九十七話
「アイドルテロリストは、本当にくるのでありますか?」
「来るぞ!逃亡していた外国から日本に戻ってきているらしいぞ!」
晃穂の問いに答える土方さん。
超法規的措置で海外に逃亡していたアイドルテロリストが日本に帰国するらしい。
誰かの手引きで、日本に舞い戻るらしいのだ。
誰かとは、リリーらしいが。
「日本にアイドルテロリストが帰ってきたら、日本は混乱の渦に叩き込まれるでありますな!」
「それを阻止するのが、我々真撰組なのです!」
沖田さんが片手を上げ、気合いを入れた。
「そうだ!我々真撰組は負ける訳にはいけない!我々の双肩には日本の未来がかかっているのだ!」
沖田さんが鼓舞するので、土方さんも気合いに拍車がかかっている。
「よし!我々も見回りだ!」行くぞ!」
土方さんの号令の元、三人は秋葉原の町にくりだした。
「本当なら真撰組に入る前に、体力テストなど受けてもらうのだが…」
「晃穂殿は私と戦い、力のほどは存分に示されましたからね!」
真撰組に入る前には、入団テスト的なものがあるらしい。
「あ、そういえば大事なこと忘れてました!」
「なんだ?弁当でも忘れたか?」
沖田さんが何か忘れたらしい。
「違いますよ!秋葉原商工会の長老に晃穂殿のこと、話してないじゃないですか?」
「局長が新人入る旨は、話してくれたはずだが?」
長老?長老なんているのか?秋葉原商工会には。
「やはり、ちゃんと顔を見せに行ったほうがいいのではないでしょうか?」
「ううむ、そうか?またあのへんな儀式やるのか?時間の無駄のような気がするが」
「まぁ、行きましょう!土方さん、晃穂さん!」
というわけで、晃穂たちは秋葉原商工会の長老に会うことになった。
秋葉原のジャンクパーツ店が軒を連なる一角に元食堂の店舗があるらしい。
そこに長老がいるらしい。
徒歩10分もかからないらしいが。
すぐに着いた。
「長老殿、お邪魔します。新人を連れてきました」
「よく来たな。入れ!」
木製の引戸を開けると、そこには何故かアロハシャツを着たサングラスの老人がいた。




