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七十二話

次の日、学校には晃穂が来ていた。よかった。

私の家に迎えに来なかったのが意外だったが。

「晃穂、おはよう」

「おはようであります!」

晃穂は何やら本を読んでいた。

『八極拳のススメ』という題名だ。

「晃穂、八極拳やるの?」

「そうであります!望乃里にはブレイドだけでは勝てないであります」

それもそうか、エクス…なんとかやっても相手を倒せるとは限らない。

「発勁を極めれば、望乃里の肉の壁にも貫通ダメージを与えられるかもであります」

うーん、そんなにすぐにはマスターできないぞ。

「震脚で強く地面を踏みつけるように、踏み込むのでありますな。この踏み込みにより一撃の攻撃力を極限までに高めるでありますね。発勁も一緒に高まるであります!」

そもそも、発勁ってなんなんだ。

「次は肘撃でありますか。肘打ちみたいなものでありますかね?岩壁をも打ち砕くハンマーのような攻撃ができるらしいであります!すさまじいでありますな!」

肘打ちは格闘技ではだいたい禁止だからな。肘を使うと相手の骨も砕いてしまうらしい。

「靠撃。肩や背中による至近距離での攻撃でありますか。肘打ちですら届かない密着至近距離での攻撃手段、

体当たりは重要な攻撃手段でありますな!鉄山靠は有名であります!相手を防御もろとも吹き飛ばし、体制を崩す技。ロマンでありますなぁ」

独り言言いながら読むのやめてください。


発勁は後で調べてみたところ、中国武術における力の発し方の技術だという。

『激しく力を発する』という意味ともとれるらしい。

発勁と聞くと気功とか気の力と、勘違いする人もいるが、武術における気とは体の「伸筋の力」「張る力」「重心移動の力」などを指すという。

私も発勁は超能力みたいなものかと思っていた。

発勁や八極拳に思いを馳せていたら、ホームルームが始まっていた。

晃穂に八極拳できるのだろうか?ホームルーム中も八極拳の本読んでるな。いいのか?

そして望乃里に勝てるのだろうか?

それは晃穂の頑張りにかかってるとしか言いようがない。


昼休みになった。

晃穂は外に行きたいというので、昼食は外で食べることにした。

また、私は懲りずに塩むすびを作ってきた。

晃穂は八極拳の本を見ながら、八極拳の真似事をしている。

足を深く踏み込み、掌底をしてみたり、両手を半身から素早く突きだしたり、背中から体あたりしたりしている。

技の名前は知らない。

「晃穂!土埃が舞うから、練習はご飯食べてからにしなさい!」

「わかりましたであります。食べてからにするであります…」


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