を倒さない限り、消えないもの」


俺は、だったらもう早く魔王を倒しに行こうと、居る場所を聞く。


「魔王だったら、この先の魔王城に居るは、だから私達も行くわ!どのみち闇の勇者の力と光の勇者の力がないと、倒せないもの…それに、あんたの事も…見届けたいし…」


一瞬ボソッと、言って最後の方は何を言っていたのか、分からなかったが、まあ大した内容ではないので、とりあえずスルーした。

突然、女神様が俺の力事を話してきた。


「闇市!お前の力だが、完全にもう制御出来るようになったからな…それに、力も本来の力を出せるようになった」


俺は、何故そうなったのか聞いた。

だって、今まで制御出来なかったし、力もあまり使えなかったから…。


「それは…トラウマを克服したからだ…だから、完全に使えるようになった、後今までそれを話さなかったのは、お前がその嫌な思い出を拒否して、克服するのを止めると思ってな!お前、弱虫だし…」


やはり、この女神は最悪だ、だって乗り越えたのにこんなにも、責めるのは可笑しいから。

だって、普通は褒めるでしょ、けなすなんてあり得ないから、この人はどうしても人を褒められないようだ。

クソ性格最悪だからな…。

まあ、そんな事はどうでも良かった、だってもうこの人がろくでもない事は、分かっていたから今更言っても、どうしようない。


そんな事より、さっさと歩いて行こうと思う。

光太郎達においてかれないように、後ろを歩いて行く…。

だって、そんな事を考えるより、親友と出会えて助けてやれた事が、何より嬉しくてたまらなかったから…。


どしどし、感想レビューお願いします!

皆様の、楽しんでいる感想などを見て、自分なりに学んでより良い作品をこれからも、作って行きたいので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ