五十八話
そのあと、学校に戻ったら流石に先生に怒られた。
相撲とって、シャワー浴びてネットカフェで休んでしまったので致し方ない。
それから数日後、晃穂の元に望さんから連絡があったらしい。
異種格闘技戦の誘いがあったらしい。
問題はどこで戦うかだ。
上野公園は案外樹が多いので、望さんは戦いづらいらしい。
秋葉原公園も狭いから無理そうだ。
店員さんに相談してみた。
「そうでござるな。うってつけのところがあるでござるよ。灯台もと暗しでござるよ」
秋葉原の開発で秋葉原駅の前を昔あったバスケットコートにする計画があるらしい。
今は更地になってるスペースがあるらしい。
今は立ち入り禁止だが、特別に入れるように手配してくれるようだ。
流石店員さんだ。店員さんは秋葉原商工会のお偉いさんなのか?
「ありがとうございます。店員さん」
「すごいであります!ありがとうであります!」
一緒に来た晃穂も喜んでいる。
バスケットコート等利用するスペースらしいが、ゴーカートを走らせるようにして観光客からお金をとる計画らしい。公道だと色々問題があった。
ちゃっかりしているというかなんというか。
早速晃穂は望さんにメールしているようだ。
「晃穂、私にもメルアド教えてよ」
「あれ?教えてなかったでありますか?いいでありますよ」
メルアドを教えてもらった。
今ではメールも脳内ネットでも送れる。
脳内チャットもできるので、テレパシーみたいにやり取りできる。
使いすぎると脳内が混乱するので、頻繁に使う人は稀らしいが。
晃穂と望さんの対決は今週末の夜となった。
昼間は開発工事で無理だそうだ。
「晃穂、もしかしたら、望さん沖田さんより強いかもよ?防御力高そうだし、攻撃力もすごそうだよ?大丈夫なの?」
「望むところでありますよ!強いやつと戦いたいであります!」
なぜ、晃穂はそんなに強いやつと戦いたいのだろうか?
相撲で一回も勝てなかったし。本当に大丈夫なのだろうか?
「心配ないでありますよ?マコちゃん」
すごい心配なのだが。
そして、あっという間に時が過ぎ、晃穂と望さんの対決の日になった。
開発工事スペースは工事用の柵で覆われ、部外者は入れない。
入れないのだが、観客は多かった。
沖田さん達真撰組の面々。店員さん達秋葉原商工会の皆さん。沖田さんの追っかけもとい秋葉原諜報部の緋星弥七達。忍者装束の少女達が沢山いる。沖田様ー!と黄色い歓声が上がる。沖田さんを見たくて集まったのだろうか?晃穂なんかやられてしまえー!などと叫んでいる。晃穂相当恨まれているぞ。
晃穂と望さんは開発工事スペースの真ん中に立ち、見合っている。




