九十二話
田端さんに二階の泊まる部屋に、案内された晃穂。
案内された部屋は今まで見た部屋よりかなり質素な感じの部屋だった。
ベッドにテーブル、テレビしかなかった。
それでもベッドは広く、テレビも大画面の最新のものだった。
可愛いピンクのパジャマが置いてあったので、それに着替えた。
ベッドも高級なのか、ふかふかで、それでいて身体が沈まないでいい感じの寝心地だった。
晃穂は直ぐに気持ちいい眠りに落ちた。
晃穂は何やら冷んやりとした触感で、目が覚めた。
周りは、暗いのでまだ深夜らしい。
腕を動かそうと思ったら、何とベッドに腕が括り付けられていた。
足も同様に括り付けられている。
手足を力の限り動かしても、全くビクともしなかった。
「無駄よ、それは特殊合金ワイヤーなので、アンドロイドの力でもどうにもできないわよ」
聞き覚えのある声がした。
いきなりライトに照らし出されたドクターマリの顔がぬっと現れた。
「ひぃぃぃぃ!」
晃穂は恐怖のあまり悲鳴をあげた!
ドクターマリだとわかり、少しは落ち着いた晃穂だったが…
「ドクターマリ何をしているんでありますか!」
「しーっ!あなたにお仕置きしてるに決まってるじゃない!」
そう言うとドクターマリは、ライトで晃穂の身体を照らし、何やらやり始めた。
「やめるであります…!」
「なんで?私はあなたの事気に入ってるのよ?なんで拒否するの?」
「私には好きな人がいるであります。こういう事は好きな人とするのであります…!」
晃穂は精一杯拒絶したが…。ドクターマリはきょとんと小首を傾げるだけであった。




