表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/144

八十九話

「食堂行って夜食にするわよ!」

「わーい、ご飯であります!」

広間を抜けると、ロココ調の家具が所狭しとある大部屋に出た。

「本当に貴族の部屋みたいでありますなぁ…」

「別に。母の趣味よ…」

「そいえば親御さんはいるのでありますか?」

「両親は大体病院で夜勤よ。この家には私と田端さんしかいないわ」

ドクターマリの両親は毎日忙しそうであった。


色々な部屋を通ったり、長い廊下を通って、やっと食堂に着いた。

小さい部屋で普通のテーブルと台所があるだけの質素な部屋だった。

「あれ?この部屋は庶民的でありますなぁ」

「大食堂あるけど、大きすぎて落ち着かないのよ…」

お金持ちは色々悩みがあるらしい。

「お夜食のご用意してますので、お座りになってお待ちください」

田端さんが台所に立ち、ご飯の用意をしてくれている。

「それじゃぁ、失礼して座って待ってるであります…」

晃穂とドクターマリは椅子に座った。

「ところでドクターマリは本名はなんていうのでありますか?」

「あれ?知らないんだっけ?西園寺真理よ。まぁドクターマリって呼んでくれていいわよ」

「マリさんでもいいでありますか?」

「天才美女ドクターマリよ!」

どうしてもドクターマリと呼ばれたいらしい。正直めんどくさい。

「お嬢様のお好きな料理作りましたよ…」

田端さんが料理を運んで来た。

見ると、トマトソーススパゲッティだった。

これまた庶民的な料理だった。

「お嬢様は昔からこのスパゲッティが大好きなんですよ」

「恥ずかしいから言わないで!」

ドクターマリは案外庶民的なお嬢様だった。

「まぁ、いいから食べるわよ。いただきます」

「いただきますであります」

食べて見ると、すごく美味しい。オシャレなパスタではなく、家庭的な一般的なスパゲッティだ。

だからこそ、お金持ちのお嬢様であるドクターマリは、このスパゲッティが好きなのだろう…。

「口、トマトソースまみれよ」

そう言ってドクターマリは、晃穂の口をナプキンで拭いてくれた。

「ありがとうであります!ドクターマリも口についてるでありますよ」

晃穂も、ドクターマリの口元を拭いてあげた。

「ば、バカ!同じナプキンで拭いたら、間接キスになってしまうじゃない!」

ドクターマリは、顔を真っ赤にしている。

ドクターマリは、意外とウブなのだろうか?

「あはは。ドクターマリ、顔が真っ赤であります。トマトみたいであります!」

「う、うるさい!後で覚えてなさいよ!」

調子に乗った晃穂だが、ドクターマリに怒られてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ