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五十二話

しばらく沈黙が流れたので、話題を変えることにした。

「店員さん、このフィギュアありますか?」

私は店員さんにスマホの画面を見せた。UFOキャッチャーで取れなかったフィギュアの

写真が表示されている。

脳内チップによる脳内検索や脳内ネットは確かに便利だが、脳内のことなので他人に伝達することができないのが欠点だ。だからいまだにパソコンとスマホに頼るしかない。

「プライズのフィギュアでござるな?」

いきなり話題を変えたので店員さんは目を白黒させながら答えた。

探してくれるのだろう。店の奥に店員さんは消えた。

「わぁ、マコちゃんさっきのUFOキャッチャーのフィギュア買ってくれるのでありますか?」

晃穂が目を輝かせている。

「高かったら、買えないよ?」

プレミアついてたら無理だった。昔のフィギュアの復刻版だからそこまで高くはないだろう。

「おまたせ、マコちゃん殿」

店員さんがフィギュアを持ってきてくれた。

「いくらですか?」

「復刻だし、プライズだから1000円でござるかな」

1000円か。まぁ、買えるな。1000円払った。

「毎度ありでござる」

「晃穂、さっき取れなかったフィギュアだよ」

晃穂にフィギュアをあげた。

「わぁ!ありがとうであります!」

早速、晃穂はフィギュアを箱から開けている。今から開けるのかよ

「晃穂殿はフィギュアが大好きでござるな」

店員さんは苦笑いしている。

「フィギュアだけじゃなく美少女大好きであります!」

弥七も呆れ顔で言った。おまえが言うな。

このままだと何をするかわからないので晃穂を連れて帰ることにした。

「では、私達はこの辺で…」

「晃穂殿、マコちゃん殿帰るでござるか?ありがとうでござる」

「晃穂殿、マコちゃん殿。それでは、またお会いしましょう」

店員さんと沖田さんが挨拶してくれる。

弥七はふて腐れ、こっちを睨んでいた。挨拶する気はなさそうだ。

私達フィギュアのお店を後にした。


「マコちゃんに買ってもらったフィギュア、大事にするであります!」

晃穂は大事そうにフィギュアを抱き締めている。喜んでくれたようで、よかった。

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