九十八話
「ワシが秋葉原商工会長老の櫻井金造じゃ!何やら真撰組に新人が入ったらしいな。その子がそうか?」
アロハシャツにサングラスの怪しい老人、櫻井金造が言った。
「はい!真撰組に今日から入隊した鳴宮晃穂であります!」
晃穂は元気よく挨拶した。
「ほほぉー、めんこい子じゃのう。現役JKか?若いのう…」
「真撰組に入るにあたり、学校は休学したであります!」
「こんなうら若き乙女を学校にいかせないとは。真撰組は悪いところじゃのう」
「うちが決めたことではありません。それよりうちの局長は来ましたか?」
土方さんは不快そうに顔をしかめながら言った。
「来たとも。なんであいつは毎日ワシのところに来るんじゃ?若い子も連れてこい」
「こいつは沖田と同じアンドロイドです。人間じゃないですよ?それでもいいんですか?」
土方さんが晃穂について説明した。
「かまわん。明日から晃穂くんと沖田くんを連れて来るように伝えておいてくれ?」
「わかりました、一応局長には伝えておきます…」
「なんで土方さんは、このおじいさんの言いなりなんですか?」
晃穂は小声で沖田さんに聞いた。
「櫻井金造さんは秋葉原商工会の重鎮であり、真撰組の活動費を出資してくれている御仁なんですよ。助平なのが玉に瑕ですが…」
「おい、沖田くん聞こえておるぞ。助平で悪かったな。老い先短いと若い子と戯れるだけが生きがいなんじゃ」
沖田さんも小声で話していたが、金造に聞こえていたようだ。




