16/62
7
★★
といったかんじで、占い師は彼独特の観察眼で舞い込んできた問題を片付けていく。
でも彼には何かと秘密が多い。
いきなり視線を外して話始めたり、問題を解決したあとにはぐったりと体の力が無くなったように青白くなり、汗だくになる。人のことばを理解しているような猫たちには、路上生活を楽しんでいる野良猫たちや、自宅警備に精をだす家猫たちにも似つかない不思議なオーラがある。
こうして『お告げカフェ』で事務員として働くことになった私は、初めて目の当たりにした占い師の仕事ぶりに興味を示し、やっていけるかも。と、にわかに思ったりもした。
それが間違いのもとだった。
ビギナーズラック。最初の事件はそれと同じだった。
だいたいこんな簡単に事件が片付くわけがない。
それを思い知ることになったのは、次の日からだ。
【花井里美の事件】終




